2018年09月08日

蕎麦屋の料理と鱧鍋の会の様子と今後の会のお知らせ

北海道の地震、西日本の台風と災害によって被害を受けている方が多くいらっしゃいますが、早く日常の生活に戻れることを願っています。

少し時間が経ってしまいましたが、代々木八幡にあるそば處大野屋でのワイン会の様子を書きます。
鱧鍋がメインで、出汁やうまみのある料理とドイツワインの白ワインを合わせる、というのがテーマでした。
8人の方が参加され、和気あいあいとした雰囲気の会となりました。


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ワインは6種類です。


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最初は蕎麦の実入りの豆腐です。
①と違和感がありませんでしたが、③の少し甘みがあり深みがあるファインヘルプと合わせると面白いかと思い合わせてみたら、同じトーンで深みも同調して相性がとてもよかったです。

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前菜5種にはには①から③のワインをお好きな組み合わせで合わせて楽しんでいただきました。
おおむね、どのワインでも違和感はなかったのですが、①も②も万能だと感じました。ワインを合わせるのが難しいしめ鯖には4種ブレンドで強すぎない果実味だけど包容力のある②が合わせられて驚きでした。
玉子焼きや辛みのあるものには一番残糖がある③がよいと感じました。


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鱧と野菜の天ぷらには、④のジルヴァーナーを合わせました。油ものでふくよかさがあるのでこのジルヴァーナーは相性がよかったです。
③までのワインも食材に合わせるという感覚で楽しめました。


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鱧鍋は店主の大野さんが適切なタイミングと順番で食材を入れて、出来上がったら器にとりわけてくださいました。


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最初は⑤のスパイシーな風味のある辛口リースリング、後半からは⑥の甘口のリースリングも合わせました。
今年の初めにこちらで開催した鴨鍋の会(その時の様子はこちら)でも感じたのですが、出汁が出てきてからのほうが、果実味とやわらかさのあるワインと相性がよくなってきます。
④は複雑みがありんあがら果実味もあるので、こういった和の料理とも相性がよいことがわかったのは自分にとっても収穫でした。
別のグループでニューヨークのリースリングの会をするということで事前に一本ずつ交換ということで、辛口タイプのリースリングをいただいたのですが、鱧鍋と合わせて、ペトロール香などの風味や厚みと鍋料理が合っているという感覚で、ドイツワインとはまた異なる合わせ方だったのが深かったです。ドイツワインのほうが日本酒のように内側で融合、つつみこむような合わせ方というイメージです。


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しめは鍋の出汁を使ったつゆに卵をおとしたものでいただくそばです。
心地よい甘みの⑥と一緒にいただいているとホッとして心が落ち着きます。マリアージュというと肩肘の張ったかんじもあると思いますが、リラックスができる組み合わせです。こういった合わせ方ができるのもドイツワインの魅力です。


全体を通してはやはり、うまみ、出汁というのがポイントで、それぞれの料理のそういった部分が、残糖、深み、果実実の異なるそれぞれのワインで違った表情と相性を見せてくれました。しかし共通して、うまみ、出汁という接点で親和性があったと感じていただけたと思います。


今後の会のお知らせ

9月17日(月祝日) フランケンワインの会@リースリング(新宿) 18時開始 8,500円
ヴァインベルク輸入のフランケンのビッケルシュトンプの新入荷の2017年産の3種類と販売していないワイン、ユリウスシュピタールのシュタインのジルヴァーナーとヴァイスブルグンダーの飲み比べ、受注発注で入手した希望小売価格は500mlで22,000円の2011年産のジルヴァーナーのTBA(貴腐ワイン)を提供します。
この日のための特別なフランケン地方の料理もお楽しみいただけます。

10月17日(水) 蕎麦とドイツワイン@green glass(中井) 18時30分開始 8,500円
すでに4回開催して好評な会です。産地違いのもりそばを塩、つゆをつけながら、タイプの異なるドイツワインと楽しんでいただくのがメインで、その前におつまみ(変わり種のそばもあるかも)や静岡おでんもあります。

ヴァインベルクの会のお申込みはfacebookのイベントページだけでなくお問い合わせページからも対応いたします。


9月26日〜28日 つな八賞味会、天ぷらとヴァインベルクのドイツワイン@つな八別館つのはず庵(新宿)
夜営業にて 料理13,000円 グラスワイン1杯1,000円
季節ごとに開催されているワインを合わせているつな八のイベントです。秋の会はヴァインベルクのドイツワインでの会となりました。
定番や旬の食材に加えて生の落花生の生ハム巻き、フィレ肉の天ぷらなどのここでしか味わえない料理をお楽しみいただけます。
ヴァインベルクの会をこちらで開催したこともあり(その時の様子はこちら)、今回の料理と合わせた打ち合わせもしていますので、自信を持っておすすめできます。
ワインは7種類ご用意する予定です。量が少なめのテイスティングセットなども用意するそうです。
お問い合わせ、ご予約は直接お店(03-3358-2788)までお願いします。この投稿をしている時点では26日はお席が埋まっていて、28日は余裕があるそうです。
ご質問などはヴァインベルクのお問い合わせページからも承ります。


よろしくお願いします!



ドイツワインショップ ヴァインベルク
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2018年07月12日

ドイツワインと鱧づくしの会の様子

先日の高円寺の和食のお店、徳竹での鱧づくしの様子を書きます。
その週末は、西日本が大雨で大変な時でしたが、前から決まっていた会ですし取りやめても意味がないと考えたので予定通り開催しました。
鱧は西日本、九州で獲れるのですが、漁は行われていたそうですが、流通がストップしていて築地に入る量がかなり少なく、徳竹さんはぃくつかの店をあたり人数分の鱧を確保したそうです。価格もかなり高騰していたそうで、ご苦労をおかけしましたが、この会のためにご尽力いただき感謝しています。


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ワインは、数日前に料理が確定し、ヴァインベルク店主がワインを考え、料理内容をお聞きしながら相談をして、内容や順番を決めていきました。

ロートリーゲンデン リースリング ファインヘルプ/ベルンハルト・アイフェル

ワインは7種類です。鱧といっても調理法や味付けが異なるので、さまざまなタイプのワインを選びました。
ゼクトも最初の乾杯用でなく、料理と合わせるために3番目にしました。とはいえ、1番目から違和感のないスムーズな流れ、というのも考えていて、その通りいけたと思います。


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最初ははんぺんと豆腐です。豆腐は鱧ではありませんが、名物ということで加えられていました。
料理の下のマットは、徳竹さんの息子が書いたそうです。センスが素晴らしいです。


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3番目はトウモロコシのスープ、焼き鱧入りです。
3つとも、少し残糖があり酸ももありボリューム感のある①のリースリングと相性がよかったです。
重ためでしっかりした味わいの豆腐とは①は同じトーンということで楽しめて、②のファルツのヴァイスブルグンダーは調味料というような感覚で楽しめて、2つの違いがとても興味深かったかと思います。


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定番の湯引きには2種類ワインを合わせようと考えていました。
リースリングと別のもの、と考えていたのですが、梅肉、酢味噌、胡麻酢と出していただくことになったのでこれらと
相性がよさそうなものを選びました。
リースリングは、深さがある辛口がいいかなあと思い④のモーゼルのミュレンのヒューナーベルクのシュペートレーゼ・トロッケンにしました。
もう一種類は、同じトーンになりそうだというなんとなくの閃きで、③のロゼのゼクトを選びました。
ゼクトは、少し不安でチャレンジだったのですが、これがとても良い組み合わせで驚きました。このゼクトを飲んだことがある方は容易に想像できると思いますが、特に梅肉との相性が素晴らしかったです。
ゼクトは、一緒に楽しむ、という感覚で、リースリングは、マリアージュという感覚でより深いところで一体となっていました。個人的にはリースリングと酢味噌を合わせた時が一番好みでした。


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八寸とはどのワインも違和感なく楽しめました。その中で特にワインと合わせて面白かったのがカラスミ和えでした。
白でもどれでも興味深い相性でしたが、⑤のヴュルテンベルクのクナウスの軽やかだけどしっかりと味のあるトロリンガーともよかったです。
写真撮っていませんが、鱧と揚げ水茄子の葛煮ともこの赤は合いました。このトロリンガー、先日の天ぷらの会でも大活躍で、野菜中心だったり繊細な料理との相性がとてもよい、使い勝手のいい赤ワインです。夏にも良い、食事と合わせていて楽しい、と参加された方にも大好評でした。


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鱧ザクは焼いた鱧を土佐酢で味付けしたものです。甘口と合わせてみようと考えて、⑥のザールのファルケンシュタインのカビネットを選びました。やわらかさで甘みがとけ込み、味付けがポン酢テイストなので酸が同調して、面白い相性となりました。甘口、というのが気になりません。


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お茶漬けはワインは関係なく楽しんでいただこうと思っていましたが、飲みながらでも違和感がなかったです。

今回はデザートがないので最後は甘口ワインと考えたのですが、重ためで締めたほうがいいのかなと思ってゲヴュルツトラミナーのアウスレーゼにしました。落ち着きのある甘みで、重さ、複雑さもあり、流れを断ち切ることなくきれいに締められたかとも思います。

同じ食材でも、料理屋や味付けによってワインと合わせる場合は楽しみ方がたくさんある、というのを示せた会になりました。鱧は、ヴァインベルクのやさしさとコクのあるワインだからこそ、というのもあると思いますが。お店の方も後でワインと試してみて驚かれたそうです。

今回も17人と多めの人数となりましたが、みなさんに喜んでいただけた会となりホッとしています。
徳竹さんの料理もみなさん喜んでいただき、こちらで開催できてよかったです。


最後に今後の予定です。

7月26日(木) 蕎麦屋の料理と熟成、甘みのある白ワインの会 19時開始 会費10,000円
鴨鍋の会が好評だった大野屋での2回目の会です。今回は夏ということで、出汁、うまみのある蕎麦屋さんならではの料理と白ワインを合わせます。この会ではトロッケン(辛口)だけではなく、熟成や少し甘みのあるリースリングも数種類入れます。


8月4日(日) カビネットから貴腐ワインまで甘口ワインの会 14時開始 会費7,500円
ヴァインベルクとしては初めての甘口ワインに特化した会です。現在ドイツでは圧倒的に辛口系の比率が高く、ヴァインベルクのラインナップも同様ですが、甘口ワインも変わらずおいしいので、そういったワインを楽しむ会を企画しました。
甘いと言っても色々なタイプがあることを知っていただける内容になります。リースリングはモーゼル、その他の品種は他の産地です。
最後は、ヴァインベルク輸入ではありませんが、フランケンのユリウスシュピタールのトロッケンベーレンアウスレーゼ(貴腐ワイン、TBA)
をお出しします。
食べ物も少しお出ししますが、マリアージュというような合わせ方はしません。

どちらも投稿した時点ではお席ございます。
facebookをされていない方はお申し込みはヴァインベルクのホームページのお問合せページからも可能です。




ドイツワインショップ ヴァインベルク
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2018年06月21日

つな八別館つのはず庵での天ぷらの会の様子

天ぷらの会の様子を書きます。
つな八の志村社長と意気投合し、ヴァインベルクの会をやらせていただけることになり、新宿のつな八別館、つのはず庵にて日曜の昼間に会を行いました。
早い段階で満席となっていたのですが、直前で減ったり増えたりというのを繰り返し、その階の定員ぎりぎりの24名の方にご参加いただくこととなりました。和装の方も何名かいらっしゃり華やかな会となりました。

数日前に料理内容をお聞きして、その料理にワインを選ぶ、というスタイルとなりました。一度こちらのお店で天ぷらを食べながらヴァインベルクのワインを何種類か飲むという機会があったので、全くの想像で合わせた、というわけではありませんが。後で書きますが、なかなかすぐには考えられないような難解なものもあり、ワインを選ぶのに時間を要しましたが、でもとても楽しみに当日を迎えました。
天ぷらはいくつかのパートに分けて提供、とうことだったので、ネタごとの相性だけでなく、そのパートでよさそうなものを選択し、なおかつ、一つのワインだけでなく、常時2種類はワインがあって楽しんでいただくような形にしました。


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ワインは6種類です。
リースリング アポテーケ トロッケン 2016 /ベルンハルト・アイフェル(モーゼル)
ロゼ 2016 /クナウス(ヴュルテンベルク)
ヴァイスブルグンダー 2016 /シュピンドラー(ファルツ)
リースリング QbA 2014 /マルティン・ミュレン(モーゼル)
トロリンガー 2016 /クナウス(ヴュルテンベルク)
レッドワイン(シュペートブルグンダー) ゾンネンベルク 2015 /ファルケンシュタイン(ザール/モーゼル)

昼ということもあり重ためのワインは選びませんでした。
ゼクト(スパークリングワイン)を入れるか迷ったのですが、種類多すぎて情報量が多いよりは、1種類の量を多くしたほうが、と考えて入れませんでした。

4種類の塩をつけながらなので、個人の感覚の違いがあったりするので、ヴァインベルク店主が印象的な組み合わせを中心に書いていきます。


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とうもろこし豆腐とスズキのマリネには、酸があるけれどやわらかさもあるアイフェルの前の等級だとシュペートレーゼ・トロッケンのリースリングがぴったりでした。


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最初の天ぷらのパートは海老、稚鮎、野菜(いものような人参とズッキーニの一種)です
①に加えて②のロゼも提供しました。このロゼは海老、稚鮎だけでなく、この後の天ぷらとも相性がよく万能でした。白ワインの要素、黒ブドウならではのうまみ、などいくつかの要素で、天ぷらとの接点が多く、そしてやさしい味わいだからかと思います。
お寿司とワイン、などと一緒で、ネタに合わせる楽しみもありますが、ずっと寄り添えるワイン、という側面で感じるのも楽しいし大事だと思っていて、このロゼはその役割を果たせるワインで、参加者にもとても好評でした。


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鱧と烏賊です。
なんと烏賊にはザウアークラウト(キャベツの酢漬け)が。打ち合わせでは聞いていなかったのですが、料理人の方がドイツということで遊びを入れてのチャレンジをしてくださったようです。ワインうんぬんの前に、とてもおいしくてびっくりしました。
③のヴァイスブルグンダーを提供しましたがどちらも悪くなかったです。ただロゼやこの後の甘口、赤の印象が強くなったようで少し埋もれてしまったようになってしまいました。つな八の天ぷらはごま油で揚げているということもありこのワインが一番定番かなあと考えていたのですが。
先の烏賊とは、もうこの時点では全員が残っているわけではんかったのですが、①のリースリングと合わせた方が絶賛していました。ポイントは酸のトーンが一緒だったからだと考えます。


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愛知の大浅利、燻製の鯵です。
大浅利には甘めのたれがついているのですが、④のモーゼルのやや甘口との相性が素晴らしかったです。味のポイントで合うのではなく、日本酒のように、包み込むような相性です。ほどよい甘みがいい作用をしていました。
⑤のトロリンガーもこのタイミングで提供していき、大浅利とも試しましたが、④が一番相性が良いと感じました。それがなければこの赤とも十分満足できる組み合わせ、と感じたと思うのですが。
鯵とは④も⑤っもよかったのですが、②のロゼともやはりいいなあと感じました。


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グリーンアスパラに生ハムがのっています。半熟卵の天ぷらつきです。こちらもワインうんぬんではなく芸術的な創作天ぷらでした。⑥のピノ・ノワールも含めわりとどのワインでも楽しめると思いましたが、個人的にはワインが主張しない⑤のトロリンガーに食べ物の味の強さが入ってきてちょうどよいと感じました。
この後の穴子はつゆをつけて食べたのですが、⑥のほうがよいのかと周りの人とも話していたのですが、合わせてみたら⑤のほうが相性がよく感じました。果実味が天ぷらだと少し難しいかなと感じました。ピュアな味筋で果実味の濃いものでも熟成したものだとまた印象が変わるのかなと思いましたが。
小海老のかき揚げの天丼も同じような感想を持ちました。
昨年の天ぷらの会のお店では天丼とクナウスのレンベルガー、茜坂での会ではラインガウのの相性がとてもよかったのですが、油、たれ、食材などいろいろな要素で相性が変わってくるのが天ぷらとお酒の難しいところであり面白く思えるところでもあります。

デザートは抹茶のムースです。
2時間半くらいで終われればいいなあと考えていたのですが3時間経ってしまいました。
昼から濃い、みなさん大満足の会となりました。
そして、天ぷらとワイン?ドイツワイン?赤ワインと合わせるの?などというみなさんの?を振り払える、説得力のある内容になったかと思います。
和食とドイツワイン、はこれからも色々とやっていきます。


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志村社長も参加してくださり一緒に食べながら感想を言ったり、天ぷらの説明をしてくださりました。
画像は取り扱っている野菜の農園の説明をしているところです。
色々と熱く語ってくださり、この会のことも褒めてくださりとてもうれしかったです。
9月にはこちらのイベントで天ぷらに合わせてヴァインベルクのワインを提供する、ということも決まりました。

それぞれの方がそれぞれの楽しみ方のできた会になったのではと思っています。
ただ、人数が多いことによる難しさも感じました。もっとドイツワインの話を聞きたかったという方がいらっしゃってもと話したほうがよかったかと思ったり、提供のタイミングが後半になるにつれずれていったので、ワインの提供のタイミングが少しうまくいかなかったり、と今後に向けて考えなくてはいけないなあという課題も見えました。
これからもいい会にできるよう努めていきます。


7月の会は2つ決まっているのですが、8日の高円寺徳竹での鱧の会はおかげさまで満席となり、キャンセル待ちとさせていただいています。
26日の代々木八幡の大野屋での「蕎麦屋の料理と熟成、甘みのある白ワインの会」はまだお席ありますので参加者募集中です。
詳細はfacebookのイベントページでご覧いただけます。参加申し込みはヴァインベルクの問い合わせページからでも可能です。



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2018年06月01日

5月のワイン会(帰国報告会)の様子と7月のワイン会のお知らせ

5月30日の銀座ツークシュピッツェでの会の様子を書きます。
この会は、帰国報告会というテーマにして、ドイツ出張での話を、提供したワインのこともからめながら、写真をフォトブックにしたものを見せながらお話ししました。


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ワインは9人の参加者で7種類用意しました。
ファルツのシュピンドラーのフィロソフィー2017とヴュルテンブルクのクナウスのグラウブルンダーは今回のドイツ出張で醸造所を訪れた時に入手したものです。これらも現地で試飲はしていますが、事業として輸入を考えたもので、どうするか迷ったものはその場でワインを買って(もらう場合もありますが)、日本で再び飲んでから決める、ということをしています。


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前菜です。シュパーゲルのスープなどやさしい味わいで甘みもあり、モーゼルのアイフェルのロートリーゲンデン・ファインヘルプのやわらかい味わいが包みこむようになっていました。

シュピンドラーのフィロソフィーは2015年は終売となっているのですが、1本だけとっておいていて、今回2017年を提供することにして、飲み比べると面白いと思いこちらも提供しました。どちらもグーツヴァインのリースリングながら重心がひくめで中につまっているかんじがあるのですが、若い2017年のほうがフレッシュ感もあり、今飲むならこちらのほうがバランスが良いと思いました。もちろん2015年も今もおいしかったのですが、飲み比べてみるとそう感じました。興味深い比較となりました。前の記事で、早飲みではんく時間をとったほうがいい、と書きましたが、グーツヴァイン、低価格帯のワインでは、5月、6月のこの時期に飲んでおいしいワインもあるのです。


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マトウダイ、ボーデンゼー風です。
少しコクと深みのあるモーゼルのマルティン・ミュレンのヒューナーベルク09のリースリング・トロッケンを選びましたがとても相性が良かったです。
急斜面のこのヒューナベルクの畑の写真を見てもらいながら楽しんでいただきました。


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ドイツでクナウスのところに行って当主に料理してもらったシュパーゲル。オランデーズソースと彼のグラウブルグンダーの相性がとてもよかったので、もう一度この組み合わせを試したいと思い、今お店ではドイツ産のシュパーゲルを提供しているということでお願いしてこの料理を入れてもらいまいした。ドイツ産ならでは濃さ、深み、えぐみがあるので、重ためでコクのあるこのグラウブルグンダーと相性がよいのだと思いました。このくらいの重さのあるワインだと、日本産などの白アスパラでは負けてしまうと思います。
ワインとしてもとても好評でした。このワインは日本に入れると6000円強となるのですが、リースリング以外でもこの価格帯のものを受け入れてもらうのに最適なワインだと思いました。入荷は秋ごろを予定しています。
シュパーゲルのことは前の記事でも書いていますのでそちらもお読みください。


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茹でた石見ポーク、しょうがソースです。軽めだけどコクのあるザールのファルケンシュタインのシュペートブルグンダーとの相性がとてもよかったです。何でもというわけでもありませんが、ドイツワインと豚肉の相性はやはりとてもいいです。赤なのにしょうがソースと合うというのはこのワインならではです。シェフとヴァインベルク店主の信頼関係があるからこその一品でした。


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デザートです。白いのはシュパーゲルのババロアです。甘すぎないデザートと酸と心地よいボリュームの甘みのファルケンシュタインのシュペートレーゼ2015、良い組み合わせでした。

料理、ワイン、会話からドイツをたくさん感じていただき楽しんでいただけた会となりました。


今後のワイン会のお知らせです
6月の新宿つな八別館での天ぷらの会は満席となっていますので、7月の会のお知らせです。

7月8日(日) ドイツワインと鱧づくしの会@高円寺和食処徳竹 17時開始 会費10,000円
ワインにも力を入れている和食のお店徳竹での会です。この季節ならではということで鱧料理を用意していただき、それらの料理に合わせてワインを選びます。調理法や調味料の変化を考えたセレクトをお楽しみください。
https://www.facebook.com/events/425434444550056/

7月26日(木) 蕎麦屋の料理と熟成、甘みのある白ワインの会 19時開始 会費10,000円
鴨鍋の会が好評だった大野屋での2回目の会です。今回は夏ということで、出汁、うまみのある蕎麦屋さんならではの料理と白ワインを合わせます。この会ではトロッケン(辛口)だけではなく、熟成や少し甘みのあるリースリングも数種類入れます。

facebookをされていない方はお申し込みはヴァインベルクのホームページのお問合せページからも可能です。


また、まだHPでの告知がされていませんが、6月30日に文京区のスポーツセンター(最寄駅茗荷谷)の広場で開催されるドイツイベントにヴァインベルクも出店します。ビールなどの飲食の店舗も出店しその場でも飲食ができるそうです。10時から17時までです。



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2018年05月20日

シュパーゲル(白アスパラ)の会の様子とドイツでシュパーゲルを食べて感じたことなど

ヴァインベルクの会として毎年恒例となっている永田町ビッテでのシュパーゲル(白アスパラの会)、今年は4月の平日、5月の土曜日と2回開催しました。
内容が少し異なったこの2回の会の様子に加えて、ドイツで感じたシュパーゲルのことについても少し書きます。
5月の会は25名の方にご参加いただき、みなさまのシュパーゲル愛を感じられました。
このお店でのシュパーゲルのこだわりや日本のものとは何か違うのかというようなことなどは昨年までのブログの記事をご覧ください。

今年はシュパーゲルの定番とされているジルヴァーナーの品種とフランケン地方にはあまりこだわらずにワインを選びました。
ライトなジルヴァーナーはシュパーゲルをたくさん食べる時に最適なのですが、しっかりとした料理には他のドイツワインと合わせたほうが良さがわかる、ということも考えていましたので。


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前菜は少し固めのゆで時間で。
4月はヴュルテンベルクのクナウスのリースリング、フランケンのビッケルシュトゥンプのロゼを、5月はファルツのシュピンドラーのヴァイスブルグンダーと。
ヴァイスブルグンダーはワインだけでもとても好評でした。

シュパーゲルのゆで汁によるクリームスープには、深みとやわらかさのあるベルンハルト・アイフェルのリースリング・アポテーケ・トロッケンと合わせることが多かったのですが、5月の会は、先のヴァイスブルグンダーと合わせてみましたが、やわらかさと風味がうまく合っていました。


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魚料理、この画像は4月のワカサギを揚げたものをシュパーゲルにのせたものです。
先のクナウスのリースリングと相性が良かったです。
5月は鮎の炭火焼き、ペーストにした肝付きです。毎年この会では選んでいるフランケンのブレンフレックのジルヴァーナー、モーゼルのマルティンミュレンのリースリング・ヒューナーベルク・トロッケンと合わせました。
鮎だけだとジルヴァーナーと、シュパーゲルとだと深みとコクもあるので深みのあるリースリングと、いう印象でした。肝はつけすぎると苦いのでワインとはあまり合わないのですが、少しだとどちらとも面白かったです。個人的には和食とワインの包み込むような合わせ方の感覚のジルヴァーナーのほうがいいなあと思いました。


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メインはどちらの会も、豚肉のシュニッツェル、オランデーズソースのアスパラ添えです。
4月の会で、クナウスのレンベルガーSとこの料理との相性がとても良かったので、全く同じ組み合わせにしました。
シュパーゲルには白ワインを合わせるのが定番ですが、こういった料理だと赤ワインとも合わせられるのです。といっても濃いものだとあまりよくないと思っていまして、このワインのような繊細さの中に濃さのあるワインのほうが良いと思います。
ワインだけでも、ドイツの赤でこういうものが、と驚いていましたし、料理との相性も喜んでくださいました。


ここからはドイツでのことです。


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何回かシュパーゲルの料理を食べましたが、一番典型的なものがこちらです。
シュパーゲル料理、と別にメニューがある場合には、オランデーズソース付きのボイルに加えて何かをあわせる料理がいくつかあります。
サーモン、魚のムニエル、先のようなシュニッツェル、ステーキなどがあります。肉や魚がおまけのように盛り付けられています。
ワイナリーに紹介してもらったバーデンのオッフェンブルクの伝統的な料理を出すお店ではランプステーキを選びました。
シュパーゲルメニューにはジルヴァーナーとヴァイスブルグンダーが推奨として書いてあったので最初はヴァイスブルグンダーと。何の違和感もありませんでした。
次は取引予定の醸造所のグーツヴァインのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)と。薄めだけどコクもあるので、お肉にも負けず、先のレンベルガー同様、シュパーゲルとの相性もよかったです。


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こちらはヴュルテンベルクのクナウスのお宅にて。スーパーでいいシュパーゲルを店員さんに選んでもらい、アンディが自分で皮を剥きオランデーズソースも作り、ラムも自宅のテラスでバーベキューで焼いてくれました。
新鮮なものの良さを堪能できました。5本くらいまでなら飽きずにずっと食べられます。ただ、時間が経つと、少しえぐみが出てきて、新鮮なものならではの変化と繊細もも感じました。
ワインは濃いめ、重めのグラウブルグンダー(秋以降に入荷する予定です)との相性がとてもよくて驚きました。甘み、深みがあるドイツ(ヨーロッパ)の太いシュパーゲルだからこその相性で、日本の白アスパラだともう少し軽いのでアスパラが負けてしまうと思いました。


ドイツで感じたのは新鮮なものは味わいが違うということです。2、3日までとそれ以降では全然違うと言っていましたが、その感覚がよくわかりました。これは竹の子の鮮度を感じたことがある方はわかりやすいかと思います。
ただ、時間が経つとおいしくない、というわけではなく、日本でやっているヴァインベルクの会にようにおいしく食べることができます。状況に合わせて調理をすればおいしく食べることができるのです。
ただ、ドイツでの感覚が忘れられない(新鮮なものをバクバク食べたい)というような方はドイツにこの時期に行って食べるしか選択肢はないです。

また、シンプルなボイル以外の、揚げたりクリームソースの中に入っていたりという調理法のものは太さや、産地にこだわらなくてもおいしいものが食べられると思いました。そういった料理は、日本産でもヨーロッパ以外のものでも変わりない味わいで楽しめると思いました。

鮮度のことやどういうワインと合わせるか、ということはドイツに行って色々なことを感じることができました。
そして日本でもおいしくシュパーゲル料理を楽しめるということもです。日本の場合は、上質なシュパーゲル料理はより高品質なワインと合わせるほうが良いとも思いました。

春ならではの楽しみのシュパーゲル(白アスパラ)、ぜひみなさんも時期が合えばお楽しみください。


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