2016年08月07日

8月のワイン会の様子

8月の初めにヴァインベルクのワイン会を行いました。ドイツでのことなどを話す機会にしたいということで「ドイツワイン最新事情を聞ける会」と銘打ちました。まだ輸入していないドイツで入手したものも数種類提供しました。会場はドイツビール、オーストリアビールを輸入しているJenaの直営レストラン、ツークシュピッツェです。小さいグラスでのウエルカムビールから会をスタートさせました。この週は和食メニューを提供する企画をしていてふだんとは異なるメニューが中心なり面白い組み合わせを楽しむことができました。
今回もアットホームな雰囲気で、参加者同士でもいろいろな話をしながらみなさん楽しんでいただけたようでよかったです。


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飲んだワインの感想などを一本ずつ左から順に書いていきます。リンクを貼ってあるものが現在ヴァインベルクで購入できるワインです。

ビッケル・シュトゥンプのトゥウェンティシックス。夏の一杯目に冷やして飲むのには最適だと思っていましたがみなさん同じように思っていただけました。頭で考えて飲むタイプではなく、体が欲する、喜ぶワインです。

ベルンハルト・アイフェルのヴァイスブルグンダー。ここのリースリング以外は2013年のヴァイスブルグンダーと2010年のグラウブルグンダーを輸入しどちらも好評でしたが、2015年のヴァイスブルグルグンダーを現地で試飲したらこれもよいものでした。ただ輸入するかは迷っていたので持って帰ってきて反応を聞くということも含めてあらためて試してみました。思っていたよりも好評で参考になりました。

モーゼルのギュンサー・シュタインメッツのヴィントリッヒの畑のリースリング・トロッケン。この醸造所は、ヴァインベルクとしては輸入できないけれど興味があるので訪問したいと伝えて訪れました。複数の畑を所有してそれぞれの畑の特性の出ているワインを造っていて、モーゼルの典型的な味わいというわけでないのですが、素晴らしいモーゼル産の辛口ワインを造る今の造り手だと思いました。試飲した2015年産の大半がまだ瓶詰めされていなくて購入できなかったのですが、その中で購入したこのワインは参加者にとても好評でした。酸は強くは感じずやさし味わいだけれど力強さがあります。

ザールのペーターラウアーの上級クラスのファインヘルプ。この造り手は2014年産の上級クラスを2種類空輸しましたが、2015年産を入手したので今回提供しました。Unterstenbergはアイラー・クップの畑の一区画の古樹のぶどうによるワインです。VDPでは辛口のGGは9月からのリリースを定められていますが、ファインヘルプは上級クラスであってももう入手することができるのです。酸は強烈ではありませんが緑の風味を感じるザールらしい味わいです。ただ価格を考えると難しいかなと感じました。ザールに関しては2014年産のほうが素晴らしいワインが多いように感じています。ただ2015年産も偉大なワインはありそうです。

クナウスのレンベルガーG。今回唯一の赤ワインです。他のものより価格が低いのですが、それでもこのワインを気にいってくださった方が多かったのは手ごたえを感じました。飲み口は軽めだけれどほどよい濃さがあり使い勝手の良いワインです。クナウスのこのレンベルガーはヴァインベルクとしても定番で継続して入れていきたいと考えています。

トリアーにあるゼクトの醸造所SMWのエルブリンク1992。縁があって以前醸造所を訪れたことがあって、今回時間があったので挨拶もかねて再訪しました。たくさんの種類を試飲させてくれましたし、トリアー市内が見渡せる高層階にある食堂(観光客用できるのですはないです)で一緒にご飯を食べたり、別の日に黒猫で有名なツェルのオリジナルの畑を一緒に歩いたりと、とてもよくしてくださいました。
ここでは古酒でゼクトを造る技術があって常に数種類販売しているのですがその中の一本です。とても余韻が長く心地よい甘みがあります。エルプリンクのぶどう品種のワインを飲んだことがある人が少ないので比較して判断をするというのは困難なワインだったかと思います。(モーゼルの上級などで栽培されていますが栽培面積は多くありません)。自分もエルプリンクの古酒は飲んだことがないので、どう変化している、などということは伝えられないのですが、食事が終わる頃に飲むスパークリングワインとしてはとてもよいものだと思いました。この古酒ゼクトは少しの差で大きく変わるらしく、ヴィンテージによって全く味わい異なるのが興味深いゼクトです。

リューデスハイムのフェンデルのファインヘルプ。VDPの格付けでカビネットクラスのオルツヴァイン(村名ワイン)です。試飲した中でいいなあと思って入手したのですが、現地で飲むには心地よいさわやかさとてもよいと思うのですが、日本に輸入してそれなりの価格(3000円弱)で購入してもらった時に満足してもらえるかというと難しいかなと感じました。

最後は同じフェンデルのシュロスベルクの甘口シュペートレーゼです。輸出用はこのラベルです。甘みは充分ありますがデザートワインほど甘みは強く感じないので、こういった会の最後にぴったりだと思っています。参加者の中でも、ドイツ以外を普段飲まれているワイン好きにはこのくらいの甘口ワインがちょうどよいという声がありました。甘さだけでなく、特級畑であるシュロスベルクの畑の個性による複雑味があるので多くの方に受け入れられる甘口ワインだと考えています。

フェンデルは構想では始めはファインヘルプだけにしようと思っていて、途中で甘口に変更したのですが、参加者も増えたので結局両方提供することにしました。リストは甘口だけ書いていたのですが7ではなく8と書いてしまっていて、結果的にはその通りになりました。


今回の参加者は、ドイツワインをふだんから飲んでいるという方が少なく、色々なタイプが飲めてよかったという声がありました。それぞれのワインに関して、これは典型的なその産地の味わい、これは造り手の個性が強い、などという話もしていきましたが、比較しながら飲んでいるのでそういうこともわかりやすく理解していただけたかと思います。
面白かったのは、典型的ではないモーゼルの辛口ワインを気に入ってくださった方はドイツワインに飲みなれていない方で、ドイツワインをたくさん飲まれている方は、ザールらしさのあるラウアーがとても好きと言っていたことでした。

最後に食事を載せます。


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前菜盛り合わせ。トゥウェンティイシックスは合わせやすいです。


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豆腐とつくねのフリカデル。


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シュニッツェルの玉子とじ。レンベルガーとバッチリでした。出汁というのがポイントだと思いました。


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アイスバインで出汁をとっているつけ麺。ヴァインベルク店主の好みもあってリクエストしました。スープとてもよかったですが、麺を食べながらのフェンデルのファインヘルプとの相性の良さにびっくりしました。少し残糖があるのとシーファー土壌ではないというのがポイントだったかと思います。


今回も良い会になったと思っています。
月に一度は何かしらのイベントはやっていますので興味のある方は気軽にご参加ください。



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com


ラベル:ワイン会
posted by ヴァインベルク at 05:44| ワイン会報告 | 更新情報をチェックする