2015年06月21日

シュパーゲルづくしの食事会の感想と様子

6月のヴァインベルクのワイン会は永田町ビッテさんでのディナー会でした。
昨年同じ時期にこの場所で行ったシュパーゲルの会が好評だったので今年も行うことにしました。当初は土曜日のみでしたが、募集をかけてすぐに数人から申し込みをいただいたのとその日は参加できないので他の日にもやってほしいという声もあり、追加日程として平日にももう一回開催することにしました。2回合わせて26人の方に参加していただきました。

暖かくなってきた季節にはドイツだけではなくヨーロッパの定番として白アスパラ(ドイツではシュパーゲルといいます)を使った料理があります。ドイツではこの時期にはほとんどのレストランでシュパーゲルの料理を食べることができます。
日本のドイツ系のレストランでもこの時期シュパーゲルを輸入して提供しています。ビッテさんは定番のボイル以外にもいくつかシュパーゲルを使った料理があるのでこちらで会をやっています。

ワインは6種類提供したのですが、1回目と2回目では1本目と6本目だけ異なるワインを用意しました。料理に合わせるワインについては同じものを用意し同じマリアージュの体験をしていただけるようにしました。
写真は主に1回目のものを使用していますが、2回目のものも混ぜています。


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画像は一回目のワインです。
1本目のレゼルヴのゼクト、6本目のファルケンシュタインのホーフベルクのアウスレーゼ、共に好評でした。

二回目の1本目はファルケンシュタインのファインヘルプを選びました。ゼクトの在庫がなかったこともあるのですが、心地よい酸味と甘みがあるので、お仕事を終えて疲れた体にちょうどよく、リフレッシュできると思いこのワインにしました。この意図は成功しまして、みなさん喜んでいただけたようです。


写真はないのですが、最初の料理はシュパーゲルの出汁の冷製のクリームスープです。
2本目のアイフェルのアポテーケ・トロッケンとトーンが一緒でからみ合いました。


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前菜です。こういったものとリースリングの相性は抜群です。


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定番のボイル、オランデーズソースです。
昨年と同じ組み合わせなのですが、この組み合わせがとてもよかったので今年も同じにしました。
シュパーゲルとジルヴァーナーは相性がとてもよいのですが、このブレンフレックのジルヴァーナー(ヴァインベルクの輸入ではありません)はやわらかめの味わいなのでソースを多くつけたほうがよく合います。


写真 (136).JPG

メインは蝦夷鹿のローストです。南ドイツではこの時期に北から降りてくる鹿を使った料理があるそうでそのイメージで鹿を選んだとのことでした。
ファルケンシュタインのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)を合わせる予定だったのですが、その前のつなぎでの提供のつもりだったアイフェルのグラウブルグンダーも相性がとてもよかったです。
少しジューシーで淡泊ではない鹿と赤の相性は抜群でしたが、グラウブルグンダーはシュパーゲルともよく合いました。


写真 (135).JPG

デザートです。
丸いのはフレッシュチーズと小麦をこねたものを茹でているオーストリアの料理だそうです。
アウスレーゼはフレッシュな味わいのアイスと、アイスワインは重心が低い味わいのチーズのものと合いました。


けして安くない会費でしたが、みなさん満足していただけたようでホッとしています。
日見シェフと話をしたのですが、年々白アスパラの輸入ものの価格が上がっているそうでとても困っているそうです。それでも太くて品質のよいものという「こだわりは捨てずに太いシュパーゲルを使用しています。ドイツ産の太いものはドイツ国内で消費してしまうそうので太くて品質の良いものを輸出してるオランダ産を使用しているとのことでした。
この太いシュパーゲルの料理は、ドイツに滞在していた方にも喜んでいただけました。

シュパーゲルの会は毎年の定番にしたいと考えています。
来年は自社輸入のジルヴァーナーも提供できると思います。


写真 (140).JPG



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com

posted by ヴァインベルク at 17:26| ワイン会報告 | 更新情報をチェックする

2015年06月02日

スイーツとドイツワインの会Vol.2の様子です

同級生がやっている東久留米のカフェかくしちにて2月に行って好評だった会の第二弾です。

前回は辛口、やや甘口、甘口2種類の4種類でしたが、今回は辛口系中心のワインとケーキを合わせることにしました。


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ケーキも前回とは異なるものです。左から、ラズベリーの入ったクリームのショートケーキ、ベイクドチーズケーキ、オレンジとグレープフルーツのタルトです。

今回の参加者は11名、うち半数以上は前回も参加された方なので、前回の流れをひきついだ内容、レベルの会話も入れ、初めて来られた方にもわかるような解説を入れながら(前回参加者の復習にもなりますし)、ワインの説明やケーキとの相性のことを話していきました。
一種類ずつ順番にワインを出していきましたが、そのワインとどのケーキを合わせるのが好きかというの挙手してもらいお聞きしました。その意見を知るのも楽しみのひとつでした。正解はなく自分が好きなものと合わせればよいということを話しながら、どういうポイントで自分は合うと思っているかなどということを話しました。

1番目はフランケン、ハンスヴィルシングのミュラー・トュルガウ・トロッケンです。
なぜこういったボトルなのかという話からワインの説明を簡単にしました。こういった重すぎず気軽に飲めるフルーティなワインはみなさんお好きなようでした。
ケーキとはフルーツのタルトと合うと答えた方が多かったです。きりっとして少し酸味のある白ワインはフルーツ系と相性が良いです。生地とも相性が良かったです。

配ったワインリストには1番目は辛口、2番目は中辛口、と書いたのですが、あまり変わらないと意見が多数あったので、数値として表記が決まっているというドイツワイン法の表記の話、実際に感じる感覚は残糖の数値だけでなく酸や他の要素も影響するという話をしました。
今回提供した他のワインはある程度どのケーキと合うのか想像ができていたのですが、このワインだけは予想がつかなかったのです。実際に合わせてみると、どのケーキとも悪くはないけど合うとも思わないと思いました。無理にこのワインと合わせなくてもよいかな、というような印象をどのケーキともいだきました。ショートケーキとは最初はいいかもと思ったのですが、ケーキを食べてからワインを飲むとワインを辛く感じてしまいました。甘いものと甘くないものを合わせた時の悪い相性の部分が出てしまいました(しかし甘み以外の他の要素に合う場合も多いというのはこのブログを読めばおわかりいだけると思います)。無難なのはチーズケーキでしたが合うとは僕は思えませんでした。同じ味わいだという方の多かった前のワインと合ったタルトでもこのワインでは違う、という発見も感じていただけました。酸味と甘みのバランスの違いによるものだと思います。
同じファインヘルプでももっとフレッシュ感があり残糖ももう少しあるファルケンシュタインだとそれぞれのケーキとの印象はまた全然違うことになるであろう、ということは間違いないです。

3番目は今回の唯一の甘口、ファルケンシュタインのアウスレーゼです。
みなさんは甘い、と言っていましたが、僕はそんなに甘く感じませんでした。酸味など他の要素にマスキングされていて糖分をあまり感じなかったからです。でもふだんあまり甘口ワインを飲まれていない方はこれでも甘いと思われるレベルの残糖と感覚が得られる程度の甘口ワインであるということは間違いないです。
甘みと酸味のバランスによる感覚のこと、ドイツの甘口ワインはほのかに甘みを感じるものから貴腐ワインやアイスワインのように蜂蜜のような甘さのもので多種多様にある、そしてそれは同じ品種から造ることができる、という話をしました。
スイーツはショートケーキと合うという声が多かったです。甘いものと甘いものを合わせるとどちらのよさも消えてしまう場合があるのですが、違うタイプの甘さだったためお互いの良さが消えずに一体となって味わうことができました。
また、生クリームがもっと甘かったり濃かったりしたらこのワインとは合わないかも、という意見がありましたがまさにその通りです。トーンが違うと合うワインも変わっていきます。まったりとやさしい味だったので、この甘口ワインと相性が良かったのだと思います。

最後はドルンフェルダーの赤ワインです。一般的なセオリーだと辛口を先に出すべきですが、リースリング2種類の違いを比べて感じてほしかったことと白と赤の合わせ方の違いを体験してほしかったのでこの順番にしました。
実際、白と赤では合い方がこんなにも違うのですね、という声がありました。白は点で、赤は帯で食べ物とからむというイメージだと思います。
相性がよかったものは予想通りベイクドチーズケーキでした。このワインに関してはその意見でほぼ満場一致でした。
チーズケーキの重たさと広がりと赤ワインのトーンが一緒でなじんでいました。ワインを渋く感じたり、ケーキの甘さが目立ったりという突出した感覚を感じることがなくうまく溶け込んでいました。

品種による違い、甘みと酸味の違い、合うスイーツが異なる理由などそれぞれの方が得たものはあったようでよかったです。


その後は2名の方がお帰りになり残った方で懇親会となりました。
ここまではお勉強モード(といってもアットホームな雰囲気でしたが)でここからは和やかに楽しむという趣旨でした。みなさん地元(東久留米)のトークなどで盛り上がっていました。

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食べ物では地産のカブが特に印象的でした。自然の甘みのある野菜はおいしいです。

ワインはこれまでの残りの他に2種類追加しました。
1本目はミュレンのレッターライ辛口です。ファインヘルプと同じ作り手ですが、味わい、畑が異なる、という説明をしました。
僕が説明する前に、飲みやすい、王道の辛口白ワインという感想をみなさん言っていました。僕が飲んだら少し酸味を強く感じると思ったのですが、そういう印象は全くなかったそうで意外でした。ドイツワインを飲んでいると酸の違いを気にするようになって酸に敏感になっているということに気がつきました。今後の仕入れでは、いろんな要素ある中での酸についてはみなさんあまり抵抗がないということがわかったのでこういった感想も参考にしてワイン選びをしていこうと思いました。

2本目はアイフェルのグラウブルグンダーです。品種や複雑みがありタイプが全く違うということを体感していただけました。
ただ思ったより反響はなかったです。ワインをふだんからあまり飲まれていない方にはすっきりしたタイプのほうがよいのかなと感じました。もちろん人それぞれの好みはあるので傾向、ということです。


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今回も、ドイツワインを知るという面もワインとその空間を愉しむという面でも楽しめるイベントとなりました。
参加者の方が、これで自信をもってドイツワインを人に薦められる、と言ってくださったことがうれしかったです。
ドイツワインに興味を持ち好きになってくださったことだけでなく、前回、今回の経験で体系的にドイツワインを感じてもらえることができてそれを自分の言葉として発することができるようになった、ということをとてもうれしく思っています。
言葉で説明するだけではこうはならなくて、実体験により感じたことが身についていると思うので、プレゼンの仕方に成功したと思えた瞬間でした。
これからも少しずつでもこうやってドイツワインを好きになってくださる方を増やしていきたいです。

この会は今後もやっていきたいと思っています。


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ドイツワインショップ ヴァインベルク
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posted by ヴァインベルク at 04:05| ワイン会報告 | 更新情報をチェックする