2017年01月28日

モーゼルのA.J.アダム入荷しました 醸造所紹介とワイン会の感想

そちらヴァインベルクではモーゼルの醸造所A.JAdamのワインも入荷しました。
アダムのワインはラシーヌが日本に数年前から輸入していますが、よい造り手なので気になっていたので2016年の6月に醸造所を訪れました。その時に試飲して気に入った3種類をヴァインベルクの独占商品として輸入してもらうことになったのです。
訪れた時のことを書きながらアダムの紹介をし、数日前に行われたアダムのみでのワイン会のことも書きます。

モーゼル川沿いのトリッテンハイム、ピースポートの間にあるノイマーゲンから内側に入ったところにある小さな集落がドーロンDhronで、その村の中にアダムの醸造所兼自宅があります。


IMG_0491.jpg

モーゼルでたくさん見かける家族経営の小さな醸造所ですが、品質の高さを評価されている造り手です。実直な造りと畑のポテンシャルにより、安らぎも得られる昔ながらのモーゼルを感じる素晴らしいワインに仕上がっています。100年前のモーゼルワインを目指していると言っていてそれを体現しています。自然酵母による発酵です。栽培品種は100%リースリングです。


IMG_0505.jpg

ヴァインベルク店主と同い年の当主アンドレアスは、穏やかそうに見えて話すと熱い心を持っているのがわかり、その人柄がワインにも表れていることがわかりました。
この醸造所の大きな特徴が、ドーロンとピースポートに畑の区画を持っていて、それぞれの村の畑から同じ格付けのワインをリリースしているということです。村名ワインのトロッケンならドーロナー、ピースポーター、GGクラスのトロッケンならホーフベルク、ゴールトトレプヒェンというように。2つの村の畑はテロワールが異なり、ワインのキャラクターにも差が出ています。


IMG_0479.jpg

この道の先はモーゼル川につながり、その川沿いにピースポートの畑はあります。最初の画像、この画像の辺りの縦長の集落に沿っている南西向きの急斜面の畑がドーロナー・ホーフベルクDhroner Hofbergです。

辛口から甘口までそれぞれのクラスをピースポートとドーロンのワインを比較しながら試飲していきました。
ヴァインベルクとしては、奥行きがあり落ち着きのある味わいがあり、古き良きモーゼルを感じられるドーロンの村の畑をプッシュしたいと思いました。その中でもファインヘルプ(中甘口)と甘口の素晴らしさに感動しました。
ラシーヌではトロッケンを中心に輸入していて甘口系は少ないということもあり、2015年産のファインヘルプと甘口2種類をヴァインベルクの独占商品として仕入れてもらうことにしました。

ホーフベルクのオリジナルの区画の名をワイン名にしたゼンガライ・ファインヘルプはアダムのワインの魅力が詰まっていて、100年前、そして今のドイツワインを知ることもできます。

ヘースチェンのカビネットは自根の樹のぶどうも混ざっていて、軽い飲み口だけれど力強さも感じます。色々なシチュエーションで楽しめる軽やかな甘口です。

ホーフベルクのアウスレーゼは樹齢60年以上のぶどうによる、甘みと濃さのバランスが素晴らしい完璧な甘口ワインです。今飲んでもおいしく飲めます。ゴーミヨではこの2015年は95点を獲得しています。

それぞれのワインのもう少し細かい説明はリンクを貼ったそれぞれのページに掲載しています。


そして先日、アダムのワインを日ごろから提供している銀座のローゼンタールにてアダムのワインのみでのワイン会を開催しました。


IMG_2017.JPG

画像は10本ありますが、1本同じワインが混ざっていて9種類の提供でした。

@トロッケン 2014  

Aピースポーター (ファインヘルプ) 2012

Bヘースチェン カビネット  2015

Cゼンガーライ(ホーフベルク) ファインヘルプ 2015

Dドローナー トロッケン 2012

Eホーフベルク トロッケン 2012

Fホーフベルク カビネット 2014

Gホーフベルク カビネット 2012

Hホーフベルク アウスレーゼ 2015


料理に合わせてなのでワインの順番は、セオリー通りではありません。

このブログではワインの感想のみ書いていきます。


こうやって飲んでいくとドーロンの畑のワインは、辛口(トロッケン)であってもやわらかいと思いました。ソリッドというよりは丸みを帯びたといえます。酸があまり立っていないのです。シーファーに珪岩が混ざっている土壌ということだけでなく、渓谷にある畑の立地の気候などでそういうタイプのワインになっていると思います。

そしてトロッケンよりも少し残糖があるほうがこの畑と造り手の魅力が発揮できているのではと思いました。

アダムの場合は、少しの年の差だと熟成による変化はあまりなく、ヴィンテージの個性、特徴がより表れている、ということがよくわかりました。

20人弱の参加者の中で一番人気だったのはゼンガライ・ファインヘルプ2015でした。アダムがが気合いを入れているワインでもあるのでこの結果はうれしいです。



IMG_2014.JPG

サーブのお手伝いをしていましたが、ラベルが微妙な違いのみなので、おかわりで注ぐ場合に探すのがかなり大変でした。
辛口の枠としてリリースしているけれど、自然酵母での発酵なのでトロッケンの残糖数値まで糖度が下がらなくてトロッケンと表記できないものが混ざっているなど、消費者にはあまりやさしくないです。
でもそういった部分からもワイン造りが全てという姿勢が見えたりして、アダムが好きだという話になりました。

アダムのワインはドイツワイン、特にモーゼルワイン好きが求めている味わいです。しかし、そういった人たちでだけでなくこの魅力を知ってほしいと思いました。気難しいワインではなく親しみやすいワインなのです。

少し前の記事ですが、友人がアダムを訪問した際のことを醸造所の詳しい説明とともに紹介しているので、この造り手に興味のある方はそちらもお読みください。




ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com




posted by ヴァインベルク at 15:31| 醸造所紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月09日

亜硫酸無添加のトロリンガーからドイツのビオワイン、自然派ワイン(ヴァンナチュール)について考えてみます

前回はクナウスの醸造所を訪れた時のことを書きましたが、クナウスと一緒に畑をまわってるいる時に会話が盛り上がったワインがあります。それが亜硫酸無添加のトロリンガーです。
このワインは2014年産を飲んだことがあって、あまり好みではないという印象があって、2015年の11月にクナウスを訪れた時にその話をしました。そういうこともあり、2015年産はかなりの自信作だからとこのワインについて熱く語っていたのです。アメリカではかなり人気があり数千本売れていること、デンマークの有名なレストラン、ノーマでもオンリストされていることなども話してくれました。
そこまでいうのなら、と試飲するのを楽しみにしていて、彼の自宅での夕食の時に飲みました。
そのワインのことを中心に、ドイツにおけるビオ、自然派ワインについて説明したいと思います。もっとふみこんで書きたいこともあるのですができるだけ簡潔に、なおかつわかりやすく理解できるような内容を心がけました。説明が不十分な部分があるかもしれないことをお許しください。


IMG_0300.jpg

抜栓したては還元香が少しあるのと開かせるためにデカンタに移してから飲みました。
色は通常のワインのトロリンガーも薄めでロゼに近い淡さがありこれは品種の特徴でもあります。
内側に濃さがありピュアな味わいで、少しくせを感じた2014年とは異なり素直な味わいで素直においしいと思えました。
当主のアンディが自信を持って薦めていたこととこれから書く理由により、このワインを輸入することを決めたのです。もちろんおいしかったからというのが決め手ですが。

その理由を説明するためにには自然派ワインということについての説明が必要です。自然派ワイン、ヴァンナチュールはぶどう自らで発酵させたワインで、培養酵母は使わず自然酵母であること、酵母を殺さないために亜硫酸は添加しない、という特徴があります。そういった造りにするためと自然な造りという理念から当然のように農薬を使わないビオの栽培が行われています。この部分を認識していない方が日本ではまだ多くいると思うのですが、ビオワイン、オーガニックワインと自然派ワイン、ヴァンナチュールは異なるということです。自然酵母での発酵をしているし限りなくヴァンナチュールに近い味わいのワインもありますが、ドイツの場合には亜硫酸を添加しているかどうか、というのが分類の違いだと思います。
コンビニやスーパーで見かける酸化防止剤無添加ワインとここで言っているビオワイン、自然派ワインは別物ということにもふれておきます。そういったものは果汁を熱処理したりして別の方法で劣化を防ぐようにしているだけで、テロワールなどの個性ということとはかけ離れた商業用の商品なのです。手のかかっているワインとは全く異なる商品だということは知っていていただきたいです。


IMG_0276.jpg

これはクナウスの所有している区画ですが、農薬を使っていないことがおわかりいただけるかと思います。
このように農薬を使わないビオの栽培は高品質なワインを造っているドイツの生産者では現在では当たり前のことになっています。その中には、急斜面の畑などリスクと手間がかかる場所では病気が蔓延し始めた時などの緊急事態には農薬を最小限でも使用しなければいけなかったりと一部のみ農薬を使用するため、認証を取得してないところも多く含まれています。しかし理念として極力農薬は使わないというのが根底にありワイン造りをしています。ヴァインベルクの取引している醸造所もそういうところばかりです。
醸造に関しても、トロッケン(辛口)に必ずしなければいけないので補うために培養酵母を使用ている生産者もいますが、自然酵母のみで発酵をしているところも少なくありません。ヴァインベルクのワインでもファルケンシュタイン、マルティン・ミュレン、クナウスは全て、ベルンハルト・アイフェルは大半が自然酵母による発酵です。
それでも自然派ワインとは異なる、という点は亜硫酸の添加にあります。亜硫酸が添加されていることが悪、と考えている方もいると思いますが、ドイツの場合は亜硫酸の添加により、ぶどうやテロワールの個性がはっきりと表れるという傾向があり、最低限の添加によりおいしいと思えるワインが造れるので必要なのです。リースリングの場合は酸が強めなので安定したワインにするために酸化防止剤も必要で、他のぶどう品種より量が多くなります。甘口ワインも多くなる傾向にあります。そういうこともあり、亜硫酸無添加というのはドイツワインにはあまり向いていないのです。
亜硫酸を添加しているのでヴァンナチュールではないのですが、テロワールの個性を重視した自然を生かしたワイン造りをしているのです。自然派ワインという言葉が大きくなってしまい、そのためにわかりにくくなってしまっている部分があるのです。自然派ワインのカテゴリーではないが、自然なワイン造りをしているというところがたくさんあるということです。ドイツには特にそういう醸造所が多いのです。

クナウスもそういった意味合いでは自然な造りということにこだわっているのですが、その中で亜硫酸無添加の醸造というチャレンジもしているのです。亜硫酸が添加されているといっても最低限なのでかなり少ないのですが、添加ゼロとは違いがあります。そういった無添加のワインが自然派ワイン、ヴァンナチュールいうカテゴリーに入るワインとなります。味わいとしてもそちら側の風味があります。
しかしそういうカテゴリーの中でも、私のように独特のくせのある味わいに少し抵抗がある人たちにも2015年のトロリンガーは受けていれるもらえるのではないかと思ったのです。和食や日本の家庭の食卓の料理にも合わせやすい味わいなのもポイントです。自然派ワインという世界が大きくなっている現在の中の、ドイツワインをインポーターしていてる私にとっての答えがこのワインだと考えています。
2014年よりは良くなっていると考えて私は進化していると思ったのですが、2016年産が出てからでないと2015年だけよかったのか技術が上がって進化しているかはわからないのですが、この2015年産が素晴らしいということだけは断言できるので、ドイツの自然派ワインにどういうものがあるのかというのを知りたい方にはぜひ飲んでいただきたいワインです。
大半は日常消費用のワインになるトロリンガーですが、こういったワインに向いているということを証明した点でクナウスは先駆者だと言えます。トロリンガーの亜硫酸無添加が面白い、というのは間違いないです。
レンベルガーも2015年から亜硫酸無添加のワインの製造を始めたそうで、樽から試飲をしましたが、こちらは2014年のトロリンガーで感じたようにあまり好みではありませんでした。
レンベルガーは1000リットルの木樽、トロリンガーは3000リットルの木樽で発酵、熟成させています。

ドイツでもここ最近、亜硫酸無添加、オレンジワイン、アンフォラによる醸造、という自然派ワインにカテゴライズされるワインの醸造にチャレンジする醸造所が増えています。ビオが当たり前になり、ではさらにその先のいいワインを造るためには、ということでこの方向性に向く傾向があるようです。今はまだ話題作りだったり、ビジネスのための手法にすぎないだけだったりする場合もあるのですが、一昔前のドイツでのバリック樽の使用は、色んなぶどうでチャレンジしていてその経験があり適したぶどうや使い方というのが定着して今になっているように、自然派ワインというカテゴリーもドイツでは今はまだ過渡期であり、これからいいものが生まれたり残っていくといように進化していくと思います。その中でトロリンガーの品種というのはこのクナウスの2015年産を飲んで可能性を感じたのでした。

IMG_0833.jpg

トロリンガー Without all 2015 クナウス (Weingut Knauss)
http://weinbergwine.com/22_83.html

2014年産までは他のラベルと同じでその中にWhithout allと書いてあったのですが、わかりづらいという声があったようで2015年産から葉っぱのラベルに変更となりました。

今は欠品となっていますが、新たに入荷し2月かた販売を開始するクナウスのワインの中に通常のラインのトロリンガーもあります。こちらも人気があるのですが、Without allとは少し味わいが異なるのは面白いので、両方購入して比較するのも興味深いと思います。


ビオワインもヴァンナチュールもドイツだからこその良さがあると思っています。比較ではなく、良さを感じていただけるような楽しみ方をしていただけるとうれしいです。


今回紹介したワインを造っているクナウスは2月に来日します。
前回の記事でもワイン会のお知らせをしましたが、2月17日の人形町モリモトハウスにて行う試飲即売会ではこのトロリンガーWithout allも試飲で提供予定です。16時半から18時半までの予定です。参加費は無料です。飲食店の方も大歓迎です。お気軽にお越しください。


ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com




続きを読む
posted by ヴァインベルク at 18:57| ワインのためになる知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月07日

ヴュルテンベルクのクナウスを訪れた時のこと 来日についても

2月にヴュルテンベルクにある醸造所クナウスの当主アンドレアス(アンディと呼ばれています)が来日し
ます。
2016年の6月にドイツに行った時にヴュルテンベルクとクナウスの醸造所を訪れた時のことはまだブログに書いていなかったので記事にしたいと思います。この記事でよりクナウスに興味を持っていただけたらうれしいです。

フランクフルトの空港に到着しての最初の目的地がクナウスの醸造所だったのでヴュルテンベルクの首都シュトゥットガルトへドイツ鉄道(DB)の特急ICで向いました。飛行機は定刻通りに到着し列車に無事に乗りこむことができたのですが、まさかの道中で列車故障のためストップし途中の駅でローカル線に乗り変えるというハプニングがあり、クナウスの醸造所の最寄り駅での彼との待ち合わせに一時間遅れとなりました。

車で来て駅で待っていたアンディと再会し彼の所有する畑を見てまわりました。
クナウスの醸造所と畑は、有名な醸造所がたくさんあるレムス渓谷Remstahlの地域にあり、大部分はヴァインシュットWeinstadの中に畑を所有しています。Weinstad(そのままワインの街)は3つの村をまとめた名称です。
このヴァインシュタットの中に点々とある彼の所有するしている区画の畑を見て回ったのですが2時間近く経っていてびっくりしました。その間に畑の話だけでなく色々な話をすることができました。
クナウスの醸造所や畑については2015年に訪問した時の記事で詳しく説明していますのでそちらもお読みいただけるとうれしいです。


IMG_0205.jpg

ちょうどこの時に花が咲き始めていたのですが、雨が多くかったので、花が咲くこれからは晴れるよう願っていると話していあました。ビオによる栽培なのでベト病の影響を心配していたのです。
その後も雨は多かったのですが、9月、10月が好天気だったので持ち直し、良い収穫を迎えることができた、というのがドイツの標準的な2016年です。
この日も嵐のような雨が降ったかと思えば晴れたりと不思議な天気の中、畑をまわりました。


IMG_0217.jpg

前回訪れて畑をまわった時の記事でも書いていますが、画像のようにこの周辺の畑は曲線の続く丘となっているので、日当たりなどにより場所によって気候条件が大きく異なっています。標高により土壌の地質も3種類にわかれているため、その場所に適したぶどうを植えています。同じ品種でも同じ畑でも区画によって異なる格のワインに使用していたりもしています。この地域に関しては畑名での分類と格付けがナンセンスだということがおわかりいただけるかと思います。そのためクナウスでは畑での分類ではなく、G、S、Rという独自の格付けをし、異なる畑名の区画のぶどうも使用しながら良質なワインに仕上げています。


IMG_0263.jpg

話をしていて興味深かった話のひとつが斜面の向きの話です。モーゼルやラインガウの地域では南や南西向きの斜面の畑が良い畑の条件のひとつとされています。冷涼な気候の中で熟したぶどうを収穫するためには日の当たる時間の長い南向きの斜面のほうが適しているからです。しかし、クナウスの一番価格の高いRにするワインも含めてリースリングは北向きの斜面の区画に植えられているそうです。南向きがよいという概念があってびっくりしたのですが、南向きだと熟しすぎるので向いていないということを聞いて納得しました。ヴュルテンベルクはモーゼルやラインガウよりも暖かい気候なので、日が当たりすぎてしまうのでリースリングらしい繊細なワインを造ることができないので北向きの斜面のぶどうからワインを造っているのです。
南向きの斜面には赤ワイン用の品種が植えられているそうです。レンベルガーが一番多く。トロリンガーやメルローなどもあるそうです。


IMG_0292.jpg

畑まわりを終えて自宅兼醸造所に向かう前に、夕食の食材を買うために地元の大きなスーパーに寄りました。
食材の豊富さにも驚きましたが、一番びっくりしたのはワインの品揃えです。
ドイツの他の地域のスーパーやデパートのワイン売り場は色々なところで見ていて、種類が多いところはいくつもあったのですが、地元のワインをここまで多くそろえているのは他の地域にはありませんでした。
ヴュルテンベルクのトップの醸造所から地元の小さな醸造所まで本当に多くの造り手のワインがありました。ハウスワインから高めのワインまで一つの醸造所でもたくさんの種類が置いてあることにも驚きました。画像の棚は全てヴュルテンベルクのワインです。もう2棚くらいヴュルテンベルクのワインがあったような気がします。もちろんクナウスのワインも何種類も置いてありました(画像の左から3つめの棚です)。
ヴュルテンベルクはドイツのワインの生産地域の中で最も地元での消費量が多いと言われていますが、こういったことからもそのことがよくわかりました。地元で飲まれているからあまり出回っていないというのがわかる気がしました。気軽に飲める味わのハウスワインを大量に飲んでいるというイメージだったのですが、高品質なワインも同様に買われているということがわかったのも発見でした。
そういうことからヴュルテンベルクの中の消費で生計を立てられる醸造所が大半だと思うのですが。他の地域や他の国への輸出も意識した造り手が増えている、というのがここ数年の傾向かと思います。クナウスも、ドイツの各地のレストランでオンリストされていたりアメリカや北欧に輸出していたりヴュルテンベルク以外でも認められるワインを造っているのです。


IMG_0295.jpg

クナウスの自宅に着き、アンディは夕食を準備してくれました。ふだんは奥さんが料理をしているそうですが。僕が訪れる時はアンディが作っています。おそらく週末はアンディが作ることが多いのではないかと思いました。
私は自宅のとなりに作られているゲストルームに泊まりました。
飲んだり、料理をつまみながら出来上がるのを待っていました。画像にあるロゼは一月中旬に量は多くありませんが入荷します。


IMG_0298.jpg

もうすぐ時期が終わりだったシュパーゲルもぎりぎり食べることができました。メイン料理は豚肉を焼いたものです。
奥さんと双子の娘さんも一緒の楽しい夕食でした。


IMG_0307.jpg

併設している醸造所にはきれいで大きなスペースがあり、畑をまわり泊まった夜はそこで結婚式が行われていたそうです。こういうところでもクナウスのワインはたくさん飲まれているようです。
この夜は醸造所には行かないほうがということだったのでケラーでの樽試飲は翌朝に行いました。朝8時からの試飲で少しつらかったのですが、しっかりと役目は果たしました。
ケラーの中に上の自宅に上がる階段があり昨夜の宴の跡の風船を娘に持っていくところを撮ってみました。


という濃厚な時間をすごしたのですが、今度はアンディが私のところを訪れることとなりました。2月中旬に5日間日本に滞在します。いくつかイベントを計画していて前回の記事でも軽く紹介しました。
東京での2つのワイン会はfacebookのイベントページも作成しました。
facebookのアカウントをお持ちでない方は、ページはご覧いただけると思いますが参加申し込みができないので、これらのイベントに申し込みをご希望の方はメールかネットショップの問い合わせフォームからお申込みをお願いします。

クナウスと楽しむ冬和食の会 新橋ローゼンタール 2/16 19時開始
https://www.facebook.com/events/103152580191680/

クナウスを囲んでのワイン会 新宿リースリング 2/18 13時開始
https://www.facebook.com/events/263237260762877/

よろしくお願いします!



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com




posted by ヴァインベルク at 09:03| 醸造所紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月03日

今年もよろしくお願いします

あけましておめでとうございます。

2016年も一年やってこられました。応援してくださっている皆さまに感謝です。
ヴァインベルクの選ぶワインはおいしいという言葉を何度も耳にした1年ですが、そういった言葉を糧として自信を持ってやってこられています。これから魅力的なドイツワインをみなさまに飲んでもらえるよう頑張ります。
2016年はフランケンのビッケルシュトゥンプ、ファルツのシュピンドラーのワインを扱いはじめました。スポットではラウアー、シュタインメッツ、古酒ゼクト、アダムのヴァインベルク独占商品、などをやりました。
おそらく2017年は新しい醸造所とは定期的な取引をすることにはならないと思いますが、今まで出会った素晴らしい醸造所のワインを紹介していくことをがんばっていきたいと思っています。もちろん今まで入れていないワインも仕入れる予定です。

ネットショップでのご注文も飲食店の方のご注文も発送は4日から開始します。

今年も少なくとも1か月のペースでワイン会やイベントを開催していけたらと思っています。テーマや場所、価格帯に幅を持たせていきますので、興味がある会がありましたらぜひご参加ください。
セミナーの要素が濃い会もたまにはあると思いますが、大半はアットホームな雰囲気の会にしていくので、ドイツワインはあまり知らないけれど、一人での参加だけれど、という方たちにも楽しんでいただける会になると思います。


ここからはワイン会、イベントのお知らせです

1月は2回ヴァインベルクの関わるワイン会がありますが、21日の銀座ローゼンタールでのA.J.アダムと薬膳料理の会はあと残り数席、28日の赤坂の和食とワインの店、茜坂での出汁をテーマにした会は満席になったためキャンセル待ちとなっています。

2月中旬にはヴュルテンベルクの醸造所クナウスの当主アンドレアスがプロモーションのため来日します。滞在日数は短めなのですが、ヴァラエティに富んださまざまな企画を考えています。

16日 19時開始 ローゼンタール(新橋、銀座) 会費9,000円
ふだんからクナウスのワインを提供しているローゼンタールにて、クナウスに食べたもらいたい料理というコンセプトで和食を中心とした料理とクナウスのワインを楽しむ会です

17日 16時30分から18時30分まで
クナウスのワインを試飲できてその場で購入も可能なプチ試飲即売会を人形町のモリモトハウスにて行います。参加費は無料としますのでお気軽にお越しください。酒販店、飲食店の方も大歓迎です。お店が営業をしているからワイン会には出られないという方はこの時にいらしてください。

18日 13時開始 リースリング(新宿) 会費7,000円
多種多様な味わいのクナウスのワインを堪能しながら、クナウスとの会話を楽しむアットホ―ムな雰囲気の会にしたいと考えています。ソーセージを含めたリースリングの料理もたっぷりお召し上がりいただけます。

18日 18時から21時 
ローゼンタールを間借りしてヴァインベルクのワインをお飲みいただけるという企画です。ローゼンタールの通常営業ではなく、料理は数種類の特別メニューとなります。ヴァインベルクのワインをグラスワインで複数提供します。クナウスもいますのでゆっくりと会話もできるかと思います。
単品でのご注文も可能ですが、グラスワイン4杯程度と料理数皿をセットにした4,000円のパッケージも考えています。
料理内容はローゼンタールの通常メニューとは異なります。

19日は京都を訪れます。
12時から15時は一軒家でおばんざいとのワイン会です。会費6,000円予定。この会ではクナウス以外のヴァインベルクのワインの提供も1,2種類考えています。12時から13時の時間にいらしていただき、順番に料理を提供していく、という形をとります。
夜の18時からは野村松花堂でのコース料理とクナウスのワインの会です。フランス料理がベースですが、ドイツの星付きレストランでも働いてたオーナーシェフのお店で、ドイツワインと相性の良い料理を提供していただきます。会費10,000円の予定です。

ワイン会では7種類程度のワインの提供を考えています。クナウスは甘口ワインをリリースしていないので全てトロッケン(辛口)のワインです。半数近くが赤ワインとなります。お店やテーマごとに少しずつワインのラインナップは変えていきますので、複数の会に参加されても楽しめると思います。1月に新しく入荷するロゼやシュペートブルグンダーSを提供する会もあります。また、販売用に輸入していないワインも各会で提供する予定です(それらのワインは各会で異なります)。
2月のイベントについてはあらためてお知らせをしますが、今の段階で参加をご希望の方や詳細を知りたい催しがある方はfacabookのメッセージやメールなどでご連絡ください。


IMG_0222_edited-1.jpg

クナウスの当主アンドレアスと彼の畑をまわった時の写真です。


IMG_0299.jpg

彼の家で料理と共にクナウスのワインを飲みました。


最後までお読みいただきありがとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com


posted by ヴァインベルク at 21:37| ヴァインベルクお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月14日

ファルツのシュピンドラーの醸造所とワインの紹介

10月、11月と船便でたくさんワインが入荷しましたが、その中で初めて入荷した醸造所がシュピンドラーHeinrich Spindlerです。
今年の6月にこの醸造所を訪問した時のことはブログで書きましたが、今回は2015年の11月に最初にシュピンドラーを訪ねた時のことと、入荷したワインの紹介を書いていきます。

2015年の秋にドイツを訪れる前に、ファルツでどこか取引したいと考えていて、一度試飲会で見かけたこともあ所有する畑や価格帯ふが魅力的だと思いこの醸造所を訪問したいと思いアポイントをとり、快く向かいれてくださいました。
駅としては一番醸造所から近い、ダイデスハイムDeidesheimの駅で待ち合わせをして当主のマルクス・シュピンドラーと落ち合って車で畑を見て回りました。
メールの段階で、フォルストの畑には興味があるので醸造所に行く前に畑を見たいとリクエストしていたので、説明を聞きながらじっくりとまわっていただけました。


IMG_6593.jpg

収穫後なので茶色い景色ですが、それでもこういった壮大な景色は癒されます。
ファルツは良質な畑でも平地なことが多く、広く見渡せます。


IMG_6595.jpg

シュピンドラーの所有する区画です。シュピンドラーはEUの基準を満たしたビオ栽培をしています。地面の草や花からもそのことはおわかりいただけるかと思います。


IMG_6587.jpg

フォルストのまわりの畑は砂岩の土壌が多いのですが、フォルストは石灰や玄武岩のエリアがありワインにもそれぞれの個性が表れているのが面白いのです。
VDPの醸造所からはGGも造られている一級畑ウンゲホイヤーUngeheurは、その中でもいくつかの土壌にわかれていて、シュピンドラーの上級なワインを造っている区画のエリアは石灰の岩礁の地質という説明がありました。


樹齢35年のぶどうから造られた2015産のGGクラスのリースリング・トロッケンはボリューム感と深みが素晴らしく、なおかつ砂岩やシーファーとは異なる味わいのワインになっています。
ウンゲホイヤー・リースリング・トロッケン

この畑からのアウスレーゼも力強さのある甘さでなおかつ落ち着ける懐のある甘口で素晴らしいです。
1ケース12本のみの入荷です。
アウスレーゼ・ウンゲホイヤー・リースリング


IMG_6615.jpg

キルヒェンシュトゥックやイェズスガルテンなどの著名な畑もまわり説明を受けた後に醸造所に向かい、まずは地下のケラーへ。
この醸造所はステンレスタンクか2000リットルを超える大樽の木樽での醸造、発酵です。上のクラスのリースリングや赤ワインは木樽を使用しています。


IMG_6611.jpg

2015年産のぶどうを収穫して1か月ちょっと経っているという時期に訪れたので、樽試飲ができました。辛口は発酵が終わっている段階でした。
一通り飲ませてもらいましたが、その中でよいと思った、キルヒェンシュトゥックのリースリング・トロッケン、ソーヴィニヨンブラン、ウンゲホイヤーのアウスレーゼが今年の夏に訪れた時にも良いと思い入荷することとなりました。

その中でもキルヒェンシュトゥックは特に素晴らしかったのです。
6月の時にぜひ購入したいと言ったら数がもう少ないと言われたのですが、頼み込んで24本わけてもらいました。
日本に輸入してからも何人かの方に飲んでもらっていますがとても評判がよいです。今飲んでもおいしいですし熟成もできるポテンシャㇽのあるワインです。
キルヒェンシュトゥック リースリング トロッケン


IMG_6622.jpg

その後は瓶詰めされている2014年産のワインを中心に試飲しました。いいなあと思ったものがいくつかあったのですが、このシーズンに輸入することができなかったので、6月に訪れた時の2015年産中心の、在庫があり試飲したワインから入荷するワインは選んでいます。

2014年産も2015年産も安定してよいと思ったのが、2種類あるグーツワインのリースリングのうちのひとつ、フィロソフィーです。ファルツらしさとこの醸造所の良い部分であるやさし、やわらかさが表れているワインなので気に入りました。
入荷してからすでに複数の飲食店で気に入られていて提供していただいています。
フィロソフィー・リースリング・トロッケン


IMG_6630.jpg

併設してレストランがあるのでそちらで昼食を。この時は羊を焼いたものにごまをまぶしたものでした。
伝統料理が中心で、すごくこっているわけではないのですが、とても上質な料理を食べることができおすすめのレストランです。


入荷しているワインの中でまだ紹介していないのがソーヴィニヨンブランです。試飲して直感でおいしいと思ったのですが、輸入してから飲んでもやはり素晴らしいと思い、多くの方に絶賛されています。
クリーンなのと熟す中間の気を使って収穫し、工程の中で酸化しないように気をつけながら造られたこのワインは、産地やテロワールということを考えなくてもおいしいと思えるソーヴィニヨンブランになっています。
ソーヴィニヨンブラン・トロッケン


新しい醸造所と取引を決める時に、またその醸造所のワインを扱っていて、しみじみいいところと出会ったなと思っているのですが、このシュピンドラーもそういう醸造所のひとつとなりました。
ヴァインベルクの提案するファルツのワインをぜひお楽しみください。

シュピンドラーのワイン一覧



ドイツワインショップ ヴァインベルク
http://weinbergwine.com
posted by ヴァインベルク at 21:03| 醸造所紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする