2021年11月14日

ドイツ料理との会、イワナの会などヴァインベルクのワイン会の様子 

緊急事態宣言が終わりヴァインベルクでもできることからイベントをやり始めています。
開催したイベントを感想と共に簡単に紹介します。


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8月に入荷したモーゼルのマルティン・ミュレン、ザールのファルケンシュタイン、ヴュルテンベルクのクナウスのワインを紹介する試飲会を新宿リースリングで開催しました。
予想通りの反応がありましたが、その中でマルティン・ミュレンのほぼ貴腐ぶどうで造られているアルコール度数13.5%のレッターライ・リースリング・シュペートレーゼがみなさん強く印象に残ったようです。このワインは後の会でも提供していますので再び紹介します。
ご注文のあったワインはこのワインだけでなくみなさんバラバラで満遍なくご注文いただいていますので、それぞれのワインがいいという証明になっているかと思います。


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緊急事態宣言明け初めての食事会は青山一丁目のOAGホール内にあるマールツァイトでドイツ料理の会でした。14時からで遅めのランチ会としました。
会の時間は店内を貸し切りにしていただき、申し込みの組ごとのテーブルとして感覚はとってとかんがえていましたが、席の上限の16名様にご参加いただきました。

ゾルターのリースリングのゼクトで喉を潤した後は前菜盛り合わせとワイン2種です。きりっとしてうまみのあるファルケンシュタインのシュペートブルグンダーのロゼもフランケンシュタインのグラウブルグンダーも違和感なく愉しめました。特にグラウブルグンダーの落ち着いて気品も感じる味わいは、こういったレストランならではの料理ととても相性がよく、そして優雅な気持ちになれたかと思います。


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ニジマスの燻製とは先に紹介したミュレンのファインヘルプを。この料理を聞いてどのワインと合わせるかすごく迷ったのですが、結果的にはこれしかないという組み合わせでした。複雑みと強さがあるので、ふつうの白ワインだけど負けてしまうのですが、このワインだと広がりと強さがあるので、調和して楽しめました。アルコール度数が高めということもポイントだったかと思います。


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メインは仔牛のグーラッシュです。クナウスのシュペートブルグンダーと。
マリアージュという相性ではありませんでしうたが、ドイツのレストランで赤ワインを飲んでいるような感覚を思い出しました。


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デザートはアップルシュトゥルーデルと前日焼いたというシュトレン。酸と果実味が強いものでないほうがよいと思ったので、ミッテルラインのヨステンウントクラインのシュペートレーゼを。柑橘系よりもイチゴの風味があり、シュペートレーゼというよりはアウスレーゼのふくよかさと甘みがあるのでデザートとも違和感がありませんでした。甘口のドイツワインの良さもあらためて知っていただきたいと思っています。


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かわりましてここからは別の会です。
南会津のイワナづくしの料理にヴァインベルクのワインを合わせるという企画を数年前からやっていまして、好評なので毎年恒例となっています。


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今年はこのようなラインナップにしました。
どの料理とも相性が良かったのでがビッケルシュトゥンプのジルヴァーナーでした。日本酒のように料理をつつみこむような感覚でお愉しみいただけます。
ロゼのゼクト、先でも紹介してしているミュレンのファインヘルプ、ファルケンシュタインの甘口カビネットは、マリアージュというように料理と合うというよりは料理に寄り添って楽しめました。それぞれのワイン自体のおいしさも感じていただき参加されたみなさまは満喫されていました。


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田舎の料理なおで塩味が強くて濃いというのを想像されるかと思いますが、絶妙の味つけでうまみを感じる料理はヴァインベルクのワインととても相性がよいのです。
イワナの塩焼きは、ワインとの相性というのを考える以前に食べ物自体のおいしさに夢中になってしまいました。味噌焼きのほうがワインと合わせては興味深いかと思います。

今回相性としてびっくりしたのは、ラインヘッセンのグッツラーのリープフラウエンシュティフトのリースリングGGがこの時期ならではのイワナのたまごと相性がとてもよかたです。このワインは他のリースリング辛口よりも包容力のある上質なクラスのワインで、以前スッポンの会で茶碗蒸しと雑炊と相性が良かったり、卵だったりワインと合わせるのが難しい食材と相性が良かったりする不思議なワインです。同じ造り手のモアシュタインのGGではこうはいきません。
この会では、過去に1993年のマルティン・ミュレンのアウスレーゼを合わせてみたりと少し冒険をしていみるのですが、毎回いい方向に向かっていてほっとしています。


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赤ワインは食事の後半に提供することとなり、このうまみの詰まった鍋と大根ご飯に合わせることとなるのですが、うすうまのドイツの上質なピノ・ノワールは全く違和感なく楽しめるのです。
今回はアールのヨステンウントクラインのラーヒャーベルクのピノ・ノワールを選びましたが、好評でした。

こういった内輪の会にもお呼びがかかれば伺いますのでご相談ください。


今年はおそらくあと一回だけとなりますが会を開催します。
あまり紹介できていないワイン、ヴァインベルク店主自体も最近飲んでいないワインを提供します。ファルツのシュピンドラーのリースリングの特級畑のトロッケン飲み比べ、リューデスハイムのピノ・ノワールなどを考えています。
11月23日の水曜祝日に新宿リースリングで18時から、会費8,000円となります。
https://www.facebook.com/events/555153909038253/




ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com




posted by ヴァインベルク at 12:32| ワイン会報告 | 更新情報をチェックする