2018年06月01日

5月のワイン会(帰国報告会)の様子と7月のワイン会のお知らせ

5月30日の銀座ツークシュピッツェでの会の様子を書きます。
この会は、帰国報告会というテーマにして、ドイツ出張での話を、提供したワインのこともからめながら、写真をフォトブックにしたものを見せながらお話ししました。


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ワインは9人の参加者で7種類用意しました。
ファルツのシュピンドラーのフィロソフィー2017とヴュルテンブルクのクナウスのグラウブルンダーは今回のドイツ出張で醸造所を訪れた時に入手したものです。これらも現地で試飲はしていますが、事業として輸入を考えたもので、どうするか迷ったものはその場でワインを買って(もらう場合もありますが)、日本で再び飲んでから決める、ということをしています。


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前菜です。シュパーゲルのスープなどやさしい味わいで甘みもあり、モーゼルのアイフェルのロートリーゲンデン・ファインヘルプのやわらかい味わいが包みこむようになっていました。

シュピンドラーのフィロソフィーは2015年は終売となっているのですが、1本だけとっておいていて、今回2017年を提供することにして、飲み比べると面白いと思いこちらも提供しました。どちらもグーツヴァインのリースリングながら重心がひくめで中につまっているかんじがあるのですが、若い2017年のほうがフレッシュ感もあり、今飲むならこちらのほうがバランスが良いと思いました。もちろん2015年も今もおいしかったのですが、飲み比べてみるとそう感じました。興味深い比較となりました。前の記事で、早飲みではんく時間をとったほうがいい、と書きましたが、グーツヴァイン、低価格帯のワインでは、5月、6月のこの時期に飲んでおいしいワインもあるのです。


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マトウダイ、ボーデンゼー風です。
少しコクと深みのあるモーゼルのマルティン・ミュレンのヒューナーベルク09のリースリング・トロッケンを選びましたがとても相性が良かったです。
急斜面のこのヒューナベルクの畑の写真を見てもらいながら楽しんでいただきました。


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ドイツでクナウスのところに行って当主に料理してもらったシュパーゲル。オランデーズソースと彼のグラウブルグンダーの相性がとてもよかったので、もう一度この組み合わせを試したいと思い、今お店ではドイツ産のシュパーゲルを提供しているということでお願いしてこの料理を入れてもらいまいした。ドイツ産ならでは濃さ、深み、えぐみがあるので、重ためでコクのあるこのグラウブルグンダーと相性がよいのだと思いました。このくらいの重さのあるワインだと、日本産などの白アスパラでは負けてしまうと思います。
ワインとしてもとても好評でした。このワインは日本に入れると6000円強となるのですが、リースリング以外でもこの価格帯のものを受け入れてもらうのに最適なワインだと思いました。入荷は秋ごろを予定しています。
シュパーゲルのことは前の記事でも書いていますのでそちらもお読みください。


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茹でた石見ポーク、しょうがソースです。軽めだけどコクのあるザールのファルケンシュタインのシュペートブルグンダーとの相性がとてもよかったです。何でもというわけでもありませんが、ドイツワインと豚肉の相性はやはりとてもいいです。赤なのにしょうがソースと合うというのはこのワインならではです。シェフとヴァインベルク店主の信頼関係があるからこその一品でした。


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デザートです。白いのはシュパーゲルのババロアです。甘すぎないデザートと酸と心地よいボリュームの甘みのファルケンシュタインのシュペートレーゼ2015、良い組み合わせでした。

料理、ワイン、会話からドイツをたくさん感じていただき楽しんでいただけた会となりました。


今後のワイン会のお知らせです
6月の新宿つな八別館での天ぷらの会は満席となっていますので、7月の会のお知らせです。

7月8日(日) ドイツワインと鱧づくしの会@高円寺和食処徳竹 17時開始 会費10,000円
ワインにも力を入れている和食のお店徳竹での会です。この季節ならではということで鱧料理を用意していただき、それらの料理に合わせてワインを選びます。調理法や調味料の変化を考えたセレクトをお楽しみください。
https://www.facebook.com/events/425434444550056/

7月26日(木) 蕎麦屋の料理と熟成、甘みのある白ワインの会 19時開始 会費10,000円
鴨鍋の会が好評だった大野屋での2回目の会です。今回は夏ということで、出汁、うまみのある蕎麦屋さんならではの料理と白ワインを合わせます。この会ではトロッケン(辛口)だけではなく、熟成や少し甘みのあるリースリングも数種類入れます。

facebookをされていない方はお申し込みはヴァインベルクのホームページのお問合せページからも可能です。


また、まだHPでの告知がされていませんが、6月30日に文京区のスポーツセンター(最寄駅茗荷谷)の広場で開催されるドイツイベントにヴァインベルクも出店します。ビールなどの飲食の店舗も出店しその場でも飲食ができるそうです。10時から17時までです。



ドイツワインショップ ヴァインベルク
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2018年05月28日

ヴィンテージの話 まとめ編

前回の記事では2017年のヴィンテージについて書き、その前の記事では、ワインには時間が必要、ということを書きました。
重複もする内容もありますが、それらのことをもう一度まとめとして書いていきます。
ヴィンテージの感想を具体的に書いているものは、ドイツワインに関してで、主に白、リースリングを多く飲んでいる中での感想です。


ドイツでは3月、4月、5月の試飲会で前年のワインが出てきますが、その段階でポテンシャルがわかるワインは多くはない。特に木樽熟成、天然酵母のワインは、おいしく飲めるまで時間がかかるので、判断はできるとしても早くに飲むべきではないワインもたくさんある。
特に2017年産は時間がかかる年で、この段階での判断は特に難しい。まだ傾向を判断するには早すぎる。

いい年、悪い年というのは、出来たワインの質という見方だけでなく、生産量、高く売れるもの、売れ筋となるワインが多いか、という生産者、販売者目線での考え方もある。遅霜、雹により生産量が落ちた醸造所が大半なので後者の点では2017年はとてもよくなかった年といえる。しかし天候はよく、生産されたワインはクオリティの高いワインが多い。しかし先に書いたとおりポテンシャルが見えないワインが多く、飲み頃もつかみにくい。

トロッケン(辛口)の白はフレッシュなうちに飲むほうが良いといわれていて1年以内にと考えている方が多いが、2016年産は1年たった今でもオルツヴァイン(カビネット・トロッケン)であっても今飲んだほうがよさが出ているワインも少なくない。そしてエアステラーゲ(シュペートレーゼ)、グローセスゲヴェックス(GG)のクラスはもう数年経ってから飲むとさらに良さが出るポテンシャルの高いワインが多い。

2015年もポテンシャルの高い年、とされているが、果実味と深みのある傾向のため、フレッシュで早飲みに向いているワイン以外はもう少し待ったほうがよい。そのかわりに2014年は白も赤も今が飲み頃のトロッケンが多い。
時間が経ってこそワインは良さがわかると考え、ボトリング後すぐにリリースをしないでとっておいている生産者で2014年産があれば試してみるとよい。日本でもあれば飲んでみるとよい(ポテンシャルの高いGGクラスはもう少し待つべきかもしれないが)。

というようにまとめてみました。
これらのことをもう少し詳しく書いている今までの記事をあらてめて一覧にします。

ワインの時間、熟成について need time

時間と熟成の話 少し補足です

2017ヴィンテージについて 自然に向き合う大変さが表れた年


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昨年は空輸で少量のみで、今年は秋ごろに本格的に輸入を開始する予定のラインヘッセンのグッツラー醸造所では、赤も白も2014年よりも前の
ヴェストホーフェンWesthofenの畑のグローセス・ゲヴェックス(VDPの辛口最上級の格付け、GG)を何種類か用意していただき試飲させてもらえました。2015や2016では早すぎる、とリースリングは2014から2012、赤は2010や2007を持ってきてくださいました。特に赤は、この段階で十分素晴らしかったのですが、このくらい経っていてもまだまだ熟成しての変化、ポテンシャルがありそうと感じられました。
そして時間が経っていると同じ畑のヴィンテージ違いだとより差がはっきりわかります。飲み頃の時期が生産年から何年後と同じようには言えないことなどもわかります。
当主は、あまり良い年とはいえないヴィンテージと言われている2013年が好みだと話していました。甘みのある果実味よりも複雑味とパワーのある傾向のワインが多かったです。ヴァインベルク当主は別の年の果実味によるボリューム感があるほうが好みだと感じて、その違いが新鮮で面白かったです。どちらのタイプもこの造り手では質が高いワインなのですが、その中で好みが分かれます。
もちろん同じ年の中でも色々なタイプのワインが生まれるわけですが、ヴィンテージで比べてみると、それぞれの年の共通する部分があったりということも見えてきます。

ヴィンテージというくくりでのとらえ方のことを書いていきましたが、先入観から入るのはあまりよくない、いうことも書いておきます。いいヴィンテージ、そうでないヴィンテージ、というのを目にすることもありますが、先に書いた通り色々な目線がありますし、全体として質が高いのか、長く熟成することができるワインが生まれた年なのか、などということでも色々な見方から良い悪いということができてしまいます。
なので、気候や生産量、どういう傾向のワインになるのかということをある程度理解してからヴィンテージという見方をしてみるとよいかと思います。また、同じ地域であっても局地的に傾向が全然異なる場合もあり、造り手と話しているとそのヴィンテージでイメージしていたこと真逆なことを言っていたということもあります。
それと、ドイツの場合では、酸の出方(果実味などバランスも含めて)はヴィンテージの特徴としてとらえるべき一つなのですが、モーゼルでは2016年は酸が強めに感じるのですが、ファルツではそうではなかったり、ラインガウでは2015と2016が酸の出方が全く逆、というような話も今回のドイツ出張では話をしました。

知れば知るほど深いので、理解する、というのはドイツワイン専門として仕事にしていてもなかなか難しいと感じているのですが、決めつけずに感じていく、というスタンスが特にドイツワインでは楽しめるかと思います。勉強、考察しよう、ではなくそういうやり方だとより楽しみながらワインを飲んでいけます。好奇心により考察をしていくのが、ドイツワインの場合はより深く知っていけるかと思います。



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2018年05月25日

2017ヴィンテージについて 自然に向き合う大変さが表れた年

今年新しくリリースされる2017ヴィンテージについて少し書きます。
醸造所やマインツで行われたVDP加盟の醸造所が集合する新酒試飲会でもたくさんの2017ヴィンテージを飲んだので。


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昨年訪れた3月のプロヴァインの展示会くらい前年収穫したワインが試飲で出回るようになります。
4月くらいにはすでに販売を開始されるものも多くなり、今回訪れたVDP新酒試飲会では大半がニューヴィンテージ(2017年産)の試飲となります。しかしまだこの時期は、まだボトリングされていなくてタンク、樽から直接とってきた、いわゆるファスプローベFass Probeのワインもたくさんあります。
前の記事で書いた通り、ドイツは早くから販売されることが多い傾向にあり、そのため展示会でも新しいヴィンテージの試飲をたくさん出しているのですが、時間が経ってこそ良いワインになるものも多く、この時期で質を判断するのは難しいワインもたくさんあります。
そのこともふまえた上で2017ヴィンテージの話をします。

まずは2017ヴィンテージの大きな特徴を2つ。

1つは生産量がかなり少ないということです。
生産量は年の平均の20%減という数字が出ています。

4月末に全国的に氷点下となり、局地的ではなく大半のところで霜で芽がやられ、半分から70%くらいがダメージを受けてしまった生産者が多数ありました。これはドイツだけではなく、ブルゴーニュやオーストリアなど他の国でも起こったことなのでご存じの方もいらっしゃるかと思います。

その後、天候がよかったため新しく出た芽により少し生産量が回復したところもありますが、それでも平年よりは大きく量が減ることとなりました。加えて、局地的なこととして雹により生産量が減ってしまった造り手もたくさんあります。特に、実が成った状態での雹によるダメージは致命的です。
どこがどれだけやられたという話はあまり把握はしていませんが、試飲会などではラインガウでは収穫前の雹の被害がかなり大きかったと聞きました。エストリッヒの著名な造り手では生産量が半減してしまい、例年はアウスレーゼは、ノーマル、ゴールドカプセル、競売会用と分けて作るのにこの年はノーマル1種類にせざるを得なかったという話を聞きました。他にもそういう例がたくさんあると思います。
リューデスハハイムは少し気候が異なるので雹は降らなかったそうで、少しの違いで被害に合うか合わないかが決まってきます。霜も大きな範囲ですがその中でも川に近い、遠い、下、上などで被害に差が出てきます(ただこの年は斜面でも多くの霜の被害があったそうです)。
2016年は霜で所有していた区画の大半がやられてしまったけれど、昨年はその区画は無事だったなんて話も聞きました。
こういったことは毎年起きることで、生産者は被害に合わなければ感謝をし、被害に合ってしまったらその事実に向き合って進んでいかなければなりません。こういった話をしているとどの生産者も、自然と向き合って商売、生活しているのだからしょうがないことだ、ということを言っています。
2010年代からはずっと順調だった樹が霜や雹で昨年多くやられてしまったという話を畑で聞いてました。ところどころに新しく植えた樹があったりするのも、昨年やられたから、というのを聞いたりしました。ヴァインベルクの輸入している造り手には樹齢が80年を超えている樹の区画を所有しているところも多く、そういう話は本当に悲しくなります。


2つ目は収穫時期が早いということです。
夏は天候が良く、例年より半月くらい収穫時期が早かったそうです。史上最速、と言っているところもあります。早かったということはありあますが、被害を免れて残ったぶどうは健康に育ち、良質なぶどうを収穫できています。
収穫が早いことによりぶどうに差が出るのか、ということはここではあまり書きませんが、収穫タイミングが多いと樹につながっている時間がない、ゆっくり実が育った、という時とは少しキャラクターが異なるというのは明らかかと思います。いい悪い、というのは別にしてですが。

大きなまとめとしては、生産量は最悪、質は良かった、という年です。
消費者としては選んだ飲む一本がおいしければよいので、そのクオリティが平均的に良ければよい年、なのですが、造り手、インポーターにとっては量が確保できないと商売ができないので、クオリティの良いワインがある程度の量がなければ良くない年、という言い方をすると思います。


そして、実際に飲んだ感想なのですが、正直まだ傾向が見えません。
わりと同じようなタイプに感じました。酸は強くなく飲みやすい、というものが多く、低価格のグーツヴァインならば今飲んでもおいしく飲めるワインもいくつもありました。そういうワインは素直な味筋(薄いというわけではなく)というようタイプが多いかと思います。
しかし、まだキャラクターが出ていないワインも多いようです。収穫時期が早かったわりには、ボトリングは例年より遅めの傾向にあるようで、熟成がゆっくりなようで、飲むのも秋以降にするべきワインが多いのかなと思います。
試飲会ではその中でもポテンシャルを判断しなければいけないのですが、2017ヴィンテージはこの段階ではあまり傾向が見えない、というのも特徴かなと思いました。なんとなくですが、残糖が少しあるタイプのワインのほうがいいバランスになる年だったのかな、とは感じましたが。また、モーゼルのワインは、ボリューム感がある、酸がない、というのではなく、なんとなく重さがある、と感じたワインが多かったです。特にリースリング・トロッケン(辛口で)。
というように、味わいの面ではまだ参考にならないレポートとなりました。もっと早い3月に訪れた昨年(2016ヴィンテージ)のほうがもう少し傾向がわかったのです。


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そういった中でも毎年飲んでいる造り手、ワインだと、クオリティyこの先の変化がなんとなくは見えます。どういった傾向の年ということは説明できなくても、といったかんじですが。
VDP試飲会ではフランケンのビッケル・シュトゥンプの2017ヴィンテージを試飲しましたが、土壌違いのオルツヴァインのジルヴァーナーのポテンシャルは感じることができました。夏には決めて輸入したワインを販売します。


少し色々な話をつめこんで書いたので、ヴィンテージのことに関してはもう一度書こうと思います。



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2018年05月20日

シュパーゲル(白アスパラ)の会の様子とドイツでシュパーゲルを食べて感じたことなど

ヴァインベルクの会として毎年恒例となっている永田町ビッテでのシュパーゲル(白アスパラの会)、今年は4月の平日、5月の土曜日と2回開催しました。
内容が少し異なったこの2回の会の様子に加えて、ドイツで感じたシュパーゲルのことについても少し書きます。
5月の会は25名の方にご参加いただき、みなさまのシュパーゲル愛を感じられました。
このお店でのシュパーゲルのこだわりや日本のものとは何か違うのかというようなことなどは昨年までのブログの記事をご覧ください。

今年はシュパーゲルの定番とされているジルヴァーナーの品種とフランケン地方にはあまりこだわらずにワインを選びました。
ライトなジルヴァーナーはシュパーゲルをたくさん食べる時に最適なのですが、しっかりとした料理には他のドイツワインと合わせたほうが良さがわかる、ということも考えていましたので。


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前菜は少し固めのゆで時間で。
4月はヴュルテンベルクのクナウスのリースリング、フランケンのビッケルシュトゥンプのロゼを、5月はファルツのシュピンドラーのヴァイスブルグンダーと。
ヴァイスブルグンダーはワインだけでもとても好評でした。

シュパーゲルのゆで汁によるクリームスープには、深みとやわらかさのあるベルンハルト・アイフェルのリースリング・アポテーケ・トロッケンと合わせることが多かったのですが、5月の会は、先のヴァイスブルグンダーと合わせてみましたが、やわらかさと風味がうまく合っていました。


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魚料理、この画像は4月のワカサギを揚げたものをシュパーゲルにのせたものです。
先のクナウスのリースリングと相性が良かったです。
5月は鮎の炭火焼き、ペーストにした肝付きです。毎年この会では選んでいるフランケンのブレンフレックのジルヴァーナー、モーゼルのマルティンミュレンのリースリング・ヒューナーベルク・トロッケンと合わせました。
鮎だけだとジルヴァーナーと、シュパーゲルとだと深みとコクもあるので深みのあるリースリングと、いう印象でした。肝はつけすぎると苦いのでワインとはあまり合わないのですが、少しだとどちらとも面白かったです。個人的には和食とワインの包み込むような合わせ方の感覚のジルヴァーナーのほうがいいなあと思いました。


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メインはどちらの会も、豚肉のシュニッツェル、オランデーズソースのアスパラ添えです。
4月の会で、クナウスのレンベルガーSとこの料理との相性がとても良かったので、全く同じ組み合わせにしました。
シュパーゲルには白ワインを合わせるのが定番ですが、こういった料理だと赤ワインとも合わせられるのです。といっても濃いものだとあまりよくないと思っていまして、このワインのような繊細さの中に濃さのあるワインのほうが良いと思います。
ワインだけでも、ドイツの赤でこういうものが、と驚いていましたし、料理との相性も喜んでくださいました。


ここからはドイツでのことです。


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何回かシュパーゲルの料理を食べましたが、一番典型的なものがこちらです。
シュパーゲル料理、と別にメニューがある場合には、オランデーズソース付きのボイルに加えて何かをあわせる料理がいくつかあります。
サーモン、魚のムニエル、先のようなシュニッツェル、ステーキなどがあります。肉や魚がおまけのように盛り付けられています。
ワイナリーに紹介してもらったバーデンのオッフェンブルクの伝統的な料理を出すお店ではランプステーキを選びました。
シュパーゲルメニューにはジルヴァーナーとヴァイスブルグンダーが推奨として書いてあったので最初はヴァイスブルグンダーと。何の違和感もありませんでした。
次は取引予定の醸造所のグーツヴァインのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)と。薄めだけどコクもあるので、お肉にも負けず、先のレンベルガー同様、シュパーゲルとの相性もよかったです。


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こちらはヴュルテンベルクのクナウスのお宅にて。スーパーでいいシュパーゲルを店員さんに選んでもらい、アンディが自分で皮を剥きオランデーズソースも作り、ラムも自宅のテラスでバーベキューで焼いてくれました。
新鮮なものの良さを堪能できました。5本くらいまでなら飽きずにずっと食べられます。ただ、時間が経つと、少しえぐみが出てきて、新鮮なものならではの変化と繊細もも感じました。
ワインは濃いめ、重めのグラウブルグンダー(秋以降に入荷する予定です)との相性がとてもよくて驚きました。甘み、深みがあるドイツ(ヨーロッパ)の太いシュパーゲルだからこその相性で、日本の白アスパラだともう少し軽いのでアスパラが負けてしまうと思いました。


ドイツで感じたのは新鮮なものは味わいが違うということです。2、3日までとそれ以降では全然違うと言っていましたが、その感覚がよくわかりました。これは竹の子の鮮度を感じたことがある方はわかりやすいかと思います。
ただ、時間が経つとおいしくない、というわけではなく、日本でやっているヴァインベルクの会にようにおいしく食べることができます。状況に合わせて調理をすればおいしく食べることができるのです。
ただ、ドイツでの感覚が忘れられない(新鮮なものをバクバク食べたい)というような方はドイツにこの時期に行って食べるしか選択肢はないです。

また、シンプルなボイル以外の、揚げたりクリームソースの中に入っていたりという調理法のものは太さや、産地にこだわらなくてもおいしいものが食べられると思いました。そういった料理は、日本産でもヨーロッパ以外のものでも変わりない味わいで楽しめると思いました。

鮮度のことやどういうワインと合わせるか、ということはドイツに行って色々なことを感じることができました。
そして日本でもおいしくシュパーゲル料理を楽しめるということもです。日本の場合は、上質なシュパーゲル料理はより高品質なワインと合わせるほうが良いとも思いました。

春ならではの楽しみのシュパーゲル(白アスパラ)、ぜひみなさんも時期が合えばお楽しみください。


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2018年05月18日

時間と熟成の話 少し補足です

前回、ワインの時間と熟成のことを書いて、いいワインになるためには時間が必要、と書きましたが、もう少し書いたほうがいい、というようなことがあるので少し補足という形で書いていきます。


ドイツワインの白ワインはリースリング、ジルヴァーナー、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)など、さわやかできれいな味筋のタイプが多いので、他の国に比べて木樽に入れている時間やボトリングのタイミングが早い傾向にあります。複雑みをそこまで必要としないからです。そういうこともあり、ドイツは販売開始が、高品質なワインを造っている生産者でも早い傾向にあるのです。
その中でも、深みや複雑みが必要だから、樽に入れている時間を長くする、ボトリングしてもすぐには販売しない、と考える生産者もいるということを前の投稿では書きました。


ドイツでは収穫した翌年の春ごろから販売を開始するのが一般的、と書きましたが、そのことについてももう少し。
シュペートレーゼ以上の等級(辛口も含む)は3月1日以降に販売、と定められています。それでも3月はまだ早すぎると感じます。
そしてVDPの新しい格付けの辛口の最上級グローセス・ゲヴェックス(GG)に関しては、9月からの販売というルールがあります。
いいものには時間が必要、というのをしっかりと表しています。ただ、質のいい上級クラスのワインは9月でも飲むには早すぎます。たいていのワインは翌年から2年は最低でも待たないと、というワインが大半です。


ボトリングや販売時期に関しては、白ワインを前提に書いていました。
赤ワインの場合はもう一度樽で熟成させてから販売するのが基本です。例えば今年で新酒試飲会という場合には、白は2017年産、赤は2016年産が中心となります。タイプによってはグーツヴァインクラスでは2017年産を夏ごろから販売している例もありますが。
先のGGは白よりも1年先の9月に販売開始となります。


新酒試飲会では、最新ヴィンテージではなく、1年前のワインを中心に提供しているところもあります。そういうところからも造り手の考え方、自時間を必要とするワインを造っている造り手、というようなことを推測することができます。
もちろん新しいヴィンテージを出しているところでも、低価格帯はフレッシュなもの、高価格帯は熟成させてから飲んでもらい、と考えているところもあります。例えば上のクラスだけでさらに2年以上経過しているワインを出展している醸造所もあります。


ボトリングされてからの熟成の話も少し。ドイツの甘口は3年から5年くらいは寝かせてから飲んだほうがいい、という話を聞いたことがある方ももいらっしゃいました。深みや広がりが出るのがだいたいそれくらいからのワインが多いからです。辛口はもう少しスパンが早い傾向にあります。なので半年、1年待っただけでもかなり変化し飲み頃になっているということも多々あります。なので、その半年、1年を待つだけで違う、ということを伝えたかったのです。前の投稿や先にも書いていますが、辛口ワイン(白も赤も)でももっと数年、5年、10年寝かせるべきワインもたくさんあるということも忘れてはいけません。
また、甘口ワインに関しても寝かせればよりおいしくなるかというと、そうではない場合もあり。ヴァインベルクでも1、2年しか経っていない甘口ワインも取り扱っていますが、フレッシュだからこそ甘みとのバランスがいい、というワインもあることも書いておきます。
そして、熟成をさせると、予想を超えた、素晴らしい味わいになることもある、ということも付け加えておきます。熟成は、予定調和にはならない、というのも、ワインは自然の産物だからこその魅力、楽しみです。

日本に輸入すると少しだけ時間が進む、と書きましたが、輸入されてすぐのワインは、長期間の移動で揺れたりしているので状態が安定していないないので、現地で飲んだものとは全然異なると感じた経験がある方もいらっしゃると思います。日本についてから3週間から1か月くらいは落ち着かせると、本来の良さが見えてくるワインになると思います。その状態が、現地で同じ時間が経過しているものよりも少し熟成が進んでいる、という話です。
こういうところでも時間が必要なのです。インポーターも商売優先だけではなく、質のために時間をかける必要があります。


時間や熟成の話は、例外があったり、細かい話をしなければいけない系統の話ではあるのですが、need timeというのは質の良いワインにはキーワードになるということは覚えておいていただきたいのです。


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写真がないのも、ということで一枚だけ。
モーゼルのベルンハルト・アイフェルの新しいケラーです。前のところから全てを移動しているのですが、昨年収穫したぶどうがまだ樽に入っていたり、2017年産だけでなく複数のヴィンテージのワインがストックされています。画像のバリック樽にはヴァイス、グラウ、シュペートとブルグンダー系の品種が入っていて熟成させています。



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