2015年09月27日

「寿司屋でドイツワイン」のレポートです

先日開催した寿司屋でのワイン会のレポートです。
以前からヴァインベルクのドイツワインと寿司のワイン会をやってほしいという要望が多かったので開催することにしました。
寿司でワイン会というとひとつひとつのネタでワインを合わせていくおいうのが主流ですが、そういった形だとあらためて試したいと思った時には現実的にはないので、こういったタイプの寿司にはこの系統のワインが合う、というような感覚をつかめるような内容にできれば、と考えました。料理はある程度カテゴリーに分けて、6種類のワインの中で2種類ずつその料理やカテゴリーの寿司に合うようなワインを提供していくと形にしました。グラスは小さめではありますが一人につき3個用意しました。
お店は新橋の喜八さんです。高級なお寿司屋さんになると寿司で完結していて、それに合わせるお酒というのはだいぶ限られていくので、喜八さんのような気軽に来られるお店だけど上質なネタ、というのがコンセプトに合うと思いこちらでやることにしました。

ワインは以下の6種類です。

① ロゼ ゼクト N.V ゾルター (ラインガウ) 泡・辛口 


② アルテーヒェン トロッケン 2013 ベルンハルト・アイフェル  (モーゼル) 辛口  


③ ヒューナーベルク トロッケン 2009 マルティン・ミュレン  (モーゼル) 辛口    


④ パラディース ファインヘルプ 2013 マルティン・ミュレン  (モーゼル) 中辛口


⑤ ゾンネンベルク ファインヘルプ 2013 ファルケンシュタイン  (ザール) やや甘口  


➅ トロリンガーS 2013 クナウス (ヴュルテンベルク) 赤・中辛口 12%



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先に書いたように料理に合わせて提供したので順番通りの提供にはしませんでした。②、⑤、⑥は倍の量を用意したので一度飲まれてから別の料理、カテゴリーでもう一度提供をするということもしました。
日本酒も一種類提供していただいたのですが、そのことについては後ほどふれます。

このブログではワインと料理の相性を中心に書いていきますが、12人の参加者による会はアットホームで和気藹々とした雰囲気でみなさんワインと料理を楽しまれていました。相性だけでなく、ワインだけでも美味しいと言われるのはやはりうれしいです。


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前菜の3品です。
貝にはフラット味わいの①のロゼのゼクトと合いました。比較的万能に食事に合わせられるゼクトなのですがm、ズワイガニのマリネとも合いました。
一度実験的にいくつかのワインを持ち込んでこちらのお店で試した時には、リースリングのゼクトを持っていったのですが、ほのかではありますが感じる甘みと酸味がによってあまりなじむ料理や寿司がありませんでした。炭酸だから合わせやすいということではないというのがわかったのですが、ピノ・ノワールの果実味によって今回のスパークリング(ゼクト)では合うのだと思いました。
さんまのオイルサーディンとは②のモーゼルのトロッケンがぴったりでした。このワインはぴぴした酸ではなくわりとまったりめな味わいということと、テロワールの特徴による風味により料理の苦味(油があることも要因ですが)にもぴったりとはまっていると思いました。


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まぐろのステーキです。以前伺った時にこの料理と⑥のトロリンガーの赤ワインとの組み合わせに感動したので今回も提供していただききました。
⑥はタンニンを全く感じないナチュラルで果実味のある味わいなのですが、このワインがまぐろとの相性が抜群なのです。生のものとも会うのですが、少し強めのこういった調理だとより合うと思いました。とはいえソース系の料理だと違うワインと合うとは思います。


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寿司は2回に分けて出してもらさいました。1回目は比較的濃い目、味が強めのネタにしてもらいました。


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2回目です。
お酒がなくてもおいしく食べられるネタばかりでした。こちらではわりとあっさりとしたタイプが主軸なようで、あまり目立ちはしないけれど技術とこだわりのあるお寿司屋さんとだと思います。


③のワインだけでも完成されていて素晴らしい辛口は赤貝、しらうお、まぐろの赤身と合っていました。こういった複雑みがあってワインだけでも完成しているものは和食(特に生もの系統)と合わせるのは難しいのですが、今回のネタでは上記のものとはうまくはまっていました。少し複雑み、別の言い方をすれば癖があるほうが合うようです。
あおさ入りの白みその味噌汁ともぴったりでした。

⑥の赤はまぐろとイクラに特に合いました。イクラは白ワインだと生臭く感じてしまうのですが、このワインだと嫌味を全く感じずぴったりでした。

④の甘みは強く感じないファインヘルプ(中辛口)はいかとかつおと合いました。他のネタでも悪くはなく今回の中で一番万能に合わせられると思ったのがこのワインでした。

⑤はもう少し甘みのあるファインヘルプですが、白身、ホタテと合いました。そして大トロと一番合うと思ったのがこのワインでした。
ワインの甘みと酸味とうまく調和したのだと思います。脂が酸ですっきりするというのもポイントです。


日本酒は一回目の寿司の途中で出してもらいました。喜八さんは日本酒に力を入れていて、めったに飲めないものも仕入れているようです。
ドイツワインに味わいの似ているすっきりしているけれどコクのあるものというリクエストをしたら、千葉の成田の特別純米の冷やおろしを提供していただいました。


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鯵は日本酒でないと合わないと思いました。④だと苦みを感じてしまいました。今回の会での結論としては青魚は日本酒ということになりました。調理方法やワインよっては合うものもあるとは思いますが。
日本酒を料理と合わせる時のポイントは米の余韻によるアルコール感で、これによって合う料理があるのだと思いました。癖や個性の強い料理はこの風味によってお互いが負けずにからむのです。
ただし、その余韻が逆に邪魔することもあって、ドイツワインのように酸と果実味のあるもののほうが合う和食も多いのです。
和食は日本酒と決めつけるのではなく、料理とお酒の特徴をつかむと、何を選ぶのかという選択肢が増えていくと思います。


ドイツワインの場合は寿司と合わせるのは少し甘みがあるほうが合うと思いました。④と➄だけでなく⑥の赤ワインもトロッケンではありますが果実味による甘みを感じるのでこのカテゴリーに入れることができます。
②のトロッケンでも悪くはないのですが、違和感を感じるものもあったのです。
わりと淡白なものは直線的な甘みはあまりないワイン、濃かったり脂のあるものはもう少し甘さがあるもののほうが合うと思いました。
とはいえ、ただ甘みがあればよいというのではなく、酸味もポイントです。特に寿司の場合は酢飯なのでより酸との相性は重要です。甘いだけだと酢飯に負けてしまうのです。

いくつかのネタを一種類のワインで楽しむ場合には少し残糖があるものや収穫糖度が高いものから造られた果実味豊かな辛口などの系統を選んだほうがよいと思います。
もちろん相性では味わいのどこにポイントを置くかでワインは変わっていくので、一概に全てがそうとはいえないのですが、傾向としては甘み(甘いではありません)がポイントかと思いました。



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com

⑥のトロリンガーは完売しました。
他のワインも在庫が少なくなっています。


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2015年07月31日

最高の食材とヴァインベルクのワイン ワビサーレでの食事会の様子

先日伺った表参道と渋谷の間、宮益坂の閑静なところにある隠れ家的なレストラン、ワビサーレを訪れた時のことを書きます。こちらは熟成牛肉のお店とうたっていますが、その他の野菜や魚介などの素材にもこだわった料理を提供しています。このお店のオーナー森田さんと築地の飲み屋で知り合ったのですが、その時にヴァインベルクのワインを飲んで気に入ってくださりワビサーレで扱ってもらっています。そういうこともあってお店に行きたいと前から思っていたのですが、それなりの値段のするお店ですので気軽には行けなくて、行ってみたいという方が数人集まったこととワインがドイツから新しく入荷したので森田さんに飲んでいただける機会ということで、この会を開くこととなりました。
築地周辺の方を中心に8人が集まり、料理に合わせて用意したワインの中から選び開けていくというスタイルでした。

すべての料理を紹介するのではなく、ヴァインベルクのワインとの相性を中心に書いていくことをご了承ください。後半にはお店のお酒も提供していただきましたが、このブログではヴァインベルクのワインの感想のみを書いていきます。


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これを見るだけでいかにこだわりがあるかが伝わってきます。求めているものを全国各地に探し求めているそうです。そして名前のブランドだけではなく、実際に試して良いと思ったものだけを使用しています。


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乾杯はゾルターのピノ・キュヴェ2009です。上品で気品があるスパークリングは店の雰囲気に合いました。
料理のトップバッターはとうもろこしのスープです。別の椀にうにが添えてあり一緒に食べると複雑みが一気に増し口に広がり幸せな気持ちになりました。このミネラル感のある塩味とこのゼクトの相性がばっちりでした。


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まぐろともゼクトは合いました。ピノ・ノワールの厚みがあるからでしょうか。漬けと一番相性がよかったです。
写真は撮りませんでしたが、空輸でサンプルでもらったアイフェルのアポテーケ・トロッケン2014とも合わせましたがよかったです。濃厚なトマトともばっちりでした。このワインは今までのヴィンテージよりまったりめで少し味わいが異なりましたが、気にいってくださる方が多いワインだと思います。入荷するのを楽しみにしていてください。


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カツオのコンフィ煮玉子のせです。玉子だけでも濃厚でそれだけでワインをずっと飲み続けることができるくらいおいしかったです。
広がりのある味わいとさっぱりしているけれどボリューム感もあるクナウスのリースリングGの組み合わせよかったです。


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胡瓜をメインにした料理を作りたかったという一品です。4時間くらいぬかに漬けたそうですが、10分ごとに検証して最高のタイミングを発見したとのことです。そういう話を聞くだけで食へのこだわりを感じられます。
リースリング・トロッケンも悪くはないけどと思いながら飲んでいましたが、参加者から甘くて酸もあるワインが合うのでは、という提案があり最後に出すはずだったザールのファルケンシュタインのオイヒャリウスベルクのアウスレーゼをここで投入しました。
ぬかとアワビの肝のソースの複雑みと甘みからくるほどよい重みのトーンのこのワインとの相性はすごくよかったです。今回の組み合わせで一番の衝撃でした。酸があるからこそ溶け込みやすいというのも感じました。この感覚はなかなか説明しづらいですが、フォアグラやトリュフと甘口ワインを合わせるということからだとイメージしやすいかもしれません。ただこの組み合わせの場合はアルコール感がないことと酸味もあるということも重要な要素でした。


ドイツワインショップ ヴァインベルク
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8月5日のご注文までクール便代無料です

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葛西で取れる天然はまぐりと四万十川のあおさノリです。この食べ応えがある弾力の肉みたいで味わいも濃い蛤は初めての体験でした。
グラウヴァイセは塩気の強い蛤だけよりあおさのりに合うといった感じででした。


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そしてメインの熟成肉です。今回は十勝のハーブ牛とのことでした。この肉は熟成してこそ魅力が出てくるとの説明がありあmした。食べごたえがありジューシーというのは初めての経験でした。
合わせたレンベルガーは、少しタンニンがありボルドータイプですが軽めなのですが、脂があるものよりこういった濃い味の赤身と相性がよいのがわかりました。ただここまで濃厚だと物足りなくも感じてしまいます。お店で熟成したガメイを提供してもらいましたが、奥行きのある熟成感あるワインのほうが良いのがわかりました。
このワインはむしろ野菜とのほうが相性がよかったです。甘みやうまみのある焼き野菜との組み合わせは最高でした。


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その後もピザ二枚やデザート2品をいただき、お腹も心も満たされました。
少しお値段ははりますが、それに値する満足度があり、また来たいと思えるお店でした。とにかくいいものを提供しようという森田さんの気持ちが伝わってくる素晴らしいお店です。こだわりがある、というところだけでは終わっていないのです。選んだ時点で完結してしまっている自己満足だけではないということです。


ワインとの組み合わせは、紹介したものは家庭では実践しづらいものもあるかと思いますが、少しはヒントになる部分もあるのではないかと思います。
こういうお店で合わせると、僕の選んだ醸造所とワインは、素材がよくその良さが表れている食材、料理にとても合うということを毎回感じます。醸造技術により造られた味わいではなく、自然のうまみが体現された味わいのワインは、そういったものとの相性が良いということです。


9月12日には野菜中心の料理を提供する銀座のお店でのワイン会が決まっていますので興味がある方はご連絡ください(ヴァインベルク主催の会ではないのでここでは告知はしません)。


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2015年06月21日

シュパーゲルづくしの食事会の感想と様子

6月のヴァインベルクのワイン会は永田町ビッテさんでのディナー会でした。
昨年同じ時期にこの場所で行ったシュパーゲルの会が好評だったので今年も行うことにしました。当初は土曜日のみでしたが、募集をかけてすぐに数人から申し込みをいただいたのとその日は参加できないので他の日にもやってほしいという声もあり、追加日程として平日にももう一回開催することにしました。2回合わせて26人の方に参加していただきました。

暖かくなってきた季節にはドイツだけではなくヨーロッパの定番として白アスパラ(ドイツではシュパーゲルといいます)を使った料理があります。ドイツではこの時期にはほとんどのレストランでシュパーゲルの料理を食べることができます。
日本のドイツ系のレストランでもこの時期シュパーゲルを輸入して提供しています。ビッテさんは定番のボイル以外にもいくつかシュパーゲルを使った料理があるのでこちらで会をやっています。

ワインは6種類提供したのですが、1回目と2回目では1本目と6本目だけ異なるワインを用意しました。料理に合わせるワインについては同じものを用意し同じマリアージュの体験をしていただけるようにしました。
写真は主に1回目のものを使用していますが、2回目のものも混ぜています。


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画像は一回目のワインです。
1本目のレゼルヴのゼクト、6本目のファルケンシュタインのホーフベルクのアウスレーゼ、共に好評でした。

二回目の1本目はファルケンシュタインのファインヘルプを選びました。ゼクトの在庫がなかったこともあるのですが、心地よい酸味と甘みがあるので、お仕事を終えて疲れた体にちょうどよく、リフレッシュできると思いこのワインにしました。この意図は成功しまして、みなさん喜んでいただけたようです。


写真はないのですが、最初の料理はシュパーゲルの出汁の冷製のクリームスープです。
2本目のアイフェルのアポテーケ・トロッケンとトーンが一緒でからみ合いました。


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前菜です。こういったものとリースリングの相性は抜群です。


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定番のボイル、オランデーズソースです。
昨年と同じ組み合わせなのですが、この組み合わせがとてもよかったので今年も同じにしました。
シュパーゲルとジルヴァーナーは相性がとてもよいのですが、このブレンフレックのジルヴァーナー(ヴァインベルクの輸入ではありません)はやわらかめの味わいなのでソースを多くつけたほうがよく合います。


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メインは蝦夷鹿のローストです。南ドイツではこの時期に北から降りてくる鹿を使った料理があるそうでそのイメージで鹿を選んだとのことでした。
ファルケンシュタインのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)を合わせる予定だったのですが、その前のつなぎでの提供のつもりだったアイフェルのグラウブルグンダーも相性がとてもよかったです。
少しジューシーで淡泊ではない鹿と赤の相性は抜群でしたが、グラウブルグンダーはシュパーゲルともよく合いました。


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デザートです。
丸いのはフレッシュチーズと小麦をこねたものを茹でているオーストリアの料理だそうです。
アウスレーゼはフレッシュな味わいのアイスと、アイスワインは重心が低い味わいのチーズのものと合いました。


けして安くない会費でしたが、みなさん満足していただけたようでホッとしています。
日見シェフと話をしたのですが、年々白アスパラの輸入ものの価格が上がっているそうでとても困っているそうです。それでも太くて品質のよいものという「こだわりは捨てずに太いシュパーゲルを使用しています。ドイツ産の太いものはドイツ国内で消費してしまうそうので太くて品質の良いものを輸出してるオランダ産を使用しているとのことでした。
この太いシュパーゲルの料理は、ドイツに滞在していた方にも喜んでいただけました。

シュパーゲルの会は毎年の定番にしたいと考えています。
来年は自社輸入のジルヴァーナーも提供できると思います。


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2015年06月02日

スイーツとドイツワインの会Vol.2の様子です

同級生がやっている東久留米のカフェかくしちにて2月に行って好評だった会の第二弾です。

前回は辛口、やや甘口、甘口2種類の4種類でしたが、今回は辛口系中心のワインとケーキを合わせることにしました。


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ケーキも前回とは異なるものです。左から、ラズベリーの入ったクリームのショートケーキ、ベイクドチーズケーキ、オレンジとグレープフルーツのタルトです。

今回の参加者は11名、うち半数以上は前回も参加された方なので、前回の流れをひきついだ内容、レベルの会話も入れ、初めて来られた方にもわかるような解説を入れながら(前回参加者の復習にもなりますし)、ワインの説明やケーキとの相性のことを話していきました。
一種類ずつ順番にワインを出していきましたが、そのワインとどのケーキを合わせるのが好きかというの挙手してもらいお聞きしました。その意見を知るのも楽しみのひとつでした。正解はなく自分が好きなものと合わせればよいということを話しながら、どういうポイントで自分は合うと思っているかなどということを話しました。

1番目はフランケン、ハンスヴィルシングのミュラー・トュルガウ・トロッケンです。
なぜこういったボトルなのかという話からワインの説明を簡単にしました。こういった重すぎず気軽に飲めるフルーティなワインはみなさんお好きなようでした。
ケーキとはフルーツのタルトと合うと答えた方が多かったです。きりっとして少し酸味のある白ワインはフルーツ系と相性が良いです。生地とも相性が良かったです。

配ったワインリストには1番目は辛口、2番目は中辛口、と書いたのですが、あまり変わらないと意見が多数あったので、数値として表記が決まっているというドイツワイン法の表記の話、実際に感じる感覚は残糖の数値だけでなく酸や他の要素も影響するという話をしました。
今回提供した他のワインはある程度どのケーキと合うのか想像ができていたのですが、このワインだけは予想がつかなかったのです。実際に合わせてみると、どのケーキとも悪くはないけど合うとも思わないと思いました。無理にこのワインと合わせなくてもよいかな、というような印象をどのケーキともいだきました。ショートケーキとは最初はいいかもと思ったのですが、ケーキを食べてからワインを飲むとワインを辛く感じてしまいました。甘いものと甘くないものを合わせた時の悪い相性の部分が出てしまいました(しかし甘み以外の他の要素に合う場合も多いというのはこのブログを読めばおわかりいだけると思います)。無難なのはチーズケーキでしたが合うとは僕は思えませんでした。同じ味わいだという方の多かった前のワインと合ったタルトでもこのワインでは違う、という発見も感じていただけました。酸味と甘みのバランスの違いによるものだと思います。
同じファインヘルプでももっとフレッシュ感があり残糖ももう少しあるファルケンシュタインだとそれぞれのケーキとの印象はまた全然違うことになるであろう、ということは間違いないです。

3番目は今回の唯一の甘口、ファルケンシュタインのアウスレーゼです。
みなさんは甘い、と言っていましたが、僕はそんなに甘く感じませんでした。酸味など他の要素にマスキングされていて糖分をあまり感じなかったからです。でもふだんあまり甘口ワインを飲まれていない方はこれでも甘いと思われるレベルの残糖と感覚が得られる程度の甘口ワインであるということは間違いないです。
甘みと酸味のバランスによる感覚のこと、ドイツの甘口ワインはほのかに甘みを感じるものから貴腐ワインやアイスワインのように蜂蜜のような甘さのもので多種多様にある、そしてそれは同じ品種から造ることができる、という話をしました。
スイーツはショートケーキと合うという声が多かったです。甘いものと甘いものを合わせるとどちらのよさも消えてしまう場合があるのですが、違うタイプの甘さだったためお互いの良さが消えずに一体となって味わうことができました。
また、生クリームがもっと甘かったり濃かったりしたらこのワインとは合わないかも、という意見がありましたがまさにその通りです。トーンが違うと合うワインも変わっていきます。まったりとやさしい味だったので、この甘口ワインと相性が良かったのだと思います。

最後はドルンフェルダーの赤ワインです。一般的なセオリーだと辛口を先に出すべきですが、リースリング2種類の違いを比べて感じてほしかったことと白と赤の合わせ方の違いを体験してほしかったのでこの順番にしました。
実際、白と赤では合い方がこんなにも違うのですね、という声がありました。白は点で、赤は帯で食べ物とからむというイメージだと思います。
相性がよかったものは予想通りベイクドチーズケーキでした。このワインに関してはその意見でほぼ満場一致でした。
チーズケーキの重たさと広がりと赤ワインのトーンが一緒でなじんでいました。ワインを渋く感じたり、ケーキの甘さが目立ったりという突出した感覚を感じることがなくうまく溶け込んでいました。

品種による違い、甘みと酸味の違い、合うスイーツが異なる理由などそれぞれの方が得たものはあったようでよかったです。


その後は2名の方がお帰りになり残った方で懇親会となりました。
ここまではお勉強モード(といってもアットホームな雰囲気でしたが)でここからは和やかに楽しむという趣旨でした。みなさん地元(東久留米)のトークなどで盛り上がっていました。

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食べ物では地産のカブが特に印象的でした。自然の甘みのある野菜はおいしいです。

ワインはこれまでの残りの他に2種類追加しました。
1本目はミュレンのレッターライ辛口です。ファインヘルプと同じ作り手ですが、味わい、畑が異なる、という説明をしました。
僕が説明する前に、飲みやすい、王道の辛口白ワインという感想をみなさん言っていました。僕が飲んだら少し酸味を強く感じると思ったのですが、そういう印象は全くなかったそうで意外でした。ドイツワインを飲んでいると酸の違いを気にするようになって酸に敏感になっているということに気がつきました。今後の仕入れでは、いろんな要素ある中での酸についてはみなさんあまり抵抗がないということがわかったのでこういった感想も参考にしてワイン選びをしていこうと思いました。

2本目はアイフェルのグラウブルグンダーです。品種や複雑みがありタイプが全く違うということを体感していただけました。
ただ思ったより反響はなかったです。ワインをふだんからあまり飲まれていない方にはすっきりしたタイプのほうがよいのかなと感じました。もちろん人それぞれの好みはあるので傾向、ということです。


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今回も、ドイツワインを知るという面もワインとその空間を愉しむという面でも楽しめるイベントとなりました。
参加者の方が、これで自信をもってドイツワインを人に薦められる、と言ってくださったことがうれしかったです。
ドイツワインに興味を持ち好きになってくださったことだけでなく、前回、今回の経験で体系的にドイツワインを感じてもらえることができてそれを自分の言葉として発することができるようになった、ということをとてもうれしく思っています。
言葉で説明するだけではこうはならなくて、実体験により感じたことが身についていると思うので、プレゼンの仕方に成功したと思えた瞬間でした。
これからも少しずつでもこうやってドイツワインを好きになってくださる方を増やしていきたいです。

この会は今後もやっていきたいと思っています。


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2015年05月17日

マグナムのゼクトを愉しむ会の様子と感想

マグナムのゼクトを目玉にしたワイン会の様子を少し書きます。
昨年のクリスマスに突然空輸で送られてきたゾルターからのクリスマスプレゼントのマグナム(1.5リットル)のゼクト(スパークリングワイン)を開けるということを中心に構成した会です。このゼクトは昨年9月の訪問で僕が気に入ったと伝えていたもので、そのマグナムを送っていただいたのです。次回6月の入荷の際にはこのピノ・キュベも入荷するので、今開けるのがよいタイミングかと思いこの会を企画しました。

会場に使わせていただいたノイエスは、パンや料理はドイツ、オーストリアにちなんだものなので、そういった面も楽しんでいただけるような構成にしました。
今回は色々なワインを試すというよりはひとつのワインをじっくり味わってほしいと思ったので、ほとんどのワインは一種類につき2本用意しました(参加者は10人でした)。しかし最初のワインは違うものを持ってきてしまい、結果的には色々と飲めた会、となりました。


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1 パラディース ファインヘルプ マルティン・ミュレン
1-b レッターライ トロッケン マルティン・ミュレン
2 アポテーケ トロッケン ベルンハルト・アイフェル
3 ピノ キュベ ゼクト ブリュット ゾルター マグナムボトル
4 ヒューナーベルク トロッケン 2009 マルティン・ミュレン
5 ドルンフェルダー トロッケン 2009 マルティン・ミュレン
A フリューリングシュプレッツェン アウスレーゼ 2011 バンベルガー
6 ビュルツガルテン アウスレーゼ 1994 カール・エルベス

3、5以外のぶどう品種はリースリングです。

1-bが1と間違って持ってきたしまったワインです。
Aは、私が誕生日ということで参加者が持ってきてくださったものです。


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前菜のサラダにはミュレンのファインヘルプもトロッケンも合いました。ドレッシングが強いとトロッケンのほうが合うかなと思いました。サーモンにはどちらも合いました。2のアイフェルも含めてライ麦で固めの食感のドイツパンとモーゼルのリースリングの相性が良いのもよくわかりました。


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次の料理はドイツではこの時期しか食べられない特別であり定番の白アスパラ(ドイツではシュパーゲルと言います)のボイル、オランデーズソースです。


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シュパーゲルに合わせてマグナムのゼクトを開けました。
炭酸は弱めで、やわらかくそしてやさしい味わいでした。すいすい飲めてしまうので気がついたらあっという間に空になっていました。ピノ3種で造られているキュベですが、どの品種が突出しているということはなく一体となってきれいな味わいになっています。
シャンパンと異なる部分とこのゼクトのどういう部分が好きか、という質問を参加者にしてみたら、このゼクトのように果実味が豊かでなおかつすーっと体に入ってくるシャンパンはあまりない、という回答がありました。エレガントでなおかつ自然体な味わい、好みの問題ではありますがこういったタイプの泡が好きな方も多いのでは、と思いました。
マグナムと750mlボトルのの味わいの違いも気になりますが、比べて飲んでマグナムだけが印象に残ると商売として問題なので、味わいの違いは今回の参加者の記憶だけでわかるということにし、比較ではなくこのタイミングで開けたのでした。自分が誕生日のタイミングだったということもあります。

シュパーゲルとの相性も良かったです。口の中で融合して一体となりました。オランデーズソースをしっかりとつけたほうがより一体感がありました。そして穂先ののやわらかめのほうが特に相性が良いと感じました。


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メインは、ドイツらしいザワークラウトののった豚肉のソテーです。
4の高貴で凝縮感のあるミュレンのリースリングも5のコクのあるドルンフェルダーも合いました。やはり豚肉とドイツワインの相性はよいです。ゼクトとも良かったという声もありました。

食後はリースリングのアウスレーゼ2種です。酸が弱めの2011年といってもフレッシュで心地よい酸味もナーエのアウスレーゼAと、熟成感と貴腐葡萄が混ざっていることによる重みと複雑みがある中にフレッシュさも1994年のアウスレーゼ6、タイプが違って面白かったと思います。


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デザートは同じ種類の提供の予定でしたが、人数分のケーキを出していただき参加者みなでシェアするという形になりました。
少しずつでも色々と食べることができてうれしかったです。
ケーキとは直線的に感じる酸味のあるAよりは落ち着いた味わいと甘みの6のほうが一緒に飲んで合うという声がきかれました。


今回もアットホームな雰囲気で楽しい会となってよかったです。
ワインのうんちくを語り合うのも楽しいですが、飲食をしていて楽しい雰囲気というのも大事なことです。その要素のひとつとなっているのがヴァインベルクのワインによるものであることもとてもうれしいです。

次回はシュパーゲルの会です。
http://blog.weinbergwine.com/article/419044071.html
空席は少なくなってきていますので、興味のある方はお早めにご連絡ください。


この会で提供したワインはA以外はヴァインベルクのショップでご購入いただけます。
ピノ・キュベのゼクトは現在輸送中で、7月から販売開始の予定です。

ドイツワインショップ ヴァインベルク
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