2018年07月12日

ドイツワインと鱧づくしの会の様子

先日の高円寺の和食のお店、徳竹での鱧づくしの様子を書きます。
その週末は、西日本が大雨で大変な時でしたが、前から決まっていた会ですし取りやめても意味がないと考えたので予定通り開催しました。
鱧は西日本、九州で獲れるのですが、漁は行われていたそうですが、流通がストップしていて築地に入る量がかなり少なく、徳竹さんはぃくつかの店をあたり人数分の鱧を確保したそうです。価格もかなり高騰していたそうで、ご苦労をおかけしましたが、この会のためにご尽力いただき感謝しています。


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ワインは、数日前に料理が確定し、ヴァインベルク店主がワインを考え、料理内容をお聞きしながら相談をして、内容や順番を決めていきました。

ロートリーゲンデン リースリング ファインヘルプ/ベルンハルト・アイフェル

ワインは7種類です。鱧といっても調理法や味付けが異なるので、さまざまなタイプのワインを選びました。
ゼクトも最初の乾杯用でなく、料理と合わせるために3番目にしました。とはいえ、1番目から違和感のないスムーズな流れ、というのも考えていて、その通りいけたと思います。


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最初ははんぺんと豆腐です。豆腐は鱧ではありませんが、名物ということで加えられていました。
料理の下のマットは、徳竹さんの息子が書いたそうです。センスが素晴らしいです。


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3番目はトウモロコシのスープ、焼き鱧入りです。
3つとも、少し残糖があり酸ももありボリューム感のある①のリースリングと相性がよかったです。
重ためでしっかりした味わいの豆腐とは①は同じトーンということで楽しめて、②のファルツのヴァイスブルグンダーは調味料というような感覚で楽しめて、2つの違いがとても興味深かったかと思います。


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定番の湯引きには2種類ワインを合わせようと考えていました。
リースリングと別のもの、と考えていたのですが、梅肉、酢味噌、胡麻酢と出していただくことになったのでこれらと
相性がよさそうなものを選びました。
リースリングは、深さがある辛口がいいかなあと思い④のモーゼルのミュレンのヒューナーベルクのシュペートレーゼ・トロッケンにしました。
もう一種類は、同じトーンになりそうだというなんとなくの閃きで、③のロゼのゼクトを選びました。
ゼクトは、少し不安でチャレンジだったのですが、これがとても良い組み合わせで驚きました。このゼクトを飲んだことがある方は容易に想像できると思いますが、特に梅肉との相性が素晴らしかったです。
ゼクトは、一緒に楽しむ、という感覚で、リースリングは、マリアージュという感覚でより深いところで一体となっていました。個人的にはリースリングと酢味噌を合わせた時が一番好みでした。


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八寸とはどのワインも違和感なく楽しめました。その中で特にワインと合わせて面白かったのがカラスミ和えでした。
白でもどれでも興味深い相性でしたが、⑤のヴュルテンベルクのクナウスの軽やかだけどしっかりと味のあるトロリンガーともよかったです。
写真撮っていませんが、鱧と揚げ水茄子の葛煮ともこの赤は合いました。このトロリンガー、先日の天ぷらの会でも大活躍で、野菜中心だったり繊細な料理との相性がとてもよい、使い勝手のいい赤ワインです。夏にも良い、食事と合わせていて楽しい、と参加された方にも大好評でした。


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鱧ザクは焼いた鱧を土佐酢で味付けしたものです。甘口と合わせてみようと考えて、⑥のザールのファルケンシュタインのカビネットを選びました。やわらかさで甘みがとけ込み、味付けがポン酢テイストなので酸が同調して、面白い相性となりました。甘口、というのが気になりません。


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お茶漬けはワインは関係なく楽しんでいただこうと思っていましたが、飲みながらでも違和感がなかったです。

今回はデザートがないので最後は甘口ワインと考えたのですが、重ためで締めたほうがいいのかなと思ってゲヴュルツトラミナーのアウスレーゼにしました。落ち着きのある甘みで、重さ、複雑さもあり、流れを断ち切ることなくきれいに締められたかとも思います。

同じ食材でも、料理屋や味付けによってワインと合わせる場合は楽しみ方がたくさんある、というのを示せた会になりました。鱧は、ヴァインベルクのやさしさとコクのあるワインだからこそ、というのもあると思いますが。お店の方も後でワインと試してみて驚かれたそうです。

今回も17人と多めの人数となりましたが、みなさんに喜んでいただけた会となりホッとしています。
徳竹さんの料理もみなさん喜んでいただき、こちらで開催できてよかったです。


最後に今後の予定です。

7月26日(木) 蕎麦屋の料理と熟成、甘みのある白ワインの会 19時開始 会費10,000円
鴨鍋の会が好評だった大野屋での2回目の会です。今回は夏ということで、出汁、うまみのある蕎麦屋さんならではの料理と白ワインを合わせます。この会ではトロッケン(辛口)だけではなく、熟成や少し甘みのあるリースリングも数種類入れます。


8月4日(日) カビネットから貴腐ワインまで甘口ワインの会 14時開始 会費7,500円
ヴァインベルクとしては初めての甘口ワインに特化した会です。現在ドイツでは圧倒的に辛口系の比率が高く、ヴァインベルクのラインナップも同様ですが、甘口ワインも変わらずおいしいので、そういったワインを楽しむ会を企画しました。
甘いと言っても色々なタイプがあることを知っていただける内容になります。リースリングはモーゼル、その他の品種は他の産地です。
最後は、ヴァインベルク輸入ではありませんが、フランケンのユリウスシュピタールのトロッケンベーレンアウスレーゼ(貴腐ワイン、TBA)
をお出しします。
食べ物も少しお出ししますが、マリアージュというような合わせ方はしません。

どちらも投稿した時点ではお席ございます。
facebookをされていない方はお申し込みはヴァインベルクのホームページのお問合せページからも可能です。




ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com


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2018年06月21日

つな八別館つのはず庵での天ぷらの会の様子

天ぷらの会の様子を書きます。
つな八の志村社長と意気投合し、ヴァインベルクの会をやらせていただけることになり、新宿のつな八別館、つのはず庵にて日曜の昼間に会を行いました。
早い段階で満席となっていたのですが、直前で減ったり増えたりというのを繰り返し、その階の定員ぎりぎりの24名の方にご参加いただくこととなりました。和装の方も何名かいらっしゃり華やかな会となりました。

数日前に料理内容をお聞きして、その料理にワインを選ぶ、というスタイルとなりました。一度こちらのお店で天ぷらを食べながらヴァインベルクのワインを何種類か飲むという機会があったので、全くの想像で合わせた、というわけではありませんが。後で書きますが、なかなかすぐには考えられないような難解なものもあり、ワインを選ぶのに時間を要しましたが、でもとても楽しみに当日を迎えました。
天ぷらはいくつかのパートに分けて提供、とうことだったので、ネタごとの相性だけでなく、そのパートでよさそうなものを選択し、なおかつ、一つのワインだけでなく、常時2種類はワインがあって楽しんでいただくような形にしました。


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ワインは6種類です。
リースリング アポテーケ トロッケン 2016 /ベルンハルト・アイフェル(モーゼル)
ロゼ 2016 /クナウス(ヴュルテンベルク)
ヴァイスブルグンダー 2016 /シュピンドラー(ファルツ)
リースリング QbA 2014 /マルティン・ミュレン(モーゼル)
トロリンガー 2016 /クナウス(ヴュルテンベルク)
レッドワイン(シュペートブルグンダー) ゾンネンベルク 2015 /ファルケンシュタイン(ザール/モーゼル)

昼ということもあり重ためのワインは選びませんでした。
ゼクト(スパークリングワイン)を入れるか迷ったのですが、種類多すぎて情報量が多いよりは、1種類の量を多くしたほうが、と考えて入れませんでした。

4種類の塩をつけながらなので、個人の感覚の違いがあったりするので、ヴァインベルク店主が印象的な組み合わせを中心に書いていきます。


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とうもろこし豆腐とスズキのマリネには、酸があるけれどやわらかさもあるアイフェルの前の等級だとシュペートレーゼ・トロッケンのリースリングがぴったりでした。


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最初の天ぷらのパートは海老、稚鮎、野菜(いものような人参とズッキーニの一種)です
①に加えて②のロゼも提供しました。このロゼは海老、稚鮎だけでなく、この後の天ぷらとも相性がよく万能でした。白ワインの要素、黒ブドウならではのうまみ、などいくつかの要素で、天ぷらとの接点が多く、そしてやさしい味わいだからかと思います。
お寿司とワイン、などと一緒で、ネタに合わせる楽しみもありますが、ずっと寄り添えるワイン、という側面で感じるのも楽しいし大事だと思っていて、このロゼはその役割を果たせるワインで、参加者にもとても好評でした。


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鱧と烏賊です。
なんと烏賊にはザウアークラウト(キャベツの酢漬け)が。打ち合わせでは聞いていなかったのですが、料理人の方がドイツということで遊びを入れてのチャレンジをしてくださったようです。ワインうんぬんの前に、とてもおいしくてびっくりしました。
③のヴァイスブルグンダーを提供しましたがどちらも悪くなかったです。ただロゼやこの後の甘口、赤の印象が強くなったようで少し埋もれてしまったようになってしまいました。つな八の天ぷらはごま油で揚げているということもありこのワインが一番定番かなあと考えていたのですが。
先の烏賊とは、もうこの時点では全員が残っているわけではんかったのですが、①のリースリングと合わせた方が絶賛していました。ポイントは酸のトーンが一緒だったからだと考えます。


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愛知の大浅利、燻製の鯵です。
大浅利には甘めのたれがついているのですが、④のモーゼルのやや甘口との相性が素晴らしかったです。味のポイントで合うのではなく、日本酒のように、包み込むような相性です。ほどよい甘みがいい作用をしていました。
⑤のトロリンガーもこのタイミングで提供していき、大浅利とも試しましたが、④が一番相性が良いと感じました。それがなければこの赤とも十分満足できる組み合わせ、と感じたと思うのですが。
鯵とは④も⑤っもよかったのですが、②のロゼともやはりいいなあと感じました。


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グリーンアスパラに生ハムがのっています。半熟卵の天ぷらつきです。こちらもワインうんぬんではなく芸術的な創作天ぷらでした。⑥のピノ・ノワールも含めわりとどのワインでも楽しめると思いましたが、個人的にはワインが主張しない⑤のトロリンガーに食べ物の味の強さが入ってきてちょうどよいと感じました。
この後の穴子はつゆをつけて食べたのですが、⑥のほうがよいのかと周りの人とも話していたのですが、合わせてみたら⑤のほうが相性がよく感じました。果実味が天ぷらだと少し難しいかなと感じました。ピュアな味筋で果実味の濃いものでも熟成したものだとまた印象が変わるのかなと思いましたが。
小海老のかき揚げの天丼も同じような感想を持ちました。
昨年の天ぷらの会のお店では天丼とクナウスのレンベルガー、茜坂での会ではラインガウのの相性がとてもよかったのですが、油、たれ、食材などいろいろな要素で相性が変わってくるのが天ぷらとお酒の難しいところであり面白く思えるところでもあります。

デザートは抹茶のムースです。
2時間半くらいで終われればいいなあと考えていたのですが3時間経ってしまいました。
昼から濃い、みなさん大満足の会となりました。
そして、天ぷらとワイン?ドイツワイン?赤ワインと合わせるの?などというみなさんの?を振り払える、説得力のある内容になったかと思います。
和食とドイツワイン、はこれからも色々とやっていきます。


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志村社長も参加してくださり一緒に食べながら感想を言ったり、天ぷらの説明をしてくださりました。
画像は取り扱っている野菜の農園の説明をしているところです。
色々と熱く語ってくださり、この会のことも褒めてくださりとてもうれしかったです。
9月にはこちらのイベントで天ぷらに合わせてヴァインベルクのワインを提供する、ということも決まりました。

それぞれの方がそれぞれの楽しみ方のできた会になったのではと思っています。
ただ、人数が多いことによる難しさも感じました。もっとドイツワインの話を聞きたかったという方がいらっしゃってもと話したほうがよかったかと思ったり、提供のタイミングが後半になるにつれずれていったので、ワインの提供のタイミングが少しうまくいかなかったり、と今後に向けて考えなくてはいけないなあという課題も見えました。
これからもいい会にできるよう努めていきます。


7月の会は2つ決まっているのですが、8日の高円寺徳竹での鱧の会はおかげさまで満席となり、キャンセル待ちとさせていただいています。
26日の代々木八幡の大野屋での「蕎麦屋の料理と熟成、甘みのある白ワインの会」はまだお席ありますので参加者募集中です。
詳細はfacebookのイベントページでご覧いただけます。参加申し込みはヴァインベルクの問い合わせページからでも可能です。



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2018年06月10日

田崎真也ワインサロンでのドイツワインセミナーの様子とまとめ

先日、愛宕山の田崎真也ワインサロンにてドイツワインのセミナーの講師をしました。
以前このスクールの講師の方と知り合う機会があり、ヴァインベルクのワインとヴァインベルク店主のドイツワインへの熱意を気に入ってくださりオファーをいただきました。
通常の講座とは別の6回のオムニバスセミナーとしてそれぞれの回でひとつの国をフィーチャーしたセミナー、という形でそのドイツの回を任せれました。
打ち合わせに伺った時に3人の講師の方と話をして、通常の講座では話しきれないことがたくあるからこういったセミナーを企画した、自由に話してもらってよい、ということをお聞きしたので、自分の好きなように内容を組み立ててやらせてもらいました。

2時間という限られた中でドイツワインの魅力を語る、というのは非常に大変なことなので、できるだけポイントをおさえようと考えました。祖幅広いワインを飲んでもらって良さを知ってもらうこと、そしてそれらのワインがなぜよいのか、どう違うのか、という方向で内容を考えました。

主に話したのは、
ドイツワインの特徴 中小規模の生産者が多い、白と赤の比率、辛口系が増加していることとその理由(ぶどうが容易に熟すことができようになったことと需要によって)
ドイツワインの品種 リースリングとピノ・ノワールが核になっていること、それぞれの地域での重要な品種がある、交配品種は栽培面積が減ってきて国際品種が増えてきていること
土壌の影響 ワインにおける土壌の影響、産地が異なっても同じ土壌だとキャラクターが似ていることなどによる土壌の重要性
格付けの話 プレディカーツヴァイン(カビネットやシュペートレーゼなどの等級)から辛口の場合はブルゴーニュのような格付けに変わっていること、それらが混在している状態
酸と甘みの関係 トロッケンやファインヘルプの説明、残糖だけでなく収穫した時の糖度も味わいの感覚に影響、同じ残糖でも酸や複雑みによっては甘く感じるかは変わる
ビオ、ヴァンナチュール 大半の良質なワインを造る生産者は減農薬(ほぼビオ、大半がビオロジック)、認証をとる、とらないの理由、どういうタイプの造り手、ワインがあるかの説明、それらに見える思想と商売、

ドイツワインのことを知っている方は、これだけのことを話すのに90分では足らないことはお分かりいただけると思います。
それぞれのことの細かい説明(品種の特徴やそれぞれの地質の説明など)は省いて、こういうことがドイツワインで重要、こういった要素があって違いによって変わってくる、ということをまずは知っていただければという内容にしました。
産地の話は、それだけでかなり時間をとってしまうので今回は省きました。土壌の話の中で、産地ごとの気候などの条件も大事、同じリースリングでも産地でキャラクターが異なるのは土壌が異なるから(モーゼルのシーファーを例に)、というようなことで産地のことにもふれていく形にしました。
こういうやり方をやっていると、テイスティングも含めてですが、産地ごとで紹介していくより、テーマがありながら色々なワインを紹介していくほうが、知識でも感覚でもドイツワインのことをよりわかっていってもらえるのでは、と考えるようになっています。

色々な話をするのでうまく伝わらない可能性もあるし、話す中でも話し忘れることがある可能性もあると思ったので、伝えいことはレジュメにしっかりと書く形にしました。細かく書いてあることもセミナーを聞いて読み返すとわかりやすい解説になっている、というような内容を目指しました。その枚数はデータなどなしで(データも読み解くだけで時間がかかるので)、文だけでぎっちり6枚となりました。

スクールに通われた方などは、ブラインドテイスティングでペトロール香を感じたらリースリング、と認識している方が多く、でもドイツの大半の若いリースリングからはペトロール香は感じないのですが、ドイツのリースリングの若い健全なワインの大半いはペトロール香はない、とレジュメに書きました。その理由はセミナーの中で話したかったのですが、そこまで話す時間がなかったのは残念でした。
ペトロール香は暑くて水がない時などにぶどうが生成する物質で、ドイツでは今のワインにはほとんど出ないのです。ただ、モーゼルのシーファー土壌では出やすかったり、わずかにあるものが熟成すると前に出てくる、ということはあります。


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定員はこの一番大きい部屋でのちょうどいい人数ということで40名ということになったのですが、20人から30人集まればいいかなと考えています。しかしおかげさまで40人の方にご参加いただけました。うれしい限りです。
ヴァインベルクとしても告知はしていたのですが、結果的には面識のある方は10名程度でした。とういうことはその他の方々の大半は、ヴァインベルクのことは知らないけれどドイツワインに興味がある、という方々なので、そういった方たちにドイツワインの魅力を話すセミナーができるということはとてもうれしいことで、より気合いが入りました。


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ブログでは、参加者の顔が写っていない写真だけ載せます。
参加者は、6、7割が女性でした。

プロジェクターではパワーポイントでデータや文を載せるのではなく、画像だけを映すようにしました。
醸造所や造り手と一緒に畑を訪れた時の画像で、それらを使って先の内容の話の説明をしたり、試飲されているワインの説明をしたりしました。
アンケートでは、生産者の話が聞けて良かった、という声もいくつかありましたので、難しい話だけでなく、生産者とのエピソードをはさんだりするやり方は正解だったと思いました。


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ワインは10種類です。ワインスクールのセミナーとしては種類が多いです。全てヴァインベルク輸入のドイツワインです。
色々なタイプがあることをお知ってほしい、飲んでみてほしい、ということで、相談の上承認を受けて10種類となりました。
ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングは格付け違いの2種類、ファインヘルプ2種類、甘口シュペートレーゼ、赤が4種類です。

テーマをどうする、という時に、わかりやすほうがいいということで、より深くほしいということでのリースリング、かなり質がよくあんっていることもあり紹介したかた赤ワイン、にしました。
そのため、白ワインは紹介したいワインが色々とある中で、リースリングを5種類にして、その中での多様性を感じてもらうようにしました。ソーヴィニヨンブランは、ドイツでも増えている品種で、珍しいわけではなくいいワインが作られているということを知っていただくためにクナウスのソーヴィニヨンブランを選びました。
赤は幅広さとヴァンナチュールの話をしたかったので、ビオロジックのトロリンガー、同じ造り手のトロリンガーで亜硫酸無添加、リューデスハイムのピノ・ノワール(ラインガウ)、4種類ブレンドのフランケンの赤(終売となりました)を用意しました。


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一人ずつがこのような状態になりました。
ふと思ったら、410脚のワインを用意が必要なので、申し訳ないなあという気持ちになりましたが、参加された方々が喜んでいたのでよかったです。
どれもおいしい、と試飲の時間をとった時に複数の方から聞こえてきてうれしかったです。

試飲で感じたのは、これだけあると、この中の比較として、安価なものは埋もれがちになるなあと思いました。毛並みの違うソーヴィニヨンブランや甘口、亜硫酸無添加のワインは、感じやすかったとは思うのですが、今回のではファルツのリースリングのグーツヴァインが埋もれてしまったなあと思いました。それだけ飲めば、同価格のリースリング辛口の中では質が高いことがわかるのですが、そういった話があまりできなかったのを悔やんでいます。ファルツの典型的なリースリングといって出されるもう少し安価なワインは、酸があまりなくゆるいものが多いので、今回のようなワインが典型的なタイプ、というようなことも話したかったです。

グランクリュ、グローセスゲヴェックスのタイプのイエズイーテンガルテンは、若いながらもその魅力とポテンシャルを感じていただけたようです。
ファインヘルプは2種で、ファインヘルプの中でも違いがある、ということを感じていただく意図だったのですが、成功したようです。
ミュレンのヒューナベルクは少し甘く感じましたが、好評だったようです。アイフェルの自根のヴルツェルエヒテはこの日は少しご機嫌斜めなようでしたが、それでもポテンシャルは感じていただけたようです。
甘口シュペートレーゼはザールの酸があるタイプのファルケンシュタインにしましたが、甘口と酸、という感覚も感じていただけました。

赤ワインは、先にワインリストを配らずに4種類を提供してテイスティングしてもらいました。品種や価格といった情報なしに感じていただきたかったからです。
そして、ひとつだけ選ぶならどのワインか(食べ物と合わせたいというのありで)、価格ということでなくても一番質がよいと思うか、という2つの質問をして、それぞれのワインのどれかに手をあげてもらいました。
最初の質問は、トロリンガー2種がちらほら、ブレンドのロートヒューゲルは誰もあげず、ピノ・ノワールが大半、となり、2つめは、けっこうばらけていて、ピノ・ノワールに手を挙げていた方もブレンドのほうでけっこう手をあげていたのが印象的でした。
価格はリューデスハイムのほうが数百円高いのですが、ブレンドのほうがクオリティが劣る、というわけではないので、この結果はとても興味深かったです。2つめの質問はざっくりすぎてそれぞれの方での判断に差はあるとは思いますが。
好みという点では慣れ親しんでいるブルゴーニュタイプの赤でも、クオリティいという点ではボルドータイプのような濃い赤だと通常接することないようなタイプだと判断ができる、いいものだと感じるのかなあとも思いました。

赤は、慣れ親しんでいる系統のタイプのほうがいいのかなとも感じ、次にやると時はピノ・ノワール、レンベルガーで少しずつの違いを感じてもらうのがいいかなと思いました。今回はビオ、ヴァンナチュールの話もしたかったし、軽いけどしっかりしている赤、ということでトロリンガーを入れたのですが。


話して理解、というよりはワインを飲んでもらってそこから感じることの補足を説明、という方向をイメージしていたのですが、うまくいったのかなと手ごたえはあります。ドイツワインの多様性も感じていただけと思います。

アンケートでは話しなれていないなどの感想を書かれている方がいらっしゃいましたが、講座を専門にしているわけではないので、ふだんの講師の方たちと比較されてしまうともうしょうがないです。聞きやすく、ということは努力していますしこれからも向上させていたいとは考えていますが。
でもまあその分、熱意とワインでカバーできていて、アンケートでもドイツワイン愛や情熱が伝わったと書かれている方がたくさんいらっしゃいました。

2時間の講座でしたが、時間が短いと感じた方が多かったようです。色々と話したからなのですが、これでも考えてしぼりましたし、概要だけでも伝えるととらえ方の感覚が変わることは話しておきたかったので、配分はしょうがないかなと思いました。
土壌や格付けの話をもっと聞きたいということをアンケートに書かれている方も多かったですが。
これを機に、少しテーマをしぼってのじっくりと話せる機会があったらそういう時にご参加いただければと思います。

おおむね評価は悪くなかったようなので安心しました。ドイツワインのイメージをふくましてより理解するということに協力できたのはとてもうれしいことです。
こういった機会をくださったことに感謝しています。自分自身も成長できたかと思います。

教本や勉強する、という方向で入っていくととっつきにくいドイツワインですが、こうやって魅力を伝えていける機会がもっと増えるといいなあとあらためて思いました。
ドイツワイン、素晴らしいのです。

最近のブログの記事では、教本などにはあまり書いていないようなドイツワインの畑、醸造に関ししてのことを書いていますのでそれらもお読みいただけるとうれしいです。


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2018年06月08日

斜面でないけれどいい畑 畑の話その2 ファルツ、ラインヘッセンのグランクリュの話も

前回の記事ではドイツの斜面の畑の話を書きました。
そこで書いたようにたくさんの斜面の畑が存在しそこから良質なワインが生まれています。
しかし斜度がない平面の畑からも良質なワインが生み出されています。そういった話を、産地の特徴も含めながら書いていきます。
そのポイントは気候と土壌です。

南のほうが気温が高く温暖で穏やかな気候のため、斜面で直射日光を当てなくても完熟できるようになってきました。特に2000年代以降はファルツでは平面からもバランスの良い酸が強くない辛口ワインを容易に造れるようになりました。
大量生産のワインは他の地域でも平面に植えられていることは多いですが、家族経営の小中規模の生産者で良質なワインを造っているところも平面の畑からワインが造られている、というのもポイントです。


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ファルツのシュピンドラーの所有する畑です。このエリアはイエズスイーテンガルテンJesuitengarten、その奥の教会の前のエリアがキルヒェンシュトゥックです。その先はフロインドシュトゥックで、いずれもVDPではグローセラーゲGrosse Lageに認定されていて、グローセスゲヴェックスGG(辛口の最上級の格付け、ブルゴーニュのグランクリュ)をリリースすることができる畑です。どの畑も斜度がありません。シュピンドラーもこれらの畑から高品質なリースリングの辛口ワインをリリースしています。
そのまわりもほとんどの畑は斜度がなく、平面からも良質なワインが造られています。ダイデスハイム周辺、ワイン街道Weinstrasseのエリアの畑の大半は平面です。南ファルツや西の丘には斜面の畑もありますが、斜面だからよいブドウができるわけではないのです。特性によって植える品種を分けていたりしています。水はけがよすぎると、など斜面であることのデメリットがあったりもするのです。
モーゼルやラインガウなど斜面がいいというところでも、赤の品種は、斜面がゆるやか、陽の当たり方、風通しなどでリースリングとは好条件のエリアは異なります。

そして平面でも、区画が細かく分けてられていてそれぞれに畑名がつけられていることも特徴です。一つの畑名で一つの生産者、ということではなく一つの畑名でも複数の生産者が所有しているのですが、その大きな理由は土壌にあります。もちろん最初に持っていた生産者によって分けられていた、所有者の理由によって、という畑もあるのですが。そういったことも含めてファルツは特にブルゴーニュの畑名の由来と似ている部分もあるかと思います。
特にフォルストの先のキルヒェンシュトゥックなどの良質な畑は、4ha前後で細分化されているのですが、地質の違いごとに分けられています。単一の土壌というわけではなく、石灰岩が多いところ、雑色砂岩が多いところ、玄武岩が混ざっているところ、というようなかんじですが、それぞれの畑からできるワインはそれぞれキャラクターが異なります。フォルストの場合は、イエズス会系の修道院が所有していた畑ということもあり、最良の畑がキルヒェンシュトゥック、その次の良質な畑がイエズスイーテンガルテンという畑名がつけられました。
また、全てが分かれているというわけではなく、同じくGGに認定されているウンゲホイヤーUngehauerは先の畑よりは面積が大きいのですが、区画によって、石灰が多くて斜度もある畑、平面だけど玄武岩も混ざっている、というように異なっていて、所有する区画の生産者によってキャラクターが異なる、というような例もあります。


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同じく斜度があまりない畑からGGが造られているのが、ラインヘッセンのヴェストホーフェンWesthofenの畑です。この村名ではキルヒシュピール、モアシュタイン、ブルンネンホイスチェンといった複数のグランクリュの畑名のエリアがあります。画像はモアシュタインですが、このように大半が平面です。グローセラーゲの畑の大半はリースリング、ピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)が植えられています。これらの畑は、石灰岩、メルゲルなどが含まれていたりと、それぞれの土壌に特徴があり、まわりの広大な面積のブドウ畑があレスロームである中で、特色がありなおかつ特に良質なワインにすることができるため、畑名が異なり特別な畑とされています。
これらの畑は、これから輸入を開始するグッツラーも所有しています。

ラインヘッセンはゆるやかな丘や平面の畑が多く、土壌も特別ではないので、生産量は多いけれどそれほどいいワインができない、というイメージでした。しかしビオやヴァンナチュールだったりと高品質なワインを造ることを努力する生産者が増えイメージを変えることに成功することができました。その要因にはファルツと同じように温暖化により高品質なワインにするためのぶどうが造りやすくなったということもあると思います。
そしてそんなラインヘッセンの中でも、先のヴェストホーフェンのように平面だけれど土壌と気候がよく素晴らしいワインができるところ、ニアシュタインのように急斜面のところ(土壌もレスロームでくロートリーゲンデンだったりします)、など畑自体が良いところ、というのも存在しているのです。


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平面でもよい畑はある、地域の中でも色々ある、ということを書いていきましたが、最後は同じ畑名だけど条件がかなり異なる、という話です。
画像はヴュルテンベルクのクナウスの所有するヴァインシュタットの畑です。このように彼が所有する畑のほとんどは丘の斜面です。
このように丘はぐるっとまわっていて角度が異なるので陽の当たり方が異なります。急斜面のところもあれば、少し穏やかなところもあります。そして標高によって土壌が多少異なります。コイパーなのですが、その中でも少し年代が異なるのです。
そういった、区画によって条件が異なる畑なので、それぞれの場所に適したぶどう品種が植えられいます。この地域では特に、一つの生産者で一つの区画で大きな面積を所有しているのではなく、点々とたくさんの小さい区画を所有しそれぞれのエリアに適した品種を栽培しているのです。
一つの畑名、といっても違いが出てくることがおわかりいただけると思います。斜面の場合は、こういうことも重要になってくるのです。
モーゼルでは同じ生産者でも急斜面の畑で、5月初めの葉の生育が斜面の下と陽が当たりより暖かい上の方では全く異なる、ということも見てきましたの。そういうできるぶどうに違いができるところでは同じ品種でも同じワインにしないで別々に醸造していたりということもあります。

斜面の場合は土壌だけでない条件、平地の場合は土壌が重要、ということが大まかにですが言うことができます。


畑の話は細かくたくさん話さないと説明できない部分あるのですが、ドイツの畑の特徴(地質の説明ということではなく)を紹介できたかと思います。
また、テロワールが同じ条件でも、栽培する人によって、仕立て方や収穫のタイミングなどが変わり、ワインの味が大きく変わる、ということも最後に書いておきます。


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2018年06月03日

ドイツのぶどう畑は斜面? 畑の話その1

シュパーゲルとワイン会の話もはさみましたが、ドイツ出張で感じたことの話は、醸造過程、出来上がったワインに関しての話が続いたので、畑のことも書こうと思います。今回ドイツで撮った畑の写真も載せていきます。

ドイツワインで連想される中で斜面の畑ということを挙げる方も多いのではないかと思います。そして急斜面のほうが良いワインができるのではない、と考えることもあると思います。しかし、実際に畑を造り手と一緒に見て回っていると、急斜面だから高価なワイン、ということがあてはまらない、ということが見えてきます。

なぜ、ドイツは斜面にぶどう畑が植えられているのかというと、冷涼な気候のため、ぶどうが育ちにくいために、斜面のほうがぶどうに太陽の光が直接当たりより育ちやすくなる、ぶどうが熟しやすくなる、ということがあります。また、水はけがよいなどの効果も斜面にはあります。
80年代までは、ぶどうが完熟しない年もあったので、ぶどうを熟させるというのはとても大切なことだったのです。
しかし、温暖化により比較的どの地域でもぶどうが熟すようになったのです。そのため、平地からでも良質な辛口ワインも造られるようになりました。それでもモーゼルなどでは斜面の畑が大半です。大量生産品などが平地で造られています。斜面の畑は限られているため、良質なワインは斜面から造られています。また、斜面だからよいというわけではなく、日当たりも重要なので、くねくね蛇行しているモーゼル川では北向きの斜面にはぶどうは植えられず、主に南、南西向きの斜面にぶどう畑があります(川沿いではないところでも南、南西向きの良質なブドウ畑もたくさん存在します)。また地質も重要なため、良質なワインができる区画の栽培面積は限られてくるのです。

モーゼル以外にも斜面がある例をあげていきます。


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アールのマイショスMayschossです。川沿いではありませんが、急斜面のシーファー土壌です。
隣村のデルナウも同様です。こちらはリースリングではなく赤ワインになる品種が植えられていて、大半はピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)です。
アールヴァイラーの地域はおだやかな丘陵で、土壌も異なり、ワインのキャラクターが変わります。

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バーデンも斜面の畑が多いです。有名なのはカイザーシュトゥールですが、もう少し北のオルテナウのエリアも斜面の畑がたくさんあります。
この畑はオッフェンブルクOffenburgから近い畑で、花崗岩Granitの土壌です。


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ラインガウではおなじみのリューデスハイムです。
川沿いの急斜面という、ドイツのぶどう畑を想像した時の典型的な畑かと思います。
この画像のエリアでも3つのぶどう畑があり、それぞれに少しずつキャラクターが異なります。
この画像は、観光船から、ではなく、向こう岸のビンゲンヘの車用の渡し船から撮影したものです。車でないと2ユーロで乗れます。


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こちらはもっと上流側のリューデスハイムのぶどう畑です。左の丘の上にあるのはヒルデガルトの修道院です。
このようにゆるやかな斜面が実はラインガウには多いです。川沿いではなく良質なワインが造られているところもたくさんあるのです。

このように、斜面といっても色々あること、モーゼルやラインガウ以外にも斜面の畑があることをお伝えしていきました。

次回は平地の良質な畑、ぶどう畑により土壌の話を、もう少し書いていきます。



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posted by ヴァインベルク at 13:07| ワインのためになる知識 | 更新情報をチェックする