2017年04月23日

変わらない情熱 ファルケンシュタイン醸造所訪問2017年3月

3月でのドイツ訪問記、北海道出張などで時間がなく中断していましたが再開します。
今回はザール(モーゼル)のファルケンシュタインHofgut Falkenstein醸造所です。

プロヴァイン3日目は3時間だけで会場を後に、列車を乗り継ぎモーゼルに向かいました。荷物などもそのままで醸造所に向かうことにしていて、コブレンツからのREで最寄り駅であるKonzに向かい、ヨハネスと再会しました、
いつもは畑を見て回ってから醸造所(兼自宅)に向かっていますが、説明は一通り聞いているしまだ葉も出ていない状態なので今回は醸造所に直行しました。
ファルケンシュタインのワインをアメリカに輸入している手助けをしているラースとアメリカでインポーターをしている人と合流しケラーに向かい、まだ木樽に入っている2016産を試飲しながら会話をしました。
ファルケンシュタインを立ち上げたのはヨハネスJohannesのお父さんエリッヒErichですが、今は営業関係はヨハネスが担当し、エリッヒは畑仕事に専念しているとのことで、今回もヨハネスとの時間をすごしました。。


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アメリカのインポーターは、まだファルケンシュタインのワインは輸入していないので、一通り説明しながら、トロッケンから甘口のアウスレーゼまでのリースリングを試飲していきました。
栽培はほぼビオで、手をかけて丁寧に育てあげ、糖度が高くなるのを待ちなおかつ健全なブドウを選び収穫し、プレスにも気を使い、重力でケラーに果汁をうつし、木樽に入れてからは何もしない、というのを丁寧になおかつ情熱的に彼らの哲学と気持ちが伝わるように説明していました。
木樽は大半は10年以上使用しているもので、どの樽にはどの畑のどのタイプの果汁がよいかのいうのを把握していて選んで使用してます。大きいいのがモーゼル伝統的な大きさの1200リットルで、中には半分の大きさのものもあります。大きさで味わいを変えるというよりは収穫量の少なかった区画のものが小さいに樽に入っています。


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2016年産は、春から夏の雨でカビなどの被害があり生産量は減りましたが、収穫時期の天気は良く、収穫できたものはクオリティの高いぶどうだ、ということは取引をしている醸造所はどこも言っていたのですが、ファルケンシュタインもそのとおりでどれも素晴らしいワインになっていました。新しい畑のワインも、彼らの新しい方向性が見えていて興味深かったです。
ただ、2016年産は暑い夏でボリュームのあるワインになった2015年産よりは収穫する時の糖度は低めで、2015年は辛口も含めて大半はシュペートレーゼの等級でリリースしていたのですが2016年産はカビネットが多くなっています。それでも酸と果実みのバランスが素晴らしいのは変わりありませんでした。個人的にはトロッケンよりもファインヘルプと甘口が特に好みでした。
中にはプロヴァインでたくさん試飲をしてるにもかかわらず、鳥肌が立つほど感動したワインもありました。そういったワインも含めて3、4種類程度が秋ごろに日本に入ってくるので楽しみにしていてください。
より多くの人にファルケンシュタインのワインを飲んでいただきたいということで、少しずつの量でたくさんの種類を輸入するのではなく1種類ごとの量を多くする、という方針にしていたので、しぼりこまなくてはいけないということを考えながら試飲していたのですが、どれも良いワインで悩みました。その上、予約がたくさん入っているので、数日以内に種類と数を教えてほしいと言われていて、帰国前に種類と数量を決めて予約のメールをドイツでヨハネスにしたのでした。


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アメリカのインポーターに対し、情熱的に流暢な英語で語るヨハネスは、ヴァインベルク店主といる時とは別の雰囲気だったので新鮮な感覚でした。
あとでヨハネスと2人になった時にそのことを話したら、アメリカは重要なマーケットだから英語は習得したしビジネスとしてがんばっている、と言っていました。事実、その時点で予約されているワインの大半はアメリカからのオーダーなのです。


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外の写真はほとんど撮っていませんでした。奥に写っているのがワインラベルにもなっているファルケンシュタインの建物ですが、2年前に火事になって一部を改装工事していたのですが、今回訪れた時にはきれいになっていました。
この画像には2匹の猫がいます。

ゲストルームで、お土産を渡してからすでにボトリングされている2種類を飲んで、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の樽試飲をしにケラーまで戻ってから、夕食を食べに向かいました。
ザールブリュッケン、アイルとおすすめの店がお休みだったので、トリアーでの夕食となりました。


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私はトリアーには何度も訪れていますが、このレストランは初めてでした。
トリアーはローマ人にいよる遺跡が数多くあり、料理もイタリアンの影響を受けているものを出しているレストランが多くあります。このレストランもいわゆるトリアーの伝統的な料理を提供していて。私はリゾットの上にチキンのローストがのっているものを食べました。ヨハネスはサーモンです。量は多かったですがおいしかったです。
頼んだワインはファルケンシュタインではないのですが、ドイツワインのガイドブック「ゴーミヨ」で2015年産がファルケンシュタインと共にかなり高い評価を受けたモーゼルの造り手のファインヘルプを選んだのですが、ヨハネスの感想が聞けたのは興味深かったです。テロワールが異なるので自分のワインとは全く違う方向性だけどいいワインだと言っていました。

今回は5時間くらい一緒にいて色々な話をすることができました。日本にも来てみたいと言っていたので、日本のことや日本での料理とファルケンシュタインのワインの相性のことなども話しました。
駅で会った時から冗談をいっぱい言っていてたくさん笑ったのですが、ワインの話になると真剣になり彼の情熱を直に感じることができました。
ゴーミヨで、95点をはじめ軒並み高得点がファルケンシュタインのワインについて、ファルケンシュタインは有名になったのですが、彼らは何も変わっていないというのが、会う前からわかってはいましたが実際にそのことが伝わりました。
そしてヨハネスはまだ30歳になっていませんが、しっかりしているなあと。たまに見せるお茶目な部分も含めて素敵な好青年です。


今回は畑は散策していないので、畑の様子やこの醸造所のことを知りたい方は過去の投稿をご覧ください。
2016年6月
2015年11月
http://blog.weinbergwine.com/article/432020116.html


現在販売しているファルケンシュタインのワインは2015年産は4種類ですが、ファインヘルプはかなり数が少なくなっています。ゾンネンベルクのほうはあと数本しかなく、ヘレンベルクもWines of Germanyの今飲むべきドイツワイン15選に選ばれたこともあり、早々に在庫がなくなってしまう可能性が高いです。
2016年産が日本に届くのは夏以降になりますので、興味を持った方は2015年産をご購入ください。


ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com


posted by ヴァインベルク at 23:33| 醸造所紹介 | 更新情報をチェックする