3月下旬にザール(モーゼル)にある醸造所ファルケンシュタインのヨハネスJohannes Weberが日本に来てくれました。
この醸造所を始めたお父さんと親子2人でやっている小さな醸造所で、瓶詰め作業などの忙しい合間を縫って、ヴァインベルクのために時間を作ってきてくれました。
とはいえ4泊でかなり時間が短いので、色々とつめこんで日本を知ってもらいました。
2つのワイン会、1つの試飲会。1つのホームパーティをして、その他にも色々なタイプの日本食を食べてもらいました。
ワイン会のことは次回に書きますのでまずはそれ以外のことを書いていきます。
ヨハネスは日本に来るのが初めてですので、できるだけ色々な日本食を食べてもらい、お店も色々なところに連れて行って日本の文化と日本を知ってもらうおうと考えていました。
旅程は、核となる部分だけは事前に決めていましたが、彼が日本に来てから決めた部分も多々あります。

夕方にバスで成田から新宿に到着し合流しました。荷物を置いてからまずは中井green glassへ。
ヴァインベルクのワイン会も何度か開催しているところです(過去の会はこちらから)。
蕎麦の前に軽くつまみを。静岡おでんも食べました。
彼はワイン以外にはビールも好きということで、ビールも何種類も今回の旅で飲みました。
日本酒はアルコール度数が高いのと酸が少なく重ためなのであまり好みではないということで、今回は一杯飲んだだけです。


最後は蕎麦を。ここでは産地で異なる蕎麦を提供して、ヨハネスにも体感してもらいました。
ぶどうと同じようにテロワールで品種や味わいは異なる、という話をしたら納得していました。
ここでのワイン会では、蕎麦に合わせてファルケンシュタインのワインを選ぶことが多かったので。特別に持ち込みさせていただき体感してもらいました。甘口のカビネットに加え、2週間前に瓶詰したばかりの2018年のファインヘルプを持ってきてくれたので、同じエリアのヘレンベルク・ファインヘルプを蕎麦に合わせていたので試しました。
産地違いで中甘口と甘口、相性が良いものがそれぞれ違って興味深かったです。

赤坂に移動し、ヴァインベルクのワインも扱っていただいている茜坂へ。和食にワインを合わせているお店ですが、ワインに合わせて料理を作っているのではなく、料理にワインを合わせている、というのが特徴のお店です。
ここでは竹の子やお椀などいわゆる和食を体感してもらい、ワインとの相性も感じてもらえました。うまみや出汁というのを、言葉は知っていても本来のものを知らなかったので、かつおと昆布の出汁を飲んでもらったり、複数の味噌を試食してもらったりもしました。
虎ノ門のワインショップ、カーヴドリラックスの別府さんも同席し、色々な話をしました。
その後は同系列のあじる亭に移動し、酸があるほうが好きということで、ベルギービールのランビックぽさのある日本ワインのペットナットを飲みました。祝前日で混み合っていたので、日本のお酒の席の雰囲気も感じてもらえました。
2日目はまずは高田馬場でラーメン。醤油か味噌どちらがいいと訊いたら味噌ということだったので北海道の純すみ系のお店へ。熱いと言っていましたが気に入ってくれました。チャーハンも食べました。

池袋に移動し。曇りの予報でしたが晴れ間も出ていたので、サンシャインの展望台に行きました。
東京が広くて、コンクリートが多い、でも住宅街も多い、というのを知ってもらいました。公園や自然が少ないね、と言っていました。
福服屋や紙のお店などでお土産を買ってから回転寿司へ。
その後に渋谷に移動し、スクランブル交差点を上から見てそのあと渡ってセンター街も少し歩きました。ドイツでもこの交差点は有名らしいです。信号が青になって毎回あれだけの人が歩いているのは、日本人の自分でもすごいなあとあらためて思いました。
ワイン会をする新宿に移動し。百貨店のワインショップを見てから歌舞伎町、思い出横丁と歩きました。

ワイン会のあとこの日の最後は先月ワイン会をしたもつ焼きのお店、晴れときどき・・・へ。
おなかいっぱいと言っていたのですが、食べてもらいたいものを選んで少し食べてもらったら気に入ってバクバク食べていました。
小野田豆腐店の豆腐はクリーミーですごくおいしい、ドイツにはこんなのない、と大のお気に入りでした。もつは、肉っぽい部位のほうが好みのようでした。らっきょうも初挑戦でした。
3日目、築地では寿司を食べました。回転寿司でも鮮度などドイツとは異なることを知ってもらえましたが、もう少し質の良いものも食べてもらたいと考えました。観光客の少ないお店を選びましたが、気にいってもらえました。
後で聞いたのですが、ウニは磯の香りが強くて、苦手だと言っていました。日本人が苦手なタイプがあるように、そういったものはドイツ人は苦手なようです。

築地の場外市場にある酒美土場というワインショップにもヴァインベルクのワインは少しあり、寄って店主の岩井さんと試飲を交えながら話をしました。
夜のホームパーティの食材を買って試飲会のある人形町へ向かいました。

試飲会の後はヴァインベルク店主と仲のいいひとたちでホームパーティを開きました。
お店とは異なる雰囲気と料理も体感してもらったのです。最適なのは鍋かなと考えて、鰤しゃぶと豚しゃぶをしました。
途中、出汁が出ていてる中、白ワインも鍋に入れたらとてもおいしくなってびっくりしました。
ここでもたくさん彼はワインの話をしていました。料理も大満足だったようです。

4日目は、ずっと東京だったので、彼は自然も好きということなので少し遠出をすることにしていました。当初は箱根を考えていたのですが、天気はあまりよくないということだったので鎌倉に行くことにしました。
まずはロマンスカーで江の島へ。朝食としておにぎりも食べてもらいました。
江ノ島と海を眺めてから昼食を。ここの料理も雰囲気もお気に入りでご機嫌でした。ごはんと具(鯛のなめろう)をのりに巻いているのが不思議な光景で面白かったです。

長谷寺、大仏、八幡宮と行き、建物や庭の美しさを感じていました。
江ノ電にも乗りました。

砂浜も歩きました。この日は曇っていて富士山が見えなかったのは今回で唯一残念なことでした。
鎌倉の後は横浜に移動し、周年パーティーをしていた関内のドイツワインバー・アムラインに立ち寄ってから夜にワイン会をする新橋へ移動しました。


最終日は、飛行機は午前中発なので6時起きでした。
東京駅のバス停近くで牛丼で朝食。近くには桜並木があって、まだ満開ではありませんが、少し咲いていてよかったです。
価格帯や雰囲気の異なる日本の食をたくさん感じてもらえてよかったです。
日本人も生活も知っていただけたと思います。
彼は好き嫌いはほとんどなく、果敢にチャレンジして、そして喜んでいました。
ファルケンシュタインのワインはこちらから
ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com
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