2016年01月02日

ファルケンシュタイン訪問2015冬その1畑散策編

ドイツに入って最初に訪れたのがザールのファルケンシュタインHofgut Falkensteinです。
http://weinbergwine.com/5.html
ファルケンシュタインに行くのは3度目ですが、いつものようにトリアーからコンツの駅まで鉄道で行きそこで息子のヨハネスと合流し車で畑で向かいます。

彼らが所有する畑はずっと連なっていて横に5つの畑名に区切られています。まず向かったのはオイヒャリウスベルクの畑です。

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ここには醸造所を立ち上げた当主のエリッヒErich Weberがいました。
来シーズンのための剪定をいました。もう2016年のシーズンは始まっているのです。
今回はエリッヒは試飲には立ち会わずここで立ち話をしただけで、その間彼はずっと働いていました。畑にいてこそいいワインができる、を体現していました。

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案内をしてもらい、営業や醸造もエリッヒから引き継いで中心として任されている息子のヨハネスです。顔のわかる写真は次回の投稿に出てきます。


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ファルケンシュタインの土壌はシーファー(粘板岩)だけかと思っていたのですが、クレットナッハKrettnachの村名の2つの畑オイヒャリウスベルクEuchariusbergとアルテンベルクAltenbergにはシーファー以外の石、岩も存在しているとのことでした。
2つの畑に共通しているのはディアバスDiabasです。溶岩が固まってできた岩で、これは近くにあるザールブルクのツィリケンの畑でしかドイツでは聞いたことがない土壌でした。
オイヒャリウスベルクの畑では、ラインガウのリューデスハイム周辺やナーエでも見られる珪岩Quarzitがあります。アルテンベルクには玄武岩Basaltもあるそうです。

エゴンミュラーが所有するシャルホーフベルクの畑の丘が前に見えるのですが、エゴンミュラーのシャルホーフベルクのシュペートレーゼとファルケンシュタインのオイヒャリウスベルクの甘口アウスレーゼを同時に飲む機会があったのですが、南向きで土壌の構成も似ていることもあって同じ要素を感じることができました。
数年前まではまだ本当に一部の人しか知らなかった無名だったこの畑のポテンシャルも業界の中でだいぶ知られてきたとのことでした。この畑の一番良い区画を所有しているのがファルケンシュタインなのです。

南向きの急斜面のオイヒャリウスベルクの畑は甘口に向いていてシュペートレーゼとアウスレーゼをリリースしていて、ヴァインベルクとしては2014年産はシュペートレーゼを入荷しました。どちらも強い甘みではなく、甘みと酸のバランスにより味わいが形成されるタイプで、個人としてはシュペートレーゼのバランスが大好きです。


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この画像はオイヒャリウスベルクの隣のヘレンベルクHerrenbergの畑ですが、このようなわりと小さめの石によって土壌が形成されています。
シーファーSchieferはグレイ、青色、赤色が混ざっています。酸化している石があるのも見せてもらいました。


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ヘレンベルクの一部の区画はフィロキセラの害を逃れた自根の樹です。これらの樹の樹齢は80年です。
実は小さく量もとれないのですが、これらの実によるワインは余韻が長く深みのあるワインとなります。この区画からのみ造られているワインが新しく入荷した2014年のヘレンベルクのファインヘルプのフーダー2です。
その他の彼らが所有する区画のリースリングのほとんども樹齢50年を超えています。他の産地ではアルトレーベンAlt Rebenとして特別なワインとしてリリースしている樹齢のところから低価格で高品質なワインをリリースしているのがファルケンシュタインです。

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手前がヘレンベルクNiedermeninger Hrrenbergの畑で、頂上が茂みのさらに斜面のところからがオイヒャリウスベルク、その奥の霧がかかっているところがアルテンベルクの畑です。
背にしているところがゾンネンベルクで、ずっと斜面は続いていてその先の中腹にファルケンシュタインの醸造所があり、その周辺がファルケンシュタイナー・ホーフベルクFalkensteiner Hofbergの畑名となっています。
雑草が生えているのでファルケンシュタインの畑は農薬を使っていないことがおわかりいただけると思います(どうしても必要なものだけは使っているそうです)。

最後にアルテンベルクの畑に向かいました。ファルケンシュタインはすべての果汁は、区画ごとに木樽に入れての自然発酵ですので、コントロールしないで発酵が止まり、甘口、ファインヘルプ、トロッケンとなるのですが、南西向きのこの斜面の畑のリースリングはトロッケン(辛口)となるそうです。酸が他の畑よりも少なめで、ミネラル感など他のバランスもありもありとても辛口に向いているとヨハネスは言っていて、入荷した2014年のトロッケンを飲んで自分もそう思っていました。
入荷したシュペートレーゼ・トロッケンとは別に斜面の下のほうのゆるやかな斜度の区画も入手したそうでここからはカビネット・トロッケンができる、とのことでした。
ヴェーバーが醸造所を始めた30年前に所有した最初の畑がアルテンベルクだそうで思い入れのある畑だそうです。


畑を見て周っただけでとても情報量が多く充実していました。
この後に2015年産の樽試飲、瓶詰めされてリリースされているものを飲みながらの昼食と続きます。


畑の説明の中で紹介したワインにはリンクを貼っています。ネットショップの商品紹介にとびますのでそこからご購入も可能です。

ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com
posted by ヴァインベルク at 22:05| 醸造所紹介 | 更新情報をチェックする