2015年01月08日

マルティン・ミュレン醸造所訪問2014年9月その1

9月のドイツ滞在では取引先の醸造所を訪れましたが、まだ書いていなかったマルティン・ミュレンMartin Müllen醸造所のことを書きます。


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この醸造所はモーゼルの中域トラーベン・トラーバッハTraben-Trarbachにあります。日本でもよく知られているヴェーレンやツェルティンゲン、ユルツィッヒ村よりも下流に位置しています。
この地域で日本でもガイドブックに載っていて観光客が多く訪れるワイン産地の村はベルンカステルですが、この村も観光客が多く訪れているきれいな街並みの村です。ベルンカステルはバスでしか行けませんが、トラーベン・トラーバッハには鉄道の支線が通っています(単線で一時間に一本ですが)。
川の左岸トラーベン、右岸のトラーベンを合わせてトラーベン・トラーバッハと呼ばれています。マルティン・ミュレンは駅がある側のトラーベンにあります。写真は街をつなぐ橋から撮ったトラーベン側です。


僕はこの街には試飲会のために過去3回訪れていて今回が4度目です。上の写真は過去に撮ったもので今回は街並みはあまり見ていなくて醸造所と宿に直行しました。

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きれいでわくわくする外側です。
入ったところはゲストルームになっていますが上はミュレン家族の住居です。


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ゲストルームです。
僕の相手は当主のマルティンがしてくれましたが、予約制ではないのでその間も数件訪問客があり奥さんと息子(2014年からガイゼンハイム大学の醸造に通うとのことでした)が応対していました。


マルティン・ミュレンはトラーベン、トラーバッハ、クレーフの複数の畑を所持していて、テロワールの特性を重視したワイン造りをしているのでグーツワイン以外はそれぞれの畑ごとにワインを造っています。同じ畑でもトロッケン、甘口など複数のワインをリリースしていて、同じ等級でも区画やクオリティにより複数のワインをリリースしているので(等級に*をつけて区別されています)、年間で20くらいのワインがリリースされています。
さらに彼は甘口ワインだけでなく辛口系のワインでも熟成したワインのポテンシャルを熟知していて、寝かせたほうがよいと思うワインに関しては若いうちに販売しないでストックしておいて数年、ものによっては10年以上経ってから販売をしています。
なので今売り出しているワインリストは一枚の紙にぎっしりと書かれています。もらったリストにはなんと74種類書かれていました。
2014年の9月なので、他の醸造所とは2013年産がほとんどなのですが、ここは辛口リースリングは少し置いてから飲んでほしいということで、安価なもの以外は2012年産が中心のラインナップとなっています。


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その膨大な数のワインリストのほとんどのワインが試飲でき、それらがこのセラーの中に入っています。
同じ畑名の等級違いや同じ銘柄のヴィンテージ違いなどが複数あるので、目当てのワインを探すのが大変そうでした。


試飲の感想については次回書きます。

試飲の途中で一度ケラーを見学しに行きました。

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醸造施設や樽の保管場所は住居兼ゲストルームのところとは別にあります。複数の場所を確保していて徐々に買い足したそうです。鍵の量がすごいことになっていました。


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その中の一室の半地下の部屋です。
熟成は、極甘口ワイン以外はこのモーゼルの伝統的な大きさの1000リットルのフーダーの木樽で行われています。


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驚いたのはこれです。果汁を絞り出す昔ながらの圧搾機です。
飾りかと思ったら現役で使っているとのことでした。見学したところはどこも最新で量も格段に大きいマシンを使っているので衝撃でした。これでないと納得したものにならないとのことでした。
こういったところからも彼のこだわりと真摯な想いが伝わるかと思います。効率よりも素晴らしいワインを造ることが第一という姿勢も感じていただけるかと思います。


次回は試飲の様子や船で畑を通った時のことを書きます。


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試飲の途中、彼の飼っている猫が膝の上に乗りました。そのまま寝始めてしまったのでその状態で数種類試飲をしていました。
あまりなつかないと言っていたのでちょっとうれしかったです。



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com

posted by ヴァインベルク at 14:36| 醸造所紹介 | 更新情報をチェックする