2016年04月21日

シュパーゲル(白アスパラ)づくしの食事会の様子

毎回好評で今年で3年目となる永田町のドイツ料理中心のレストラン、ビッテでのシュパーゲル(白アスパラ)づくしの食事会の今年1回目を開催しました。
白アスパラはヨーロッパの春の風物詩でほとんどのレストランでこの季節に食べることができるのですが、日本でもここ数年で白アスパラのメニューを多く見かけるようになりました。
しかし日本とヨーロッパ産では太さや味わいが異なるので、値段が高くなってもヨーロッパ産にこだわっているビッテのシュパーゲル料理は人気があり、僕も毎年楽しみにしています。
ドイツ産は国内の高級レストランで買い占められてしまうためほとんど輸出されないので、現在はオランダ産のシュパーゲルを使用しているそうです。


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ワインは6種類です。


人数が想定より少なかったので5本で足りるかと思ったのですが、みなさんの飲まれるペースが速かったので予備としていた4番のワインも提供することにしました。
順番に料理のことを書きながらワインとの相性のことも書いていきます。


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一皿目の前菜は冷製のシュパーゲル、野菜のテリーヌとサーモンです。ソースはフォアグラとヨーグルトです。
みなさんこの一皿だけで歓喜の声をあげていました。
この料理には1と2を合わせましたが、ザールの酸味と甘みのある1はフレッシュな野菜という要素でよく合っていて、2の少しまったりした味わいはソースをつけた時やサーモンと一緒に食べたときに合わせる時によかったです。
ドイツワインでは野菜に合うワインを容易に見つけることができます。


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2品目はシュパーゲルのスープです。中に固形のものも入っています。
味が濃すぎずうまみ中心のこのスープは、2と3のジルヴァーナーのワインと相性ばっちりです。
この2種類は両方ともフランケンのジルヴァーナーなのですが、畑の土壌が異なり、そのことにより味わいのキャラクターが異なる、ということを実感していただけました。


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メインはスペイン産の丸鶏のグリルとシュパーゲルのボイルです。
ソースは、シュパーゲルのボイルの定番であるオランデーズソースとこの料理のために特別に作っている黒トリュフ入りのソースの2種類を用意していただきました。黒トリュフのソースは皿によそおうと近づけたらトリュフのとても良い香りがしました。あっさりしているけどコクもある鶏肉とシュパーゲルの組み合わせは幸せになれる味わいでした。どちらのソースでも楽しめました。
さっぱりと食べたい時は少し酸味もある3のジルヴァーナー、黒トリュフのソースと合わせたりどっしりとした味わいで楽しみたいのなら5のグラウヴァイセ、そして6のシュペートブルグンダーの薄めだけれどコクのある味わいが鶏肉にとてもよく合っていて、どのワインと合わせても楽しめました。
この料理はドイツのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)を合わせるときによい見本になる構成でした。


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デザートはチョコレートケーキとストロベリーのアイスです。メインの後のこのデザートはさっぱりと食べることができおいしくペロッとたいらげてしまいました。
ワインの締めはアウスレーゼにします。甘みも強いけれど酸も味覚として感じるくらいあるので、コース料理を食べた後にちょうどよい濃さです。


品数もワインも少なめに見えるかもしれませんが、とても濃密な食事となりみなさん笑顔で満足していられました。
ヨーロッパでは大半の飲食店ではボイルかスープしか食べられないのですが、現地でも気軽には食べられることができない特別な料理で、素晴らしいシュパーゲル料理を堪能できた会となりました。
それと、ヨーロッパ産のシュパーゲルにこだわる理由のわかる料理でした。日本産だからこそ合う料理もあるのですがこういった料理はやはりヨーロッパ産でなおかつ太いものがいい、ということを納得できました。

ヴァインベルクのワインは勉強会ではないので、参加者のみなさんで会話しながら楽しい食事にしていただきいと考えているのですが、初めてヴァインベルクの会に参加された方にも楽しかったと言っていただけました。
今回は7名の参加者で、最初は話をする方が少なくていつもより静かな出だしだったので、楽しい会にできるかと少し不安だったのですが、途中からみなさんワインの感想やドイツの話などをしていてそんな不安はいらない雰囲気となりました。店主からもぶどう品種や地域、土壌の話など色々な話もすることができました。


ビッテでのシュパーゲルの会は今年はもう一度開催します。
5月21日18時から、会費は9,000円です。
興味のある方はzでぃご参加ください。
facebookをやられている方は下記リンクのイベントページから、その他の方はメールかネットショップの問い合わせページから申し込んでください。
料理はほぼ同じ内容を、ワインはジルヴァーナーとシュペートブルグンダーは同じものをと考えていますが、参加人数や状況により変更となる場合があることはご了承ください。


最後に。今大変な想いをしていらっしゃる方がいて、食べたものも食べられない状況だと思いますが、自分たちが抑えても何も変わらないので、ふつうの生活ができることに感謝しながら通常通りの活動を続けていきます。


ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com



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2016年04月19日

「初めて?のドイツワイン」の会の様子とドイツワインを紹介する時に心がけることについて

経堂のインゴビンゴにてワイン会をしました。3月の会はこのお店でヴァインベルクの会として、ザールワインのみというだいぶマニアックなテーマでやりましたが、今回の会はお店のお客さんなどドイツワインをあまり飲んだことがない方向けということでお店の企画として行いました(インゴビンゴはビールが中心のお店です)。
敷居を低くということで4,000円と、かなり低い価格設定にしましたが、ワイン、食べ物ともにこの値段では安すぎるという満足
できる内容となりました。食べ物は冷製のハム、ソーセージ、野菜の盛り合わせの後に4種類の温かいソーセージを提供していただきました。ソーセージは全てインゴビンゴの自家製です。
ワインはヴァインベルクのワインだとその会費では準備できないので他のインポーターのワインも用意しましたが、意図をもってそろえたものが意図通りの効果を発揮していてほっとしました。


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ワインは白5赤2の7種類です。
1 リースリング トロッケン (モーゼル)
4 3種ブレンド グラウヴァイセ トロッケン クナウス (ヴュルテンベルク)
5 シュペートブルグンダー トロッケン (ファルツ)
6 レンベルガー クナウス (ヴュルテンベルク) 
7 リースリング シュペートレーゼ ファルケンシュタイン (モーゼル)


こういった、ドイツワインをあまり飲んだことがない方のためにリストを組んで用意する会が増えているのですが、その時に心がけていることを書いていきます。少し長くなってしまうのでワイン会の様子だけ知りたい方はとばしてお読みください。

他の国では、産地ごとにある程度ブドウ品種が決まっているので、産地で分けてワインを説明していく、というのが一般的です。
ドイツでは各産地でリースリングやシュペートブルグンダーなど同じぶどう品種を生産しているので、ぶどう品種で違いを表して説明するやり方もあります。
しかし、その2つのやり方で説明しても、わかりづらい部分も多いのでは、と思うようになりました。わかっている人にとってはわかりやすいやり方に見えるのですが、初めて体験する人にとってはこれらの方法で示されてもわかりやすく把握することにはならないのではと感じるようになりました。
そういったことから、品種や産地できれいに分けて用意して説明するよりも、味わいの異なるタイプをそろえてドイツワインにはこういう味わいがある、と感覚的に知ってもらうほうが、実際に飲むことができる環境の場合には効果的だと考えています。
なのでこの会も、モーゼルが多めだったり、勉強として入る場合には最後のほうに紹介するヴュルテンベルクも2種類入っていたり、品種の特徴はわかりにくいブレンドしているワインも入れています。
しかし、そろえたワインはそれぞれ味わいが異なり、ドイツワインの幅広さとこういったワインがある、ということを知っていただき、なおかつそれぞれのワインでなぜそういった味わいになっているかというところで産地や品種のことも話をすることができるのです。

もうひとつ、ドイツワインでは土壌というのが重要で、その地質によって味わいのキャラクターが決まってくるということがあり、そのことで入門として説明するワインを選ぶ場合に思っていることがあります。
産地で分けたとして、同じ産地でも土壌によって全く味わいが異なったり、産地が異なっていても土壌や畑の条件が似ていれば同じような味わいになることがあるので、産地できっぱりと分けて説明するのは違うのでは思うようになっています。
なので産地は気にせずに異なる土壌で、味わい、キャラクターの異なるワインで幅広いタイプをそろえるべきだと考えています。
しかし、その土壌の違いというのは細かく説明したとしても理解はできないと思うので、土壌がそれぞれ異なっていて、その部分でドイツワインには特徴がある、ということを知ってもらえさえすればよいと思っています。
興味を持っていただいたワインから、産地、品種、土壌といったところにそれぞれが興味を向けてもらえればよくて、そのきっかけを作る場にすればよいのだ、と考えるようになっています。
本や講義で説明する場合には品種や産地での分類とするしかないのですが、実際に飲んでらもらえる場ではこういったアプローチをするようにしています。

選ぶ側としては、こういった産地、品種、土壌のキャラクターを把握することは大切で、そういった部分を理解していれば幅広い味わいを提供することが容易になります。ただしその知識やそれぞれの特性をそのまま説明するのではなく、参加者に紹介する場合にはそれぞれの産地、品種、土壌ごとの細かい説明をするべきではない、と考えています。それぞれのワインでさりげなく特徴として少し説明すればよいのです。


ではワイン会の様子に戻ります。
①は典型的な北のほうの酸とミネラルによって骨格がある、気軽に飲まれている定番のタイプということで提供しました。
②は少し残糖があるのでそれによってどう印象が変わるのかということを知ってもらいたいと思い選びました。どちらもおいしいけれど全く印象が異なり、シチュエーションや気分によって選べばよい、ということをわかっていただけました。
③はシルヴァーナはリースリングよりは酸が少なく穏やかということを知っていただけました。このワインはフランケンのジルヴァーナーよりはやわらかい味わいなので典型的なタイプではないのですが、バイエルンの名物であるヴァイスヴルスト(茹でた白ソーセージ)と相性がよいということは知っていただけました。
④は複雑みと重さがありそれまでのワインとは味わいが異なり、こいったタイプもドイツワインにはたくさんるということを知っていただけました。幅広さもドイツワインの魅力であり、落ち着いた味わいのフランスなどのワインが好きな方にも気に入っていただけるワインもドイツにはたくさんあります。


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この③と④の時にアスパラ入りのソーセージを出してもらいましたが、アスパラ(シュパーゲル)といえばジルヴァーナーと合わせるのが定番なのですが、中に入っているとはいえグリルだとその香ばしさなどに負けてしまっていて、④のほうがトーンが一緒で相性がよかったというのが興味深かったです。

⑤はシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)です。シュペートブルグンダーだけでもドイツの中でもいろいろな味わいがありこういった会で種類が限られている中で説明するのはなかなか難しいです。産地や土壌だけでなく造り手の個性も反映されて味わいの幅が広くなる品種なので。その中でも果実味がのっているものは多いので、ドイツのピノ・ノワールのひとつの特徴ということで⑤のようなワインを出すのはありだと思っています。ブルゴーニュに似ているワインを出してその中で少し異なるのはなぜか、という説明の仕方もあるのですが、低価格のワインでの紹介だったら果実味のあるタイプでよいと思っています。

⑥は、ボルドーやオーストラリアの赤のような濃さのあるワインもあるということを知ってもらう意図でレンベルガーを選びました。
本当はGの予定だったのですがワンランク上のSを持ってきてしまったのですが、3,000円台でこういったワインを飲めるということを知っていただけたのでよかったと思っています。


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典型的な焼きソーセージとルッコラ入りのソーセージです。ソーセージは白でもドイツワインと相性がとてもよいのですが、この2種類は赤ワインとも相性がとてもよかったです。ウスウマといわれる系統の赤ワインとお肉の組み合わせを体験して理解していただくのにちょうどよい内容でした。

⑦は甘口ですが、なんかんだいっても甘口はおいしく、頭を使わずによいと思えるので、やはりドイツワインには欠かせない要素です。
このワインは甘いだけでなく酸もしっかりのっているので、そのバランスが素晴らしくそしてドイツにしかない味わい、という説明をしました。

今回は10人参加されて、半数は初めてお会いする方で半分は知り合いだったのですが、大多数の方はドイツに行かれていたりと初心者ではない方でした。しかし、会のタイトルの「初めて」には初めて飲むタイプのドイツワイン、という意味合いもこめていたので、意図通りの驚くような反応をされることもあり、成功したと思いました。

こういやっていろいろなタイプや魅力のあるドイツワインを紹介していくことが自分の役目だと思っていますので今後もがんばっていきます。

4、5月のワイン会やイベントは前の記事で書いていますので、気になる会がありましたらご参加ください。



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com

タグ:ワイン会
posted by ヴァインベルク at 21:04| ワイン会報告 | 更新情報をチェックする

2016年04月12日

今後のイベントのお知らせです

今後のイベントについてまとめてお知らせします。


・ヴァインベルクのワインを気軽に飲めます
4/29(金・祝日) モリモトハウス@人形町 12時から16時まで (中央区日本橋人形町2-13-11)
イベントスペースにてヴァインベルクのワインを500円から700円で提供します。ドイツパンのタンネのサンドイッチと菓子パンも用意する予定です。
ワインは白3種類、赤1種類、リースリングのゼクト(スパークリングワイン)を提供予定です。
https://www.facebook.com/events/1148863961790724/


・シュパーゲルづくしの食事会
5/21(土) 永田町ビッテ 18時開始 会費9,000円
今年で3回目となるシュパーゲル(白アスパラ)の料理のワイン会です。メインのスペイン産の丸鶏、トリュフオイルのオランデーズソースのシュパーゲル添えの他、数種類のシュパーゲル料理を堪能していただけます。
ワインはジルヴァーナー2種類、シュペートブルグンダー(赤ワイン)を含む6種類を考えています。
参加申し込みは下記リンクのフェイスブックページかメール、ネットショップの問い合わせページからお申し込みください。


・ヴァインベルク試飲会
5/14(土) 新宿リースリング 15時から17時 会費2,000円
恒例となっている新着ワインが入荷した時に開催している新宿リースリングでの試飲イベントです。今回はラインガウのワインが中心となります。ゼクト(スパークリングワイン)専門の醸造所ゾルターのゼクト3種類と同じくリューデスハイムの醸造所2カ所のワイン3種類を中心とした計8種類を予定しています。フィンガーフード付き、出入り自由です。予約は不要です。
取り扱いをしている飲食店、酒販店の方は14時からお越しいただけます。


ヴァインベルク主催ではありませんが関わっているイベントのおしらせです。

・宗教改革500年プレイベント ドイツフェスタ
4/24(日) 日本福音ルーテル東京教会@新大久保 入場無料 飲食提供12時から16時
宗教改革500年を記念したお祭りにて飲食の提供もあります。100人以上入れるスペースでの提供です。ラーデベルガーなどを輸入しているJena直営の銀座のレストラン、ツークシュピッツェがビール、食べ物を提供し、ドイツワインをヴァインベルクが提供します。
白の辛口、中辛口、甘口、赤辛口の4種類程度の提供を考えていて、全て500円です。
http://luther2017.blogspot.jp/2016/03/500.html


よろしくお願いします!



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com



タグ:ワイン会
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