2014年12月22日

ベルンハルト・アイフェル醸造所訪問2014年9月その1 ぶどう畑散策編

9月のドイツにベルンハルト・アイフェルBernhard Eifel醸造所を訪れた時のことを書きます。

畑を見たいというリクエストを事前にしていたのでまずは畑の見学からスタートしました。

醸造所から車で20分くらいの離れているところにも畑を所持しているので、シュヴァイッヒSchweichの駅で合流をしました。2児の母でもあるアレキサンドラさんは子育てなどで忙しいということで夫のクリストフさんに畑を案内してもらいました。


まずはシュヴァイッヒャー・アンナベルクShweicher Annabergの畑です。

トリアー寄りのモーゼル川の畑を車から降りて間近で見たのは初めてだったのですか、有名なモーゼル中域のいくつかの畑と同じような急斜面で驚きました。このアンナベルクの畑はドイツで一番斜度がある畑ブレマー・カルモントBremmer Calmontの次に斜度があるという話はこの時に初めて聞きました。特に川の下から丘の中腹までが一番角度がありました。



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茂みがある先は後で紹介する別名の畑です。
確認はしていませんが、これらの畑に植えられているのはほぼリースリングだと思われます。


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ワイヤーを貼っている区画があって、そこに横に沿わせることによって急斜面でも作業をしやすくするためとのことです。太陽の陽にも当たりやすくなるという効果もあるそうです。

もう実が実ってきていますが、ここから後2、3週間熟させた後に収穫とのことでした。



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この畑には樹齢が長く、そしてフィロキセラの被害に遭っていない自根の樹が多く残っています。

アイフェルも樹齢の長い自根の樹のある2つの区画を所持しています。一カ所からはヴァインベルクで輸入し好評なヴルツェルエヒテが造らていてここの樹齢は70年から100年、もう一つの区画は樹齢100年を超えていて、この区画は別のキャラクターがあり、ヴルツェルエヒテとは別の辛口系のワインが造られています。

ヴルツェルエヒテWurzelechteは自根を意味していて、今回のドイツでこの醸造所以外でも何度か耳にした単語です。



この次に訪れたロングイッヒャー・マキシミナー・ヘレンベルクLonguicher Maximiner Herrenbergの畑はアンナベルクとつながっています。車で木が生えている区画を通り過ぎたらヘレンベルクの畑となるのですが、この2つの畑は地質が異なっています。どちらもシーファー(スレート粘板岩)の土壌なのですが、その色が違います。

アンナベルクのほうは火山の溶溶岩の影響を受けていて赤くなっています。この地質はベルンカステルよりさらに下流のユルツィガー・ヴュルガルテンでも見られます。

ヘレンベルクのほうはモーゼル中域でよく見かける青色シーファーに少し赤色シーファーが混ざっている土壌です。隆起した際の影響によって地質が違うとのことでした。すぐ隣の畑で同じような斜面なのに土壌が違いワインの味わいも異なるというのは本当に不思議です。アンナベルクのぶどうのワインのほうがより力強さを感じます。


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ヘレンベルクの畑のぶどうからは現在ヴァインベルクでも輸入しているALex E ファイヘルプや甘口シュペートレーゼなどが造られています。


そして車で醸造所のあるトリッテンハイムに向かいました。

試飲を始める前に、圧搾機などのある作業場を見せてもらいました。ここは自宅とは別の場所にあり、圧搾からの一通りの行程が終わり熟成の段階になったら醸造所兼レストラン兼ゲストハウス兼自宅の地下のケラーに運びこまれます。


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熟成は大半がステンレスタンクで、トリッテンハイマー・アポテーケのトロッケンなど一部のワインは1000リットルの木樽(フーダー)が使われ、そしてブルグンダー系などごく一部は小さいバリック樽が使われています。

また、醸造の過程で、大半のワインは果皮と接触させるスキンコンタクトを数時間行っているという話も聞きました。



その後テイスティングルームに向かいアレキサンドラさんと合流して試飲を始めたのですが、その話は次回に書きます。

試飲後にレストランで食事をするまでの間に時間があったので外を散歩したのですがその話を先にします。


醸造所のから川とは反対側に歩いていくとすぐのところにぶどう畑が広がっています。ここはアポテーケの畑とは反対岸で、丘ではなく平地の畑です。ですが土壌はアポテーケと同様のブルーシーファーです。この畑もアイフェルは多くの面積を所有していて区画や収穫時期によって数種類のワインが造られています。


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川の左側がアポテーケApotheke、右側に少しアルテーヒェンAltächenの畑が見えています。アポテーケの畑はこれを撮っている後ろにも続いています。太陽のあたる角度が違い、土壌のシーファーの色も場所によって異なるそうです。



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村とアポテーケの畑をつなぐ橋からアポテーケの畑を背に村側を撮っています。この村の先にアルテーヒェンの畑が広がっています。写真の奥のほうにみえる急斜面もアルテーヒェンの名の畑なのですが、ここにはアイフェルはヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)も植えています。平地とのさかえの緩やかな斜面のところにはグラウブルグンダー(ピノ・グリ)を植えているということです。



この日は日中は夏のように暑くて、畑を散策するにはとても気持ちのよい日でした。

説明を聞きながら、そしてその畑で育ったぶどうによるワインを飲んだことがある畑を訪れると、情報量、そして感慨深さが格段に上がります。とてもわくわくしていて、幸せだとも思います。自分はワインが好きなんだなあと実感する場になるのです。


次回は醸造所に着いてからのことを書いていきます。



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com



posted by ヴァインベルク at 18:34| 醸造所紹介 | 更新情報をチェックする