2023年08月09日

初登場のナーエのヘクサマーの紹介です

なかなかブログは更新できていません。ブログは、時間が経ってもお読みいただきた内容の際にSNSの補完的に使用していくことにします。
インスタグラム(weinberg.wine)にてワインや会の感想、ドイツ出張こと、お知らせなどを書いていますので、そちらをお読みいただけるとうれしいです。

それでは本題です。
今年の6月に新たに取り扱いを開始した生産者についてです。
ナーエのヘクサマーWeingut Hexamerのワインの輸入を始めました。
ナーエは土壌が入り組んでいたりということでナーエと産地の説明が難しいこともあり今までナーエのワインは取り扱いをしていませんでした。しかし、モーゼルとファルツの中間というようなタイプのワインとなり、日本の方に受けれ入れやすいタイプであり、ヴァインベルクにもないようなタイプのワインもあるので、ナーエのワインの取り扱いを検討し始めました。
評価が高い有名生産者で日本に入っていないところも候補にはあったのですが、きれいな味筋でなおかつ親しみやすいワインを造っていて、価格帯も高めではないヘクサマーをパートナーにすることとなりました。
この生産者は、ドイツワイン仲間が20年前から醸造所を訪れていて、ヴァインベルク店主も何度がここのワインを飲んだことがあり、気に入っている生産者でした。そしてナーエのワインを扱うことを決めた時に候補とし、連絡をとり醸造所を訪れて輸入することが決まったのでした。
2022年の夏に醸造所を訪問し、ヘクサマーのワインを扱うという気持ちになり、その場でも帰国してからも具体的な調整をして、今年輸入することができました。
そのワインが船で日本まで輸送されている時にドイツ出張となり、2度目の醸造所訪問をしました。
その時の画像と共にヘクサマーの紹介をします。


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当主はハラルド・ヘクサマーで、数代続いている家族経営の醸造所です。
輸入関連のやりとりは奥さんのペトラとしていて、彼女もワイン、醸造所についてはしっかりとあります。
30ヘクタールの畑を所有していて、家族経営の醸造所としては大きい規模となります。ヘクサマーの家族だけでなく、何人も従業員はいます。

醸造所はメッダースハイムMeddersheimという小さな村にあります。ナーエの渓谷沿いで、このエリアには有名な醸造所が連なっています。


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試飲した後の画像です。
種類が多いので在庫がある全てのワインを試飲したというわけではありません。

ナーエの他の生産者同様、メインはリースリングで、こちらでは60%がリースリングのワインです。辛口から甘口まであり、収穫が可能な年にはアイスヴァインもリリースしています。
比率としてその次い高いのがヴァイスブルグンダーとグラウブルブルグンダーでトロッケン(辛口)のワインとしてリリースされています。
その他にもソーヴィニヨンブランやショイレーベ、ゲヴュルツトラミナーといったアロマティックな品種も栽培していますし、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)などの赤ワインもあり、多種多様なワインがあります。
とはいえ中心はリースリングで、とてもクオリティ高く、その中で数種を選び輸入しました。
その他の品種では今回はヴァイスブルグンダーのワインを選びました。

きれいな味筋のワインを目指しているので、人口酵母も使い安定的な味わいを心がけています。ステンレスタンクで醸造、発酵が大半で、一部はシュトゥックやバリックの木樽も使用しています。
生産量が多いのですが、栽培にも醸造にもしっかりと目をかけているというのがワインから感じられます。
この後に書くような土壌のキャラクターなどテロワールを感じられる個性のあるワインとなっています。

辛口と貴腐のついた極甘口というような大半の醸造所のような構成ではなく、ファインヘルプややや甘口のワインもたくさんリリースしています。
今回輸入したクヴァルツィットのリースリングも心地よく気軽に飲める甘口ワインです。
今回は輸入しませんでしたが、カビネットやシュペートレーゼの甘口リースリングもあります。

様々な方のニーズに合わせたワインを選べるというのもこの造り手のポイントだと思います。


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畑の大半はメッダースハイムにあります。
このエリアの土壌は珪岩(クヴァルツィット)で、それがこの生産者の大きな特徴となっています。
珪岩単一の土壌はドイツのワイン生産地でも数は少なく、その大半はナーエですが、それほど多くはありません。
浮遊感というような複雑みを感じるようなワインのキャラクターとなり、モーゼルのシーファー(粘板岩)やファルツのブントザントシュタイン(雑色砂岩)とは異なるワインとなります。

メッダースハイム以外にも醸造所からはだいぶ離れたシュロスベッケルハイムSchlossböckelheimにも畑を所有しています。
こちらの畑は火山の噴火の影響により形成された土壌で、斑岩(ポルフィア)ともう一つの火山性の土壌となっています。 
少しスモーキーさを感じ口の中での広がり、メッダースハイムのワインとは明らかに異なるキャラクターを感じることができます。

上の画像の左がメッダースハイムの土壌の石で、右がシュロスベッケルハイムの石です。

同価格帯でそれぞれのエリアのリースリング トロッケンを輸入しましたので、飲み比べてみるととても興味深いかと思います。


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試飲の後はメッダースハイムの畑を案内していただきました。
大半が斜面の畑です。
オーガニックの認証はとっていませんが、極力農薬を使わずに栽培しています。
機械だけに頼らずに手作業もしてしっかりと手をかけてぶどう栽培をしているという説明もありました。


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この2枚は最初の1枚とは別の場所にある畑です。
畑名はあるのですが、Eisendellと呼んでいて、それがワイン名にもなているリースリングもあります(輸入したワインです)。
ここの景色が好きだと当主に伝えたら、俺もだと返ってきました。


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この写真は昨年訪れた時に撮ったものです。
ヴァインベルクが取り引きしている生産者は、ワインが良いというだけでなく当主やその家族の人柄でもその醸造所を好きになっていて、こちらもそういう側面でもいい醸造所だと思いました。
真面目にワイン造りに取り組む実直な人柄がワインにも表れています。

この醸造所には数年前に日本人が働いていて、その縁も現在別の日本人が醸造学校に通いながらこちらで働いています。
そういったこともあり日本に良い印象があり、そして今回ヴァインベルクとして日本に輸出できたことをとてもうれしく思ってくれています。
多くの方に彼らの造ったワインを飲んでいただきたいです。
クセが強くないので、料理とも合わせやすいので、様々な料理と共にお愉しみいただけます。

ヘクサマーのワインはこちらからご覧ください。

スマホからご覧の際はPC用をクリックして切り替えていただくと各ワインの解説もご覧いただけます。


ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com




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2022年11月24日

頒布会のご案内です

今年も頒布会を企画しましたのでご案内です。
様々なタイプのワインを選んでいますので、ドイツワインの深い魅力を感じていただけます。

今年は12月、2月、4月の第一週目の土曜日にお届けします。12月と2月は3本ずつで、4月には3本に加えて辛口(バーデンのグラウブルグンダー)か甘口(ザールのリースリング・カビネット)のお選びいただいたワイン(6,000円相当)のどちらかもお入れてして4本でお送りします。各ワインの解説も同封します。

毎回4,000円以上のワインが入っていて、送料を含めた3回分10本で35,000円(税込)となります。お選びいただく1本を除いた9本分よりも低い金額ですのでかなりお得となっています。

お支払い方法は一括でのお振込み(楽天銀行かゆうちょ銀行)のみとなります。

ご希望の方はメールかメッセンジャー、もしくはリンクを貼ったこちらのネットショップのお問い合わせページにてご連絡ください。
お名前と共に最後の一本を辛口、甘口どちらかにするかもお書きください。
時間指定のご希望があればあわせてお書きください。

以前ヴァインベルクでご注文をいただきお送りしたことのあるお届け先でしたら住所等の記載は不要です。

初回に関しては、12月の第一土曜日が過ぎても受付は継続し随時一回目のワインを発送します。

下記が予定しているワインの内容です。
4月のワイン2種類はまだ日本に到着していないワインですので、事情により変更となる可能性があることをご了承ください。 

12月
リースリング ゼクト 2015 ゾルター(ラインガウ) 泡辛口
リースリング ヘレンベルク ファインヘルプ 2021 ファルケンシュタイン(ザール) 白やや甘口
ピノ・ノワール アスマンズハウゼン 2017 ビショッフリッヒェス・リューデスハイム(ラインガウ) 赤ミディアム

2月
リースリング ベルク・シュロスベルク 2016 ビショッフリッヒェス・リューデスハイム(ラインガウ) 白辛口
シグナトゥア ヴァイス 2020 クナウス(ヴュルテンベルク) 白辛口
ピノ・ノワール マイショス 2017 ヨステンウントクライン(アール) 赤ミディアム

4月
ロゼ グーツヴァイン 2021 クナウス(ヴュルテンベルク) ロゼ辛口
リースリング ヘアゴッツアッカー エアステラーゲ 2021 シュピンドラー(ファルツ) 白辛口
リースリング レッターライ シュペートレーゼ トロッケン 2020 マルティン・ミュレン(モーゼル) 白辛口

白辛口
グラウブルグンダー グートアルゼンホーフ 2020 フランケンシュタイン(バーデン)

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白甘口
リースリング ボックシュタイン カビネット 2021 ファルケンシュタイン(ザール)

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画像はどちらかをお選びいただくワインです。右が辛口、左が甘口です。

お申込みお待ちしております。


ドイツワインショップ ヴァインベルク
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2022年10月29日

ドイツでの画像と11月のイベントのお知らせ

なかなかブログを更新できずにすみません。
インスタグラム(weinberg.wine)ではドイツでのことやイベントの事などを投稿していますのでそちらもお読みいただけるとうれしいです。

ということで3年ぶりにドイツに行って、取引先の醸造所をまわってきました。
試飲しての新しいヴィンテージに関してのことだけではなく、色々なことを考える機会となりました。
そういったこともこのブログでもできれば投稿していければとは思っています。
まずは写真と簡単な解説のみ載せます。

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ヴュルテンベルクのヴァインシュタットのクナウスも所有する畑にて。斜度や向きの違う複数の区画で異なるぶどう品種を植えています。


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ザール(モーゼル)のオックフェナー・ボックシュタインの畑。ファルケンシュタインも所有しています。


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モーゼルのトリッテンハイムのベルンハルト・アイフェルの醸造所の目の前がアポテーケの畑です。
ここで飲むアポテーケのワインは格別です。


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フランケンのビッシュトゥンプが所有するフリッケンハウゼンの畑にて。
暑い年だった2022年ですが、樹齢の若い樹と古い樹の雨量が少ない時の違いについて実を見ながら解説してもらいました。


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モーゼルのマルティン・ミュレン。
今回は最長の5時間の滞在でした。複数の畑とヴィンテージで辛口から甘口までたくさんのリースリングを試飲、本当に様々なリースリングがあるということを感じられます。


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アールのヨステンウントクライン。
こちらも3時間立っての試飲。その後に撮りました。
大洪水の後の話も聞きましたが、彼は前向きにがんばっています。



ここからはヴァインベルクの決定しているイベントのお知らせです。
お申込みはHPのお問い合わせページ、メール、facebookのメッセンジャーにてお願いします。

11/3(水祝) ちょっと高めのワインでの試飲会@新宿リースリング 14時30分から17時 参加費3,000円(フィンガーフード付き)https://fb.me/e/3EwilPigQ

今回はいつもと趣旨を変えて4,000円以上のワインのみでの試飲会です。ふだんなかなか飲む機会のないようなワインをお飲みいただける機会としました。
リースリング辛口を中心に13種類提供します。GG(グローセスゲヴェックス)やファルケンシュタインのボックシュタインのカビネットもあります。ピノ・ノワールもタイプの異なる3種類を提供予定です。
後日発送という形でワインをご注文いただけますが、6,000円以上のご購入で送料無料、12,000円以上で2,000円引きとさせていただきます。キャッシュレス決済(PayPayは不可)も可能です。
着席制ですが、まだお席はございます。
2部制とはしませんが、前半か後半(15時40分以降)どちらの時間帯にお越しいただくかをお申込みの際にお知らせください。

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11/23(木祝) ヴァインベルクちょっと早めの忘年会@新宿リースリング 13:30開始 会費7,000円
https://fb.me/e/2iE6yQaAf

少し早めですがヴァインべルクとしては今年最後ですので忘年会としました。ドイツで感じたことなどをお話できればと思っています。少し高めのワインも入れる予定です。
今回は帰国報告会の時とは異なり参加者は限定せず、どなたでもご参加いただけます。初めてヴァインベルクの会に、という方もぜひご参加ください。
ワインだけでなく新宿リースリングの料理もお愉しみいただけます。

11/9(水) 業界向け試飲会@三越前ふた麦 13時から15時
https://fb.me/e/2ZdkyboSc

10月24日から変更しこの日の開催となりました。
3,000円代のワインを中心に10種類強提供します。
参加費は500円ですが、すでにお取引をされている方は参加費はいただきません(複数でお越しの際には同行者から500円いただく場合がございます)。
酒販店、飲食店だけでなく、ワインスクール等でワインの選考の権限のある方もご参加いただけます。

3日の会も業界関係の方は割引でご参加いただけますので興味のある方はご連絡ください。

よろしくお願いします!


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2022年05月19日

ドイツ産シュパーゲルとのワインセット、食事会、6月のワイン会のお知らせ

シュパーゲルのワインセット、ワイン会と6月のワイン会のお知らせをまとめます。

Facebookで繋がってる方の投稿でもよく見かける白アスパラ、ドイツではシュパーゲルと呼ばれています。本当はヴァイスシュパーゲルですが、白はヴァイスをつけないで、緑の時にグリューンシュパーゲルと言うことで伝わります。
ドイツでは4月の中ごろから6月の初めくらいまでがシーズンで、年によっては少しずれますが、今年も日本にもドイツ産のシュパーゲルが輸入されています。ぶっとくて、太さだけでなく味が濃くて、国産などとは別物ととらえていただければと思います。
毎年恒例のドイツ産のシュパーゲルとヴァインベルクのドイツワインのセットは今年も販売しています。入荷は続いているようなので販売期間の5月末までご注文の受付はできそうです。


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実際にワインセットを試しましたのでその感想です。
まずはシュパーゲル自体、太さにあらためて驚きますが、味もしっかりうまみがあり、国産だったりのものとは別物と考えていただければと思います。この太さだと、ドイツの市場で買うフレッシュな細めなものを大量に食べるのともまた異なる良さを感じていただけると思います。
今年のセットは、大小両方に入るのがムッシェルカルク(貝殻石灰土壌)のジルヴァーナー、大セットのみに入るのがファルツのリースリング・トロッケンです。
このジルヴァーナーはふくよかでまろやかなのですが、うまみのある太いシュパーゲルとからみあってワインと融合します。このワインはアルコール度数が13%ありますが、ただアルコール感が強いから、というだけでない要素の相性の良さがあります。国産などのシュパーゲルだとワインを強く感じてしまうのですが、このシュパーゲルだからこそばっちりです。
リースリングは酸があるけれどフルーティなのですが、野菜に合いそうなイメージはありますがこのシュパーゲルだとワインが際立つ印象がありました。ですがオランデーズソースや豚や牛のお肉と一緒にシュパーゲルを食べるととても合います。お肉は赤というイメージがある方もいらっしゃると思いますが、濃い味付けでないお肉料理は白も相性が良く、このシュパーゲルとお肉料理の組み合わせにはこのワインはばっちりです。
ドイツではシュパーゲルと一緒にシュニッツェルや魚のフライなどをセットのしたメニューがレストランにはありますが、お好みの合わせ方とこのワインをお楽しみいただきたいです。

それでは今年のシュパーゲルセットのご案内です。
シュパーゲル8本とワイン2本の大セット、シュパーゲル4本とワイン1本の小セットの2種類です。
小セットにはフランケンのビッケルシュトゥンプのジルヴァーナー・ムッシェルカルク2020が、大セットには加えてファルツのシュピンドラーのフォルスター・リースリング・トロッケンが入ります。
ヴァインベルクのネットショップからではなく、下記のリンクからのご注文となります。
発送元も異なりますので他のワインと一緒に送ることはできません。
佐川急便のクール便でのお届けとなります。

2022年春 ドイツ産ホワイトアスパラガスとワインセット | Peatix

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そして、流通経路は異なりますが、このぶっといドイツ産のシュパーゲルを何本も食べられる食事会をヴァインベルクで企画しています。
シュパーゲルの会は毎年企画していて、最近はケーニッヒでやっています。

シュパーゲルとお肉屋さんの料理
5月29日(日)18時開始 武蔵小金井ケーニッヒ 会費10,000円

お肉屋さんでソーセージも製造していて、シュパーゲルと共においしいお肉もお楽しみいただけます。
シュパーゲルはお一人3本は、と話していて、冷製は冷製ソーセージなどと一緒に、ボイルはトリュフソースと、などと考えています。ワインと一緒に料理構成は島崎さんと相談して決めていきます。一枚目の画像は以前の会で撮ったものです。
そしてもちろんヴァインベルクのドイツワインもたっぷり飲めます。ジルヴァーナーはもちろん入れますが、アールのピノ・ノワールも入れます。
毎年早くに満席になることが多いのですが、今年はまだ少なめです。そして今のままだと中止にになってしまうかもしれません。
22日に決行かどうかの判断をしますので迷っている方はそれまでに参加表明をお願いします。
下記はfacebookのイベントページのリンクです。

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6月もワイン会を企画しています。


中華料理とドイツワインでランチ
6/11 西麻布チャイデモ 12時開始 会費8,000円

前回好評だったこちらでの会、食材を変えて再びやります。とても評判のよかった担々麺も提供予定です。
白の辛口、中甘口、赤ワインだけでなく、今回はアロマティックな品種の白ワインも入れる予定です。

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ヨステンウントクラインのアールワインを堪能する会
6/26 新宿リースリング 13時開始 会費8,000円

アールとミッテルラインのワインを造っているヨステウントクラインのみでの会を企画しました。
昨年の洪水の被害があり注目もされていますので、よりアールのことを知っていただける内容とします。大半が2015ヴィンテージで少なくとも4種類の赤ワインを提供します。
大山鶏の照り焼きやウナギ料理などこの会のための特別料理も用意していただきます。

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いづれの会もメール、メッセンジャー、ホームページのお問い合わせページから参加のお申込みを受け付けています。


最後に、4月末に到着した新着ワインのご案内です。
下記2つの醸造所です。Newとなっているのが新入荷のワインです。
ビショッフリッヒェス・リューデスハイムのロットラント2012、シュロスベルク2016、アウスレーゼ2015、クナウスのレンベルガー2019は同じヴィンテージのワインで再入荷しています。

ビショッフリッヒェス・リューデスハイム(ラインガウ)

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クナウス(ヴュルテンベルク)

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ネットショップでスマホ用の画面になる場合はPC用を押して切り替えていただくと各ワインの詳細の解説もご覧いただけます。
プラウザによってはウイルスソフトで警告が出たりしてご迷惑をおかけしています。もうまもなくリニューアル予定です。



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2022年02月28日

洪水被害にあったアールのヨステンウントクラインJosten und Kleinのその後についてと新入荷ワインの紹介

久しぶりの投稿になってしまいました。
昨年の7月にアール地方を襲った洪水についてとヴァインベルクとして考えていることはこちらの記事に書きました。
そして、取引先であるヨステンウントクラインJosten und Kleinのワインが新たに日本に到着し販売を開始しています。あわせてZoomで当主のマークとつないだオンラインイベントも開催しました。
そのイベントで彼が洪水について話したことや新入荷ワインについてそのイベントで話していたことも含めて書いていきます。


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洪水では数メートルの高さまで水が上がり、そして濁流により大きな被害を受けました。
オンラインベントでは、被害に遭った直後に撮った写真とその同じ場所で今年1月に撮った写真も送ってもらいスライドでお見せしました。


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瓦礫は片付き復興は進んでいるように見えます。
ただ、建物の修繕などは暖かくなってくるこれからようやく始まるとのことです。

これらの写真はマークが住んでいるマイショスで、大きな被害を受けた村のひとつですが、ライフラインは長い間復旧しなかったそうです。
しかし、発電機や水のタンクなどの支援があり、家に住める人たちは生活はできていたとのことです。


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彼のケラーは、アール川が谷間をくねくねと流れているところから開けたエリアとなるヴァルポルツハイムにあります(その先にこのエリアの中心地であるアールヴァイラー・ノイエンアールがあります)。
彼の仕事場にも水が流れ込み、とても汚い状態で、出荷前の箱に入っていたワインの山も崩れてしまいひどい状態となってしまいました。
しかし幸運なことにボトルの半分以上は水に浸りませんでした。そして浸かってしまったワインの大半は、チャリティでドイツ全土で購入されました。
木樽に入っていたワインもほぼ無事だったそうです。
この場所を掃除して、彼は現在も使用しています(いくかの醸造所やその他の業種でも移転先を探しているのでこの小さな地域で新しいところを探すのは困難であるため)。

洪水を襲って数か月で収穫というところでしたが、醸造のための設備も掃除をして少し修理して使えたとのことです。ステンレスタンクにも水は入っていましたが、建物内には急流が襲ったわけではないので、掃除するだけで使えたそうです。
そういうことで、一部の平地にあった畑は壊滅してしまったものの2022年の収穫はほぼ通常通り行えたとのことです。

アールは小さいエリアではありますが、ワインの醸造所はいくつかの村に点在します。しかしそのほとんどの醸造所が被害を受けました。
その中には醸造所が破壊され醸造設備m使えなくなってしまい、ワインが流されて資産も失ってしまい絶望的な状況となっているところもあります。そういったところと比べると、被害はあったにしろワインが残っていて設備も無事だったのでラッキーだったと彼は言っていました。まわりの同業者の状況も把握しているので複雑な心境ではあると思いますが。

復興は始まったばかりで、元に戻るまでには何年かかるかわかりません。
我々にできることは、アールのことを気にかけること、そして多くの方にアールのワインを飲んでていただきそして魅力を知っていただくことだと思っています。そして落ち着いた時には美しい景色のアール地方にも訪れていただきたいです。
アールの魅力を知っていただくためにこれからも活動していきます。


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さて、2月にヨステンウントクラインのワインが入荷しましたので、軽く紹介します。
リンクを貼っているネットショップには詳しい解説を書いていますのでそちらもご覧いただけるとうれしいです。
解説にはオンラインイベントで話していたことも含まれています。
スマホでご覧になる場合はPC用に切り替えると解説もご覧になれます。

ロゼ フュメ (辛口) 2020 ヨステン ウント クライン (weinbergwine.com)
ブランドノワールが好評だったのですが、数年は造らなかったということで在庫がなかったので、ロゼを入れることにしました。
フルーティーなピノ・ノワールのロゼもあったのですが、複雑みと濃さのあるロゼ・フュメを選びました。
PIWI品種のカベルネ・コルティスとレゲントのブレンドです。
ラズベリーなどベリー系の果実味と濃さのあるドイツにはあまりないタイプのワインです。
食事との相性も色々と試したくなるワインでもあります。

マイショス ピノ・ノワール (赤・ミディアム) 2015 ヨステン ウント クライン (weinbergwine.com)
今まで扱っていて好評だったワインで、同じヴィンテージで大量に再入荷しました。
マイショスの村名ワインとしてリリースしているピノ・ノワールです。
2015年は生育期間が長くなおかつ健全な状態で熟したぶどうを収穫できた特別な年で、果実味がしっかりとありつつ複雑もある、素晴らしいワインとなっています。
アールの魅力がわかるワインですし、ドイツワイン好き以外の方にも気にいっていただける自信のある素晴らしいワインです。
2017ヴィンテージも少量入荷していますが、こちらは以前からのドイツの赤ワインで感じるようなウスウマ感のあるワインです。

グランツシュトゥック リースリング (辛口・ミッテルライン) 2015 ヨステン ウント クライン (weinbergwine.com)
白ワインの品種はミッテルラインで栽培していて、今回一種類新しく入荷しました。
果実味よりもミネラル感、ハーブ感が前に出ているドイツではあまりないタイプの辛口リースリングです。
コブレンツより北のエリアの川沿いの斜面の畑でシーファー(粘板岩)土壌なのですが、火山の噴火による火山灰が土壌に混ざっていて、他とは異なるキャラクターのワインとなっています。
複雑み、飲みごたえのあるワインを求めている方にも気にいっていただけるかと思います。


ピノ・ノワールは畑名ワインのラーヒャーベルクも再入荷しています。
リースリングの甘口はカビネットとシュペートレーゼの在庫があります。
一覧は下記からご覧ください。
ヨステンウントクライン (weinbergwine.com)


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先のロゼ、2015ヴィンテージのマイショスのピノ・ノワール、以前も輸入していたマイショスのピノ・マドレーヌ2015の上の画像の3本をセットにして応援セットとして販売しています。
アールの魅力を感じていただけるセットとなっています。
☆洪水で汚れたボトル1本含む 返品不可☆ 洪水からの復興応援アール3本セット 送料込み (weinbergwine.com)

そのうちの1本であるピノ・マドレーヌ(フリューブルグンダー)は、洪水で水に浸かってしまい汚れてしまったボトルとなります。
画像のものより汚れているボトルもありますが、こちらのセットはいかなる場合でも返品は不可ということをご了承いただいご注文をお願いします。
中身に異物が入っている可能性はありませんが、保存状態がきっちりしていない期間がありますので状態が変わっている可能性は否定はできません。
ピノ・マドレーヌは単品でも販売しています。


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ヴァインベルクの8周年を記念したトロッケン(辛口)の4本をセットにして販売しています。
ドイツらしいワインであり、やわらいけれどうまみがあって芯のあるワインというのはヴァインベルクが輸入するワインらしさもあります。
上記で紹介しているマイショスのピノ・ノワール2015も入っています。


3月12日には新宿リースリングで試飲会を行います。ご都合がよければいらしてください。
アールのヨステンウントクラインのワインも4種類提供します。
事前申し込み制となっています。詳細は下記イベントページをご覧ください。


ドイツワインショップ ヴァインベルク
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