2016年08月16日

ファルケンシュタイン醸造所を訪れて

ザールのファルケンシュタイン醸造所Hofugut Falkensteinを訪れた時のことです。今回で4回目なので、畑やケラーの写真はあまり撮っていませんが、過去の投稿でも色々撮っていますのでそちらもご覧ください。
今回は途中でデジカメのバッテリーが切れてしまったので大半はipadで撮った画像となります。


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いつもどおり一番近い駅のコンツKonzで待ち合わせしてヨハネスと車で畑をまわりました。昨年からお父さんのエリッヒから醸造所の仕事の大半をまかされていて、訪問客の相手もヨハネスが対応しています。エリッヒも畑仕事は現役でがんばっているそうです。


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ここはニーダーメニンガー・ヘレンベルクNiedermenniger Herrenbergの畑で、ずっと南向きの斜面が連なっていて、右側がゾンネンベルク、その先に醸造所がありそこの畑名はファルケンシュタイナー・ホーフベルクとなっています。
正面の奥に見える丘がシャルツホーフベルクです。
左のほうに見える南西向きの斜面の畑はクレットナッハー・アルテンベルクで、ファルケンシュタインも所有しています。


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移動してアルテンベルクAltenbergの畑です。ここは熟しすぎないのと酸が強すぎないので、残糖の少ないトロッケンのリースリングに向いている畑です。土壌としてもシーファーだけでなく火山性由来のディアバスDiabasという土壌が混ざっているので、他の畑よりミネラル感と複雑みがあり、それが良い辛口ワインになる、という大きな理由のひとつでもあります。


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今回の6月の訪問は雨の話題が必ずあがりました。ここでもその話は多くしました。
画像の葉っぱはベと病というものにかかっているもので、これらの葉をしっかり除かないと実にも影響を受けてしまうのです。農薬を使えば被害は防げるのですが、ビオでやっている生産者(認定はとっていないところも含めて)は農薬を使わずに害から守らなければいけないのでとても労力を使うのです。
また、この日は晴れていたのですが、連日雨が降っていて、土の中は湿っていてその状態で晴れるから湿度があがりカビの被害が出やすくなってしまう、という話も聞きました。


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そして醸造所兼彼らの住居に向かいました。
おととし火事で一部焼けてしまって昨年訪れたときは外の壁もシートをかぶせて修復中だったのですが、外はきれいになっていました。


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実は上の写真でも猫が2匹寝ていて、アップで撮るとこのようになっていて3匹の猫が暖かい気候なので伸びながら気持ちよく眠っていました。
そして今回は天気が良かったので建物の中ではなく上の画像の左側に見えるテーブルで試飲をしました。


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一緒にこの場にいたのはラース・カールベルクで、アメリカにファルケンシュタインのワインを輸出するのを出助けしていて、今年から畑や醸造所の仕事も手伝っているそうです。

ここのワインは生産量が少なくゴーミヨでも評価が高いので、リリースする前に予約する必要があり、現地で試飲して輸入するものを選ぶのではなく、これまでのワインで傾向はわかっているので好みのタイプをメールで告げて予約しそのワインを確認するという形になりました。
2015年産の場合は11月に樽から試飲をしているのでなんとなくイメージはわかっていますが、あらためて飲んでどれも素晴らしいと思いました。特にアルテンベルクのトロッケンは素晴らしく、3人でワオ、と言っていました。今回のドイツで一番素晴らしかったトロッケンです。ただ、まだ若くフレッシュな時だったので、日本に輸入した際には印象は少し異なるとは思います。

甘口のシュペートレーゼは、2014年の印象が強かったので比較してしまっていて、感想を聞かれて少しイメージと違うと答えました。本数を少なめにしようかと思っていたのですが(事前予約では本数はおおまかに告げているだけです)、同じ畑の別のシュペートレーゼがあるからそれを試してみないかと、まだ瓶詰めしていないロットなのでケラーに行き樽から試飲しました。こちらのほうが好みで、まだ数はあるとのことだったので予約していた樽ナンバーとは別のロットのワインに変わりました。こういうこともあるので何度も訪問していても足を運ぶのは大事だと思うのです。


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その後は、ラースがワインセレクトに関わっているトリアーのアジア料理の店に3人で向かいました。
ワインバーというよりは食事をメインにする方が多く、フォーが料理の中心です。


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この日は大皿で何種類か出してもらい、ワインを飲みながら料理を食べました。けっこうパクチーが入っています。


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この卵焼きみたいのがとてもおしかったです。


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ファルケンシュタインともう一本ラースとヨハネスのお気に入りを飲みました。
ファルケンシュタインはヘレンベルクのファインヘルプですが予約しているのとは別の樽のもので(同じ畑でも区画ごとにわけてそれぞれの樽で発酵、醸造し、ブレンドしてないで別のワインとしてリリースしています)、これが飲めたのもよかったです。自分が選んでいるものより複雑みがあり、ラースがこういうのが好きなのはよくわかり、選ぶ人の好みは反映されるなあと思ったのでした。
そして少しの辛みやパクチー、卵にファルケンシュタインのファインヘルプがとても合うのがよくわかりました。ヨハネスもこういうものと合わせるのが大好きで、たまにこの店を訪れると言っていました。


いつもは午前中に訪れていたのですが、今回は夕方に訪れて夕食も一緒だったので今までより長い時間話すことができましたがそれでも話したりませんでした。ヨハネスの人柄は日本のみなさんにも知ってほしいのでいつか日本に来てほしいなあと思っています。本人も望んでいるので数年以内には実現できると思います。



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com



posted by ヴァインベルク at 19:35| 醸造所紹介 | 更新情報をチェックする