2016年04月19日

「初めて?のドイツワイン」の会の様子とドイツワインを紹介する時に心がけることについて

経堂のインゴビンゴにてワイン会をしました。3月の会はこのお店でヴァインベルクの会として、ザールワインのみというだいぶマニアックなテーマでやりましたが、今回の会はお店のお客さんなどドイツワインをあまり飲んだことがない方向けということでお店の企画として行いました(インゴビンゴはビールが中心のお店です)。
敷居を低くということで4,000円と、かなり低い価格設定にしましたが、ワイン、食べ物ともにこの値段では安すぎるという満足
できる内容となりました。食べ物は冷製のハム、ソーセージ、野菜の盛り合わせの後に4種類の温かいソーセージを提供していただきました。ソーセージは全てインゴビンゴの自家製です。
ワインはヴァインベルクのワインだとその会費では準備できないので他のインポーターのワインも用意しましたが、意図をもってそろえたものが意図通りの効果を発揮していてほっとしました。


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ワインは白5赤2の7種類です。
1 リースリング トロッケン (モーゼル)
4 3種ブレンド グラウヴァイセ トロッケン クナウス (ヴュルテンベルク)
5 シュペートブルグンダー トロッケン (ファルツ)
6 レンベルガー クナウス (ヴュルテンベルク) 
7 リースリング シュペートレーゼ ファルケンシュタイン (モーゼル)


こういった、ドイツワインをあまり飲んだことがない方のためにリストを組んで用意する会が増えているのですが、その時に心がけていることを書いていきます。少し長くなってしまうのでワイン会の様子だけ知りたい方はとばしてお読みください。

他の国では、産地ごとにある程度ブドウ品種が決まっているので、産地で分けてワインを説明していく、というのが一般的です。
ドイツでは各産地でリースリングやシュペートブルグンダーなど同じぶどう品種を生産しているので、ぶどう品種で違いを表して説明するやり方もあります。
しかし、その2つのやり方で説明しても、わかりづらい部分も多いのでは、と思うようになりました。わかっている人にとってはわかりやすいやり方に見えるのですが、初めて体験する人にとってはこれらの方法で示されてもわかりやすく把握することにはならないのではと感じるようになりました。
そういったことから、品種や産地できれいに分けて用意して説明するよりも、味わいの異なるタイプをそろえてドイツワインにはこういう味わいがある、と感覚的に知ってもらうほうが、実際に飲むことができる環境の場合には効果的だと考えています。
なのでこの会も、モーゼルが多めだったり、勉強として入る場合には最後のほうに紹介するヴュルテンベルクも2種類入っていたり、品種の特徴はわかりにくいブレンドしているワインも入れています。
しかし、そろえたワインはそれぞれ味わいが異なり、ドイツワインの幅広さとこういったワインがある、ということを知っていただき、なおかつそれぞれのワインでなぜそういった味わいになっているかというところで産地や品種のことも話をすることができるのです。

もうひとつ、ドイツワインでは土壌というのが重要で、その地質によって味わいのキャラクターが決まってくるということがあり、そのことで入門として説明するワインを選ぶ場合に思っていることがあります。
産地で分けたとして、同じ産地でも土壌によって全く味わいが異なったり、産地が異なっていても土壌や畑の条件が似ていれば同じような味わいになることがあるので、産地できっぱりと分けて説明するのは違うのでは思うようになっています。
なので産地は気にせずに異なる土壌で、味わい、キャラクターの異なるワインで幅広いタイプをそろえるべきだと考えています。
しかし、その土壌の違いというのは細かく説明したとしても理解はできないと思うので、土壌がそれぞれ異なっていて、その部分でドイツワインには特徴がある、ということを知ってもらえさえすればよいと思っています。
興味を持っていただいたワインから、産地、品種、土壌といったところにそれぞれが興味を向けてもらえればよくて、そのきっかけを作る場にすればよいのだ、と考えるようになっています。
本や講義で説明する場合には品種や産地での分類とするしかないのですが、実際に飲んでらもらえる場ではこういったアプローチをするようにしています。

選ぶ側としては、こういった産地、品種、土壌のキャラクターを把握することは大切で、そういった部分を理解していれば幅広い味わいを提供することが容易になります。ただしその知識やそれぞれの特性をそのまま説明するのではなく、参加者に紹介する場合にはそれぞれの産地、品種、土壌ごとの細かい説明をするべきではない、と考えています。それぞれのワインでさりげなく特徴として少し説明すればよいのです。


ではワイン会の様子に戻ります。
①は典型的な北のほうの酸とミネラルによって骨格がある、気軽に飲まれている定番のタイプということで提供しました。
②は少し残糖があるのでそれによってどう印象が変わるのかということを知ってもらいたいと思い選びました。どちらもおいしいけれど全く印象が異なり、シチュエーションや気分によって選べばよい、ということをわかっていただけました。
③はシルヴァーナはリースリングよりは酸が少なく穏やかということを知っていただけました。このワインはフランケンのジルヴァーナーよりはやわらかい味わいなので典型的なタイプではないのですが、バイエルンの名物であるヴァイスヴルスト(茹でた白ソーセージ)と相性がよいということは知っていただけました。
④は複雑みと重さがありそれまでのワインとは味わいが異なり、こいったタイプもドイツワインにはたくさんるということを知っていただけました。幅広さもドイツワインの魅力であり、落ち着いた味わいのフランスなどのワインが好きな方にも気に入っていただけるワインもドイツにはたくさんあります。


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この③と④の時にアスパラ入りのソーセージを出してもらいましたが、アスパラ(シュパーゲル)といえばジルヴァーナーと合わせるのが定番なのですが、中に入っているとはいえグリルだとその香ばしさなどに負けてしまっていて、④のほうがトーンが一緒で相性がよかったというのが興味深かったです。

⑤はシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)です。シュペートブルグンダーだけでもドイツの中でもいろいろな味わいがありこういった会で種類が限られている中で説明するのはなかなか難しいです。産地や土壌だけでなく造り手の個性も反映されて味わいの幅が広くなる品種なので。その中でも果実味がのっているものは多いので、ドイツのピノ・ノワールのひとつの特徴ということで⑤のようなワインを出すのはありだと思っています。ブルゴーニュに似ているワインを出してその中で少し異なるのはなぜか、という説明の仕方もあるのですが、低価格のワインでの紹介だったら果実味のあるタイプでよいと思っています。

⑥は、ボルドーやオーストラリアの赤のような濃さのあるワインもあるということを知ってもらう意図でレンベルガーを選びました。
本当はGの予定だったのですがワンランク上のSを持ってきてしまったのですが、3,000円台でこういったワインを飲めるということを知っていただけたのでよかったと思っています。


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典型的な焼きソーセージとルッコラ入りのソーセージです。ソーセージは白でもドイツワインと相性がとてもよいのですが、この2種類は赤ワインとも相性がとてもよかったです。ウスウマといわれる系統の赤ワインとお肉の組み合わせを体験して理解していただくのにちょうどよい内容でした。

⑦は甘口ですが、なんかんだいっても甘口はおいしく、頭を使わずによいと思えるので、やはりドイツワインには欠かせない要素です。
このワインは甘いだけでなく酸もしっかりのっているので、そのバランスが素晴らしくそしてドイツにしかない味わい、という説明をしました。

今回は10人参加されて、半数は初めてお会いする方で半分は知り合いだったのですが、大多数の方はドイツに行かれていたりと初心者ではない方でした。しかし、会のタイトルの「初めて」には初めて飲むタイプのドイツワイン、という意味合いもこめていたので、意図通りの驚くような反応をされることもあり、成功したと思いました。

こういやっていろいろなタイプや魅力のあるドイツワインを紹介していくことが自分の役目だと思っていますので今後もがんばっていきます。

4、5月のワイン会やイベントは前の記事で書いていますので、気になる会がありましたらご参加ください。



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ラベル:ワイン会
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2016年03月27日

チーズと新着ワインの会の様子

チーズと新着ワインの会の様子を書きます。
今回の会は、新入荷のワインのお披露目にあわせて、チーズも一緒に楽しんでもらおうという趣旨にしました。
築地の場内のチーズ屋コトブキフーズの江藤さんに来ていただき、ヴァインベルクのワインに相性の良いチーズを選んでいただき会でも色々な話をしてくださいました。
会場のスペースとテーブルによる上限の16人の方にお越しいただき、今回も素晴らしい会になりました。


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ワインは8種類になりました。参加者に対して2本の用意ではなく1本のものもありました。

①トゥウェンティシックス 2014 ビッケル・シュトゥンプ 白・中辛口 11.5% 

②ジルヴァーナー ブントザントシュタイン 2014 ビッケル・シュトゥンプ 辛口 12%

③アポテーケ トロッケン 2014 ベルンハルト・アイフェル 辛口  12%  

④グラウヴァイセ 2014 クナウス 辛口 Grauweisse Reben S  13.5% 

⑤レンベルガーG 2014 クナウス 赤・辛口 12・5%

⑥レンベルガーS 2014 クナウス 赤・辛口 13%     

⑦シュペートブルグンダー ヨハニスベルク 2009 ビッケル・シュトゥンプ 赤辛口 13% 

⑧アンナベルク アウスレーゼ 2013 ベルンハルト・アイフェル 白・甘口 7.5% 


③と⑧以外は新着ワインです。この2つは、やはりリースリング辛口と甘口はドイツワインとチーズを合わせる時に体験するべき組み合わせということでリストに入れました。

どのワインも自信を持って選んだものですが、どれも好評で安心しました。
①はフランケンぽさのあまりない4種ブレンドですが、花見など気軽に飲むときに最高という声いただきました。このワインを選んだのは頭を使わないで飲んでも素直においしいと思えるワインだったから、なのですがパーティなどで活躍できるワインだと思っています。
②はムッシェルカルクではなくブントザントシュタインの土壌なので、典型的と言われるフランケンワインとは味わいが少し異なるので日本の方に受け入れられるか心配でしたが、やさしい味わいのジルヴァーナーかなり好評でした。おかわりのリクエストが一番多かったのがこのワインでした。
④と⑤は昨年に引き続き輸入しましたが、今年も評判よさそうです。
⑤と⑥のレンベルガー飲み比べは興味深かったようです。軽く飲むなら⑤、ゆっくりと向き合って飲むなら⑥、と意図していたことを理解していただけたようでよかったです。
⑦のシュペートブルグンダーは、現地の醸造所でかなり気に入って輸入したのですが、おいしいと言ってもらえてよかったです。特にドイツワインをふだんから飲んでいる方に良いと言われたのがうれしかったです。熟成したリースリングやシュペートブルグンダーには私はたまに慈悲深いという言葉を使うのですが、その言葉に納得していただけたようでした。
⑧のアウスレーゼは、誰が飲んでもおいしいと思える味わいなので今回もみなさん喜ばれていました。なんだかんだいっても甘口もドイツワインでははずせません。


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チーズは5種類用意していただきました。
スペインのアルピノ(山羊)、ドイツのカンボゾラ、スイスのアッペンツェル、イタリアのタレッジオ、フランスのロックフォールです。

チーズは同じ銘柄でも作りによってかなり異なるので、今回合った相性がそのまま今後も応用できるということにはならないのですが、どういうたタイプとどういったワインでどういった関係になるかということは体験し今後の参考にはなっているかとは思います。

アルピノは①のトロピカルな味わいのワインだと口の中で一緒になってとても相性が良いと思っていたのですが、みなさんもそう思っていただけたようでした。花梨のペーストをつけるとその甘さとやわらかさでさらに一体感が増しました。
ガンボゾーラは塩気が強めですがどの白ワインとも合いました。その中では樽とシャルドネによる複雑味のある④と合わせるのが個人的には好みでした。
アッペンツェルは白ワインで洗っていてクリーミーで濃厚なチーズでした。白でも赤でも合いましたが、クリーミーで重たい余韻と②のジルヴァーナーのトーンがぴったり合っていてこの組み合わせが好きでした。
タレッジオは赤ワインどれにも合いました。中でも⑥の濃いめだけど上品さもあるレンベルガーと合わせるのが好みでした。
ロックフォールはかなり高価なものを持ってきてくださり、みなさんその味わいに驚きでこんな美味しい青カビ初めて食べたという声が続出していました。赤ワインと合わせる場合、個性のあるワインだとお互いの良さが消えてしまうような印象でした。⑤のような気軽なハウスワインのタイプのほうがこういった個性のある素晴らしいチーズとは合わせるほうがいいのかなと思いました。
バニラアイスを買ってきてくださって、アイスとロックフォールと⑧の甘口ワインを合わせた時の口の中での融合は初めての体験でした。甘みと塩気とクリーミーさが見事に一体になっていました。


セミナーというよりは和気あいあいとした会になればと思っていたのですが江藤さんも陽気な方なのでとても楽しい会になりました。
その中でも、チーズへの向き合い方など、ためになったり納得するようなことも話していたので参加者は喜んでいられました。


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こういった会も今後もやっていけたらと思っています。

次回のヴァインベルクの会は4月20日から永田町ビッテにてシュパーゲルづくしの食事会です。今年で3年目の開催となります。会費は9000円です。
参加希望の方はフェースブックページかメールかネットショップの申し込みフォームから表明してください。



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2016年02月13日

マルティン・ミュレン訪問2015年その2醸造所編

トラーバッハの村の奥にあるヒューナベルクの畑を当主のマルティンと一緒に車で見に行ってから醸造所へ戻ってきました。

お土産を渡し少し話をしてセラーを見てから近くのレストランに食事に行きました。
マルティンのお気に入りのレストランで、醸造所兼自宅から歩いて1,2分のところにあります。マルティン・ミュレンのワインもオンリストされています。


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二人とも頼んだのがこれです。この周辺の昔からの郷土料理だそうです。刻んだ豚肉と玉ねぎでミートローフみたいなものでした。
付け合わせのクネーデル(じゃがいもを団子状にしたもの)もドイツの伝統料理です。このレストランでは揚げていました。マルティンがドイツで一番おいしいと言っていたとおり、ふわふわで、ほどよい弾力でいい食感で、僕もヨーロッパで今まで食べたクネーデルの中で一番おいしいと思いました。
芽キャベツも美味しかったです。ドイツ人は嫌いな人が多いけど、僕は大好きと笑いながら言っていました。


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ずっとニコニコしていたマルティンと色々な話をしながら食事を楽しみました。
彼の食の好みや日本についてどれくらい知っているかなども聞きました。保守というか、貪欲にいろいろなことを求めない人だなあと思いました。ワイン造り以外にあまり興味がないというのも感じました。会話とは別で、職人な風貌の彼がレストランとミスマッチなのもいいなあと密かに思っていました。
会話の中では、ガイゼンハイムの醸造学校に通っているマルティンの息子さんの話になったのですが、色々な国や造り手のワインを飲むようになって、マルティン・ミュレンのワインの素晴らしさをあらためて知って、自分がミュレンのワインが一番好きということがわかったと話してくれたことを言っていたのが印象に残っています。息子さんにそう言われるのは本当にうれしいだろうと思います。そして次の代までマルティン・ミュレンの醸造所は安泰だとも思いました。

ワインはこの料理に合うものということでシュヴァルツリースリング(ピノ・ムニエ)の赤ワインを。トラーベン・トラーバッハの畑のもので造り手もこの村の人でミュレンの知り合いだそうです。ほど良い濃さで昼にちょうどよかったです。
この周辺はシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)は苦労して作らなくてはいけないわりにはあまり質と生産性がよくないということで赤ワインの品種ではドルンフェルンダーやシュヴァルツリースリングなどが植えられているとのことでした。

クネーデルはおかわりも持ってきてくれたのですがお腹いっぱいになりました。
ドイツの料理はソーセージや肉のかたまりしかないと思っている方も日本ではまだ多いようですが、このような料理もたくさんあるのです。特にワインに力を入れているところでこういった料理を食べることができます。


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ケラーでは、トロッケンになるワインはまだ発酵中でポコポコという音が樽の中から聞こえてきました。中にはあと半年くらい(訪問は11月後半)発酵しつづける樽もあるそうです。自然酵母だからこそのゆったりとした発酵です。
ポリタンクには2015年に収穫した貴腐のリースリングも入っていてゆっくりと発酵しているとのことでした。
ケラーはここの他にもトラーベンの村内にいくつかあって、ケラーの温度や空気中の酵母の種類が異なるので、今までの経験でそのケラーに適したワインをそれぞれのケラーに入れているということでした。特に赤ワインはそのケラーでないとダメという場所があるとのことでした。

食事中の会話の中で、ファインヘルプが好きという話をしたら、マルティンも、私も一番好きで全部途中で発酵が止まってフファインヘルプになればいいのにと言って二人で笑っていました。実際にそうなったら商売としては大変だし冗談ではありますが、彼のワインにファインヘルプが適しているのはわかります(もちろんトロッケンもおいしいです)。
温度管理をしないで天然酵母での木樽の中での発酵なので残糖がどの段階で止まるかはコントロールしていないので、トロッケンにならずファインヘルプになるワインもあるのです。そういった面でも毎年均等ではないという面白さもあります。


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食事の後はゲストルームでの試飲です。本数が多いように見えますがこれでも前回、前々回の半分くらいの種類です。この後シュトットガルトに行かねばならず電車の時間があったのであまりゆっくりと試飲ができなかったのです。新しいヴィンテージだけでなく、熟成させてから出したほうがいいというものは売り出さないで保管していて良いタイミングで販売を開始するワインもあるのでさまざまなヴィンテージのものがあり、畑もたくさんありそれぞれの畑で区画や糖度で細かく分けて収穫してそれぞれを木樽(1000リットルのフーダー樽)で発酵してリリースしているので常に膨大な種類を販売しています。その中で時間がないながらも、彼のおすすめや私が求めているか価格帯や味わいのものは一通り試飲することができました。
今回はパラディースとヒューナーベルクの畑のワインを中心に試飲し、トロッケン、ファインヘルプ、甘口、安価なものから高価格なもの、ヴィンテージも新しいものから古いもので、それぞれカテゴリーでいいものを見つけることができました。指定してストックしてもらっているので輸入する時を楽しみにしていてください。

最後は恒例の甘口ワインの時に乾杯をしてぎりぎりまで飲みながらもタイムアップで泣く泣く醸造所を後にしました。
次に訪れる時は前のように3時間以上飲みながら話をしたいです。



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2016年02月03日

和食の会の様子と感想

1月の会は新橋の喜月で行いました。新年ということで和食をテーマにしました。
ドイツワインは和食に合う、でもリースリングは料理に合わないなどと言われることがありますが、今回のワインと料理ではどうだったかということを書いていきます。

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ワインはリストとしては6種類用意しました。

①ヘレンベルク リースリング ファインヘルプ 2014 ファルケンシュタイン  中甘口

②アルテンベルク リースリング トロッケン 2014 ファルケンシュタイン  辛口    

③グラウアーブルグンダー(ピノ・グリ) トロッケン 2010 ベルンハルト・アイフェル  辛口  

④シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール) トロッケン 2013 ファルケンシュタイン  赤    

⑤ロートリーゲンデン リースリング 2014 ベルンハルト・アイフェル  中辛口 

⑥アンナベルク リースリング アウスレーゼ 2013 ベルンハルト・アイフェル  甘口  


それ以外にこの2日前に抜栓したペーターラウアーのケルンも少しずつお飲みいただきました。少量だけ空輸したものです。

グラスを2種類用意し料理との合わせ方の違いを楽しんでいただきました。


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最初はおばんざい3種類です。
①のファインヘルプはどれとでも違和感がないです。その中でも特にポテトサラダと飲むのが個人的には好みでした。
マヨネーズやいもの甘さが、残糖と複雑みばっちりと合わさったのだと思います。
ファインヘルプはこういった料理と相性がよいので日本の食卓に向いているのです。飾らない食卓で気軽にワインと食事を楽しむのに向いていると考えています。ワインだけだと最初は少し甘みが気になる方も食事と合わせると気にならなくなります。日本酒の米のほのかな甘みと同じように考えていただければと思います。

南蛮漬けは②のリースリング・トロッケンと合いました。酢による酸がこのワインとぴったりでした。このワインが極端にすっぱいというわけでないのですが、リースリングの硬さ(残糖が少なめなので)とジューシーな味わいが料理とうまく溶け込んでいました。
赤にも合うかと考えていましたが前面に酸がある料理とはザールのシュペートブルグンダーでも難しいようでした。といっても全く合わない、というわけでなく、無理に合わせなくても、といったかんじです。
②は菜の花との組み合わせが良いという意見がありました。菜の花の苦みとの組み合わせがよいとのことでした。


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ゴマをまぶしたごまあじです。こちらは予想通り③のグラウアーブルグンダー(ピノ・グリ)と相性が良かったです。
胡麻の甘みと味わいの広がりがワインのふくよかさとマッチしていました。重ための味わい同士という合わせ方です。


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ごまあじと共にお店の名物の牛ハラミの肉じゃがです。お店の方は女性が中心なのですが、男らしい見た目でシンプルな肉じゃがです。
一度お店でこの肉じゃがと⑤の中辛口のリースリングを合わせたことがあったのですがその相性が素晴らしかったので参加者の方にも体験していただきたいと思っていました。そしてみなさんに喜んでいただけてよかったです。
ボリュームがあり少しだけ甘みのあるリースリングで、そういった面での力強さが牛肉に負けず味わいともがっちりとかみ合っていました。和の味付けだからということも大きく影響していると思います。
鍋料理(淡泊すぎないもの)とも合わせてみたいという意見もありました。


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当初は料理は肉じゃがまでの予定でしたが、もう一品提供していただきました。
こちらもお店の名物の手羽先大根です。
この料理と一番合ったのが④のシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)でした。鶏だけでなく甘みのある大根と出汁との相性も抜群でした。この赤は出汁やうまみに合うのです。言葉で説明するのは難しいので実際に試していただきたいです。


一番合う料理とワインの組み合わせを書いていきましたが、それぞれの料理とも他のワインでも悪くはありませんでした。
和食と合わせる時には出汁、うまみ、甘みというのがポイントで、そういう面でドイツワインと合わせやすいのです。その中でもヴァインベルクが輸入しているワインは、やわらかさややさしいタイプがあるので、リースリングでもワインが強すぎずにうまく合うのだと思っています。辛口のリースリングでは和食でも合わせるのが難しいものもありますので。
また、和食といっても、料理だけでなく、日本人の味付けという考え方をしていただければと思います。洋食のジャンルでもあっても家庭の料理では、今回の料理と同じようなことが当てはまるので参考にしていただければと思います。


⑥のアウスレーゼは、よく甘口ワインを飲んでいる方にも気に入ってもらえました。貴腐のニュアンスもある重ための甘さで、コストパフォーマンスに優れています。
ラウアーケルンも好評でした。僕はこのワインはやわらかい中甘口のワインでは最高峰だと思っています。


今回は参加人数が少なめだったということもありゆったりと会話をしながらの会でした。
料理との相性は大事で、その話をするのは大切ですが、その議論だけではなく、その話が会話を盛り上げるポイントになっているというのがうれしかったです。
ヴァインベルクの会はストイックに向き合うのではなくその場の雰囲気を楽しんでもらえたらと考えていて、アットホームな雰囲気の会を理想としています。
そのうち勉強会もできればとは考えていますが。


最後に次回の会のお知らせです。
今回はザールのワインのみで会をします。モーゼルの中のザール川周辺の区域ですが、モーゼル中域とは異なる特徴があります。
会場はドイツ仕込みの自家製ソーセージを提供している経堂のインゴビンゴです。

日時 2月21日(日) 18時開始
会場 インゴビンゴ (最寄り駅 小田急線経堂)
http://www.ingobingo.jp/
会費 7,000円

ワインは6,7種類を予定しています。リースリング5,6種類(甘口ワインを含みます)、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)1種類です。
ファルケンシュタインのワインが中心ですが、ペーター・ラウアーとファルケンシュタインと畑の近いエゴン・ミュラー(2010年シュペートレーゼを予定)も提供します
辛口、中甘口、甘口、赤ワインそれぞれのザールのワインの魅力を感じていただけます。
タイプの異なるソーセージを数種提供していただきます。
お出しするシュペートブルグンダーの赤ワインを混ぜたソーセージも特別に作っていただきます。
ソーセージの他にもサラダなども用意していただきます。

詳細はfacebookのイペントページもご覧ください。
ショップページの問い合わせページやメールでもお申込みが可能です。



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2016年01月23日

ケーキ、シュトレンとドイツワインの会の様子

時間が経ってしまいましたが12月の「ケーキ、シュトレンとドイツワインの会」について書いていきます。

場所は青山一丁目のドイツ、オーストリア菓子とパンの店ノイエスです。1年前にこのような会をここでしていて2回目となります。その時の様子はこちらです。


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スイーツは4種類提供していただきました。
オーストリアの定番ザッハトルテ、チョコレートケーキにアプリコットジャムが薄く塗られていて、甘さ控えめの生クリームが添えられています。
アッフェルシュトゥーデル、りんごのパイです。
白いのはレアチーズです。
薄切りになっているのがドイツ、オーストリアの冬の定番の焼き菓子シュトレンです。ノイエスのは甘さはあまり強くなくアルコール感もあまりありません。

ワインも4種類です。
順番に出していき、それぞれのワインでそれぞれのスイーツと合わせてもらいました。

① アポテーケ トロッケン 2014 ベルンハルト・アイフェル  辛口
Riesling  Trittenheimer Apotheke  trocken 12%  Bernhard Eifel
② シュペートブルグンダー トロッケン 2013 ファルケンシュタイン  赤
Spätburgnder  Niedermenninger Herrenberg  Spätlese trocken 12%  Hofgut Falkenstein
③ ヘレンベルク ファインヘルプ 2014 ファルケンシュタイン  やや甘口
Riesling  Niedermenninger Herrenberg  Spätlese feinherb 8.5%  Hofgut Falkenstein
④ オイヒャリウスベルク アウスレーゼ 2013 ファルケンシュタイン 甘口
Riesling  Krettnacher Euchariusberg  Auslese 7%  Hofgut Falkenstein

今回のワインは、これらのケーキとどれと合わせても全然合わないというものがありませんでした。ぴったりからみ合うということを求めなければどれでも大丈夫というかんじでした。
といってもポイントはあったので少し書きます。
1のリースリング辛口は、辛口といっても辛いわけではなく甘みとやわらかさがあるので、甘いものとも相性はよかったです。
2の赤も、想像していたよりどれとも合いました。その中でもシュトレンに合うのがこの赤だと思いました。酸があるものよりまったりしていてボリューム感のあるスイーツのほうが合うのかなという印象でした。
3はレアチーズあたりがいいかなと思いました。どれとも悪くはなく、無難にあわせたいのであれば、こういった甘口よりのファインヘルプが一番こういったケーキとの相性は良いと思います。ただ、このワインはワイン自体で完成されているので、少しスイーツをうけつけない部分もあったかなーと思いました。もう少しやわらかさのあるファインヘルプのほうがよいかもしれません。
4はアウスレーゼといってもそれほど甘みは強くなく酸を少し感じるタイプです。予想通りこの中ではりんごの酸味があるアッフェルシュトューデルと合いました。

ケーキからでいうと、ザッハトルテは生クリームをつけたほうが今回のワインとは合いやすくなり、レアチーズは甘みのある3、4の白が合いました。シュトレンは4番の甘口だとワインの酸味が強くなってしまいました。
どういった甘さのものと合わせるかによってワイン自体の印象(甘みや酸味)も変わるということも体感していただけました。

スイーツと合わせる時のポイントは今まで4回やっているスイーツの会の記事で書いていますので興味のある方はそちらも読んでいただければと思います。





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