新しくワインが入荷しました。ネットショップにも掲載しています。
ザールのファルケンシュタインHofgut Falkensteinからは2017年産のリースリング4種類です。トロッケン2種類、おなじみの自根のヘレンベルク・ファインヘルプ、アルテレーベン(古樹)表記のカビネットを輸入しました。
フランケンのビッケル・シュトゥンプWeingut Bickel-Stumpfからは土壌違いのオルツヴァイン(村名ワイン)表記のジルヴァーナー種類と白4品種ブレンドのトゥウェンティーシックスの種類です。
今回は4月末にファルケンシュタインを訪れた時のことを書きます。醸造所の説明やセラーの様子などは過去に書いていますので、写真中心でさらっと書きます。
ビッケル・シュトゥンプを以前訪れた時のことはこちらをお読みください。

ルクセンブルクからの電車で最寄りの駅に向かいに来てもらってヨハネスの車で醸造所兼自宅へ。
今回はまずは試飲です。ファルケンシュタインのワインは数量が少なく争奪戦になるため、訪れる前に試飲しないでいつものファインヘルプとカビネットは予約をしていたのですが、トロッケンはどれにするか決めていなかったので、選ぶための試飲をしました(他のワインも飲みましたが)。瓶詰めはされていましたがまだラベルは貼っていない状態でした。まだ若すぎる状態なので、その段階でおいしい、ではなくポテンシャルを感じながら、日本の方がどういう反応をするのか、などを想像しながら試飲し、2種類のトロッケンを輸入することにしました。
画像はヘレンベルクのトロッケン、樽違いの2種類で、どちらを選ぶかをここでの試飲で決めました。
この試飲の時の2017年産の印象は、酸はあるけどグレープフルーツの風味でわりと重めな印象がありました。トロッケン(辛口)であっても丸さがあるので、すっぱすぎないワインだなあと感じていました。
しかし、日本に船便で運ばれてきたものを試飲したら、最初は5月に飲んだ時と同じような印象だったのですが、時間が経つと柑橘系の酸をかなり強く感じるようになりました。

試飲の後は、ディナーに行く前に畑をまわりました。そしてお父さんのエリッヒが働いているところにも立ち寄りました。
2年前くらいから販売、顧客担当はヨハネスにまかせて、ファルケンシュタインを立ち上げた当主であるお父さんは畑作業に専念しています。
畑での当たり前の手入れをしてこそいいワインになる、という基本的なことを実践しています。簡単なようで簡単でないこと、でも彼らを見ていると信念が伝わり、だからこそのいいワイン、というのがよくわかります。

上の画像とこの画像はヘレンベルクNiedermenniger Herrenbergのエリアです。けっこう広くて、特性が異なるのでそれぞれのブロックで別のワインとしてリリースしています。
カーブしているエリアがオイヒャリスベルクKrerettnacher Euchariusberg、カーブの先がアルテンベルクKrettnacher Euchariusbergの畑名のエリアです。

アルテンベルクの畑です。この南西向きの畑のエリアのぶどうは毎年トロッケン(辛口)ワインになるまで酵母が働きます。
シーファーだけでなくディアバスや珪岩も混ざっている土壌と気象条件からここだけの独特のリースリングワインが生まれ、ここのワインはヴァインベルクのお客さんにもファンが多いです。

夕食の後に戻ってきた時に。アルテンベルクの側から撮っています。
オイヒャリウスベルクの先の南向きの斜面は、ヘレンベルク、ゾンネンベルク、ファルケンシュタイナーホーフと続いています。同じような向きですが、土壌の構成や風通しなどが異なるので、それぞれの畑で異なるキャラクターのワインに仕上がります。

夕食はザール川の上流、ザールシュタインにあるレストランに。ワインに合う味付けのドイツ料理です。甘口カビネットと共に料理をいただきました。シュペッツェル、付け合わせではない量でしたが。

夕食はザール川の上流、ザールシュタインにあるレストランに。ワインに合う味付けのドイツ料理です。甘口カビネットと共に料理をいただきました。シュペッツェル、付け合わせではない量でしたが。
お隣にはオーバーエンメルの著名な造り手が同じようにゲストを連れて食事をしていました。
今回も5時間くらいヨハネスと一緒にいて色々な話をすることができました。
その時に聞くのを忘れて、後でメールで質問したことがあるのですが、それは亜硫酸の量のことです。リースリング、特に甘みのあるワインには多少の亜硫酸がないと安定させられないのですが、ヴァインベルクで輸入し始めた時から徐々に量は減ってきていました。今がちょうどよい量とヴァインベルク店主は考えていて、もっと減ると今のいい個性が出なくなるのでは、と思っていたので質問してみたら、今の状態でいいと考えている、という返事でした。栽培は認証はとっていませんがビオロジックですし、今の状態だからこそのいいワインが、と思っているので、これ以上自然派よりのやり方にならないということには安心しました。自然派の手法をとればいいワインになるというわけではない、亜硫酸イコール悪ではなく適切な量を入れることによって個性がでている良いワインになる、とヴァインベルク店主は考えています。
今後のイベントについてざっと書いていきます。
8月28日 鱧鍋などの蕎麦屋の料理と白ワイン@大野屋(代々木八幡) 19時開始 10,000円
https://www.facebook.com/events/221277831856794/
https://www.facebook.com/events/221277831856794/
9月2日 ドイツワインセミナー@カーヴドリラックス(虎ノ門)14時から16時 3,000円
9月15日 スイーツとドイツワイン@かくしち(東久留米) 16時開始 3,500円
https://www.facebook.com/events/1842078279211455/
https://www.facebook.com/events/1842078279211455/
9月17日 フランケンワインの会@リースリング(新宿) 18時開始 8,500円
https://www.facebook.com/events/246643419304231/
https://www.facebook.com/events/246643419304231/
9月26日〜28日 つな八賞味会、天ぷらとヴァインベルクのドイツワイン@つな八別館つのはず庵(新宿)
夜営業にて 料理13,000円 グラスワイン1杯1,000円
セミナー、かくしち、つな八の会のお申込みお店へ直接お願いします。
ご質問などはヴァインベルクのお問い合わせページからも承ります。
ヴァインベルクの会のお申込みはfacebookのイベントページだけでなくお問い合わせページからも対応いたします。
よろしくお願いします!
ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com
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