2018年09月24日

フランケンワインを愉しむ会の様子

新宿リースリングにてフランケンワインのみの会を開催しました。
ヴァインベルクではフランケンはビッケルシュトゥンプのワインを輸入していますが、それらのワインと合わせて、受注発注で入手したユリウスシュピタールのワインがあったので、飲み比べしながらの会が面白いのではないかということで企画しました。
フランケンの説明というよりは、それぞれのワインの個性や違いを感じていただく、という主旨でした。


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ビッケルシュトゥンプからは5種類です。

トゥウェンティーシックスの白は、フルーティながらも軽いだけではなく、フランケンらしさとイメージを覆す部分、両方を感じていただけたようです。
2017年のジルヴァーナーのオルツヴァイン(今までの等級だとカビネット・トロッケン相当)、ムッシェルカルク(貝殻石灰)とブントザントシュタイン(雑色砂岩)の土壌違い2種類の飲み比べは、好みが分かれて面白かったです。ムッシェルカルクの方がやわらかさが色々な食事に寄り添う形で合わせられる、ブントザントシュタインはミネラル感があり厚みあり、上質な料理と合わせて楽しむのも面白いかもという意見でまとまりました。食事と合わせることを考えないのであれば、お酒をよく飲まれる方はブントザントシュタインのほうが好みという方が多いような気がします。
この2種類とリースリング1種類の土壌違い3本セット、販売中です。

次は一本残っていたブントザントシュタインの2015年と現行で販売している2017年の飲み比べです。2015年は暑かった年でフランケンもボリューム感のあるワインが多かったのですが、このワインもアルコール度数が例年より1%高い13%となりました。
現行として販売して時もその前のヴィンテージとは違いがあるなあと思っていましたが、こうやって飲み比べると大きく異なります。2017年も土壌由来の厚みがあるのですが、2015年はさらに果実味による重みがありボリューム感を感じます。料理と合わせずワインだけだと、すっきりしているけれど複雑みも感じるというタイプの2017年の方が好み、という方が多かったです。

ビッケルシュトゥンプの最後はエアステラーゲ(今までの等級だとシュペートレーゼ・トロッケンに相当)のジルヴァーナーです。ムッシェルカルクの土壌のフリッケンハウゼンのカペレンベルクの畑名のついているワインです。昨年醸造所を訪れた時に帰り際にもらったもので、いいタイミングだと思いこの会で提供しました。
こちらも2015年産で度数は14%です。土壌由来のキャラクターとして軽やかな傾向になるのでどっしりしているというような重さは感じませんでした。それでも上級クラスのワインらしい上品なボリューム感がありました。繊細さとボリューム感をあわせ持っていてそのバランスが絶妙でした。フランケンは2015年のようなヴィンテージでもこのクラスだとこういう年ならでは魅力的でいいワインができる、ということを感じることができました。少し熟成させてから飲む方が良い気はしましたが。
フランケンはこのタイプのワインは説明がしづらく、価格もそれなりになるので販売には難しいと考えてまだジルヴァーナーでは輸入していないのですが、かなり好評だったので、今後このクラスの入荷も検討します。

土壌違い、ヴィンテージ違い、等級違いと、比べて飲むことによってそれぞれのワインの魅力、個性を感じていただけました。


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ユリウスシュピタールは3種類です。
まずはエアステラーゲの品種違い飲み比べです。ヴュルツブルガー・シュタインのジルヴァーナーとヴァイスブルグンダー、共に2016年産です。
ジルヴァーナーはここまでのよりも典型的なフランケンと感じるタイプです。ほどよいボリューム感があり、安定感があるというようなタイプです。
ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)は、ジルヴァーナーと飲み比べると、口の中でのふくよかさと余韻の部分で共通点を感じます。どちらも13%なのですが、こちらの方がボリューム感のバランスがいいような感じがしました。そして、上のクラスのヴァイスブルグンダーでもスーッと入ってくる飲み口と軽やかさがあるのはフランケン、ムッシェルカルク土壌ならではだなと感じました。

最後は2011年のユリウスエヒターベルクのトロッケンベーレンアウスレーゼ(貴腐ワイン)です。ふくよかな甘みと共にけっこう酸味を感じたのはびっくりしました。とはいえリースリングとは少しタイプの異なる極甘口で、みなさんに喜んでいただけました。少しだけ残して翌日飲んだのですが、砂糖水のような爆発的な甘さが出てきてびっくりしました。どちらがよいかと訊かれると答えるのが難しいところです。
ジルヴァーナーは果皮が薄く、完熟させるのが難しいそうで、ジルヴァーナーのアウスレーゼ以上のワインは近年減っているのですが、ヴァインベルク店主は事業始まる前に飲んだジルヴァーナーのアウスレーゼがとても好みで、ジルヴァーナーの甘口はあればできるだけ飲みたいと思っています。


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料理は、この日だけの特別料理もありました。提供された料理のいくつかを紹介します。
ポロネギのグラタンにはやわらかさのあるムッシェルカルクがばっちりでした。
スパイスも効いているニュルンベルガーソーセージはブントザントシュタインのの方が相性が良かったです。


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この地方では鯉を揚げたものを食べるそうですが、今回は鮎のビールフリットで。シンプルな中にある厚みをユリウスシュピタールのジルヴァーナーがうまく吸収していました。地産ならではの組み合わせでした。


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マウルタッシェンはこの日はトマトソースではなくクリームソースでした。ほどよい複雑みのあるヴァイスブルグンダーとうまくからんでいました。


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デザートはシャインマスカットのシャーベットでした。


リースリングとヴァインベルクならではのコラボの会を楽しんでいただけました。
そして、要素を分析、というよりは、比較することによってフランケンの多様性と魅力を感じていただけた会となりました。


・今後のイベントのお知らせ

9月26日〜28日 つな八賞味会、天ぷらとヴァインベルクのドイツワイン@つな八別館つのはず庵(新宿)
ヴァインベルクの会も開催した新宿つな八の別館つのはず庵にて、特別コースと共にヴァインベルクのワインを愉しむ企画です。定期的に開催されている賞味会という催しで、9月の会はヴァインベルクのワインで、とうことになりました。6種類以上のワインをご用意します。落花生の生ハム巻き、牛フィレの天ぷらなど創作天ぷらも多数あります。
夜営業の時間の開催で、料理13,000円 、ワインはグラスワイン1杯1,000円となります。リースリング飲み比べのテイスティングセットなどもご用意します。
ご予約はつのはず庵までお願いします(Tel03-3358-2788)。26日は満席、28日はお席に余裕があるそうです。宮城は毎日お店にいます。


10/17(水) 蕎麦とドイツワイン@中井green glass 19時30分開始 会費8,500円
もう5回目の開催となるミシュランにもビブグルマンとして掲載されている蕎麦屋グリーングラスでの会です。
メインは産地違いのもりそばを塩やつゆで食べながらタイプの異なるワインと合わせることですが、おつまみと白ワイン、静岡おでんと赤ワインもお楽しみいただけます。変わり種のそばの提供もあるかもしれません。

https://www.facebook.com/events/2175735496003222/

ヴァインベルクの会のお申込みはfacebookのイベントページだけでなくお問い合わせページからも対応いたします。

その他のお知らせはこちらをご覧ください。



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com


posted by ヴァインベルク at 19:34| ワイン会報告 | 更新情報をチェックする